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ある日、18歳の未成年が犯罪を犯した・・・ この事件をキッカケに人の好奇心が膨張し、追い詰められていく過酷な運命を背負った1人の少女が、 今静かに強くなっていく・・・・(後半)

前半に戻る・・・・

この作品を最初に見た感想は、もし、僕自身が犯罪を犯したら自分の家族や周りの友達にも甚大なる被害が降りかかるという印象を持ちましたね。

特に、少年が逮捕されたその夜に、両親がマスコミから守る為に必要な書類に記載していく
演出があるんですけど、このやりとりが凄く色がないシーンというかモノクロのような場面なんです。
両親がお互いの事を思って、長い道のりを経て愛し合い、結婚した結果、たった紙切れ一枚に
よって全て壊されていく描写がとてもやりきれない演出だったんです。

そして、戸籍の書類などの提示してくる裁判所の関係者が両親の今の心境を一切無視し、二人に対する感情のない無機質な演技も、作品に現実味を持たせ感情移入出来るシーンでもあるんですね。
たった、数分で今まで築き上げてきたモノが壊れていくんです、無造作にガムテープを名字を隠すため表札の上に断りも無く貼られたり・・・・
訳も分からず、自分の名字が、数分のやり取りで、旧姓に戻ったり・・・・・

本当に映画とはいえ切なくなりました(笑)
本当にこの場面は一番、印象に残りましたね。

そして、家族の衝撃的な破壊によって意気消沈し、何も喋らない沙織を見て、勝浦が彼女に
「世の中な、誰もまもっちゃくんないんだ!!」というセリフが印象的でしたね。

もちろん、人間同士助け合いが、普通なのかもしれないですが、世の中やっぱり自分が一番可愛くて、他人の事は正直どうでもいい・・・という意味も込められているように感じますね。
残念なことにそれが、当たり前なのかもしれません。

でももう一方では、勝浦は沙織に、「頑張れ!!」という慰めの意味も込めて言ったんではないのかなと僕自身思いましたよ。
勝浦自身も、不器用な男のように感じられるから、もしかしたら彼女を慰めたかったんだけど、掛ける言葉が見つからず、こんな突き放すようなセリフを告げてしまった・・・・
彼の今置かれている環境も含め困惑した描写も入り混じった状況だからこそのセリフだと感じましたね。
今回の一番の見所といえば、やはり「メディア」という存在ではないでしょうか。
見終わったあとに、このメディアという存在は人間にとって、いい方向に導く事もできるし、その人の人生を簡単に壊してしまうなど人間にとって扱い方を間違えれば脅威になりえるモノなんですよね。
そのメディアという生き物のような存在を見事に描き出しているのも今作の特徴でもあると思いますよ。
特に、人の好奇心というモノが、メディアという共有できる実態になり、その存在ていうのは人の噂のようにあっけなく消えていくんですよ。

その時に、さらされていた人間の傷ついた気持ちなど、どうでもよくて、その話題に興味が無くなったら人は何事も無かったように次の興味の対象を求めていく・・・・。
そういう今の社会に存在するリアルな問題も考えさせてくれる映画でもありましたね。
当然、インターネットというツールも同じ事が言えるかもしれません。

そして、この「誰も守ってくれない」の主題歌もいいんですよ。
映画と見事にマッチしていて、作品のクオリティーを格段に上げているんですね。
こちらの曲のURLを貼り付けておくので是非×2チェックして下され。

リベラ『あなたがいるから』

マスメディアという存在をリアルなテーマで描写し、ニュースでは決して語られる事のない加害者の家族の思いを見事に表現した感動作品、「誰も守ってくれない」。

是非ご覧くだされ。


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