今日は橘聰さんの「心理学者の株式投資」を取り上げたいと思います。
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橘氏は元大学教授で心理学のオーソリティですが、本当に自分のしたい
研究を続ける為大学を早期退職したと云う事です。そのきっかりとなった
のが、氏が昔から続けてきた株式投資で、その積み上げてきた株式売買
の技術が早期退職を決断する経済的、心理的支えになったそうです。
橘氏の手法は大変オーソドックスで、これから定年を迎え退職金の一部
を資産活用しようと考えている層には、大変有効ではないかと思われます。
橘氏の株式投資への心情は、私たちが株式投資をしていく上でとても重要
な考え方で、「あなたは何の為に株で収益を上げようとするのか」という問い
に対し、「いっそうの自己実現が可能な資金的裏付を作る為」という事。
つまり財政的基盤を確立した上で独立し、時間に縛られない生活と好きな
自分の研究によって、少しでも世の中のお役に立てればという事です。
どんなに株でお金を儲けても、全身全霊をかけて打ち込む仕事がなければ
意味が無い、株式投資でも、仕事でも堅実さが大切だという氏の考えが投資
手法にも生かされ、比較的長い時間軸ではありますが、落ち着いた確実な
メソッドとなっています。
ここからは具体論に入る事にします。
まず投資期間は半年から年単位、月足を見ながら底値圏と思われるところを
分割で買っていく。氏は信用取引をやらないので買いの一方通行。但し、買う
枚数が50−70と多いので、半年場合によっては一年以上掛けて分割で買っ
ていく。銘柄は基本1銘柄で資金が増えるに従いやや増やすが、それでも最大
で3銘柄である。
分割は1枚から始めるが、買い増しは前の価格より値が下がった時と高値圏から
十分な期間が経過した時。こうして平均値を気にしながら買っていくが、目標枚数
に達する前に上昇トレンドになった時は、それ以上は買わない。売りは買った内の
何枚かがプラスになれば、売り準備に入る。その後は上げの勢いを見ながら売っ
ていくが、買いほど細かく分割はしない。
銘柄のところで書き忘れましたが銘柄は東証1部の低位銘柄、何故かと言えば
株価が安いので同じ資金量で沢山買える事と下落時のリスクが少ない事。
基本的にはうねり取りの買いのみの手法ですので、分割の逆張りです。
これ以上の詳細は本書に譲りますが、比較的長期運用で確実に資金を増やして
いきたい年代の投資家の方々には、一度じっくりと読んでいただいて、ご自身の
資産活用の一助にしていただければと思います。 それでは 又。
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