2022年08月29日
究極の対応
長年株式取引をやって来て、いつも不思議に思うのは、どうして株式投資で
利益を出せる人が少ないんだろうという事でした。自分自身を振り返ってみ
ても、初心者時代の取引は、本当に冷や汗ものでした。途中退場を食らわな
かったのは、ただ単に取引ロットが少なかっただけで、なまじ大儲けしてロ
ットを大きくしていたら、玉砕していたかも知れません。何も知らないとい
うのは本当に怖い事で、ちょっと上手く行くとそれが全てと思ってしまいま
す。
自分の売買譜は、かなりの年月分取ってあります。今までも調子の悪い時に
はその売買譜を振り返って、勝敗の要因を探っていました。只、下手な内は
売買譜を振り返っても、自分の中にそれを分析するだけの知識もありません
ので、本当に様々な要因を理解して役立たせる事は出来ていませんでした。
要因分析にはある程度の実践経験と実戦に裏打ちされた知識、それに相場の
定石のような物が必要です。その意味では多くの株式投資本も株式セミナー
も投資教室もある程度の役には立ったものの、根本問題の解決には程遠く、
自分で納得いくスタイルを作り出すのには、多くの時間を費やさざるを得ま
せんでした。勿論今でも完成型はなく、日々少しづつ変化して行くものかと
思います。
そんな中シンプルさを追求していく過程で感じた事が、2つ程ありました。1
つはエントリーポイントで、もう1つはヘッジです。特に大切なのはエントリ
ーポイントで、ここを間違うと後々大変な苦労を強いられます。
皆さんにぜひ今までの取引を振り返って頂きたいのですが、上手く行った取引
は例えば買いの場合で言えば、相当な確率で安い価格でのエントリーになって
いると思います。失敗した取引はその反対で、散々チャートでチェックしたは
ずなのに、結果高い所でエントリーとなっていると思います。
又トレンド的には失敗は下げトレンドを買いで、上げトレンドを売りで対応し
たケースが多いかと思います。エントリーの要諦はトレンドに沿った売買で、
しかも価格的にその銘柄のある期間の上限・下限値に近い所でエントリーする
という事に尽きます。抽象的な表現で申し訳ありませんが、株価が其処に来る
まで待てるかが一番重要です。そしてある期間というのは、どのくらいの時間
軸を取るのかによって変わります。
次にヘッジですが、上記のエントリーができれば正直余り必要なくなるかとも
思いますが、株価が想定外の状況になった時の対応です。簡単に言えば損切り
であり両建てです。どんなに上手くエントリーしたつもりでも、世界経済の影
響でとんでもない状況に直面しないとは限りません。その時の脱出の仕方が先
の2つの方法です。潔くやるならすぱっと損切を、しぶとく粘るなら両建てを
ご自分の技量に合わせてやれば良いと思いますが、両建ては失敗すると墓穴を
掘りますのでご注意を。それでは又。
【相場師朗】 7step株式投資メソッド
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2022年07月30日
改めてロスカットの重要性について
今までいろいろな株式投資に関する本を読み、又有料の教室やセミナーにも
通ってみたが、いま改めて株は理論以上に技術が重要、そして人間の損得に
対する当たり前の感情をどうコントロールするかという事が、一番重要なの
かと感じている。何を今更と言われてしまいそうだが、株式投資をシンプル
に考えれば、上がるか下がるかは1/2だし、売り買いどちらをしても曲がる時
は曲がる。絶対に負けないなんて事はあり得ないし、要は株価が反対方向に
動いた時に、どう対応するかという事が重要だ。しかも売買する前からその
シナリオを考えておく。ま、これが出来るだけでも、少なくとも大損はしな
い。
私がいつも考えているのはファンダメンタルもテクニカルも重要だが、所詮
後付けのデータに過ぎない。勉強は必要だが、どんなに精通したとしても、
騙しを完璧に避ける事は出来ない。又、あまり指標に頼り過ぎるとどの指標を
信じてよいか判らなくなり、怖くて売買が出来なくなってしまう。だからもう
最初から、思いどうりには行かないものだと思って、対処していくのが一番だ
と思う。
例えば同一銘柄で売り買いを寄り付きで同時に同量行い、その後の成り行きを
見守りながら、反対玉をあるタイミングで切り、メインの玉を増し玉をしなが
ら伸ばしていく。完璧でしょう。これで株式投資はマスターだ。と思うでしょ
うが、実際にやってみて下さい。小さな利幅は取れるかも知れないが、思うよ
うに増し玉したり、利を伸ばす事が如何に難しいか。
そんな中で人間の欲望というか、損失に対するイヤイヤ感を一番逆なでするのが
損切りです。損小利大なんて今更言われなくても、株に関わっている投資家なら
誰でも知っているでしょう。人によって簡単に切れる損切りの額はいろいろです
が、例え少額でもそれが5回10回と続いたらどうでしょう。もう我慢出来ない
ですよね。もちろんその場合は手法と損切幅の見直しなどが必要になって来るの
でしょうが、でもそれでも更に損切りして、次の勝負で巻き返し、通年では利益
を出すというのが、王道のような気がします。
何故きっちりと損切りできることが素晴らしいのでしょうか。まずは利益を得る
前段階として、損失をコントロールできるという事が必須です。これができてこ
そ初めて利益を少しづつ伸ばしていく事が可能となります。しかも安定的に。我
々はどうしても利益に目が奪われがちです。誰それが1年で何億稼いだとか、1
年で資産を数倍にしたとか、テンバガー銘柄を掴んだとか。でも本当に重要な事
は、放っておけば命取りになったかもしれない場面、或いは塩漬けにして何十年
も資金を眠らせる事になったかも知れない場面を、思い切って損切りする事で凌
げたことの方がより価値のある行動ではなかったでしょうか。
それでは又。
【相場師朗】のショットガン投資法
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2022年06月30日
改めてエントリーの重要性について
今更とお叱りを受けてしまうかも知れませんが、今までの自分の売買譜を
振り返ってみて、最近エントリーの重要性について考えさせられています。
勿論その時々のエントリーについては自分なりに何故買ったのか、何故売
ったのかという明確な理由があったはずですが、振り返ってみるとその理
由が統一されたものではなく、行き当たりばったりの屁理屈のようにも感
じ取れます。マイルールは自分では守っているつもりでしたが、その時々
の状況の中であせりや恐怖心などによって、微妙に歪められてしまいます。
何故そうなるのかは言うまでもありませんが、完璧な人間は存在しないと
いう事でしょうか。
それでは完璧でないトレーダーがトレードする為には、どうしたら良いの
か? 自分なりに考察してみました。
@ ルールは出来るだけ少なくシンプルに
当たり前ですが、ルールが小難しく20も30もあったのでは。到底
実施できません。
A チャートや指標もシンプルに最低限の物を
移動平均線、ボリンジャー、パラボリック、一目均衡表、MACD、
ストキャスティクス、RCI、RSI、乖離率、出来高、騰落レシオ等
使いだしたら切がありません。同じ状況の下で、相反する指標も
出て来ます。寧ろ使う銘柄に一番相性の良い指標を絞って使うと
いう事が最良かと考えます。
B 銘柄は1〜3まで
勝負する銘柄は最初に一つに絞る事。そして資金が増え、経験が
増しても、精々三つくらいまでとする。二兎追うものはの格言通り
で、技術の無い状況で銘柄を増やすのは致命傷です。一つの銘柄
でエントリー・エグジットの実戦練習を、とことんやる事が重要か
と思います。
C 一つの指標と最小単位の売買で実戦練習
例えばA社という銘柄を移動平均線とMACDのみでエントリーの徹
底練習。エントリーと結果の総括を練習ノートに記載して、徹底的
に考察、反省を繰り返す。地味な作業で面白くもないが、半年もや
れば、結果は自ずとついて来そう。
こんな事をふと考えてみましたが、シンプルにマシーンになりきって、感情を
排除して同じ事を地道に繰り返す。その結果身体が無意識に反応できるように
なれば、結果も自ずとついてくるのではないでしょうか。
それでは又。
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