今までいろいろな株式投資に関する本を読み、又有料の教室やセミナーにも
通ってみたが、いま改めて株は理論以上に技術が重要、そして人間の損得に
対する当たり前の感情をどうコントロールするかという事が、一番重要なの
かと感じている。何を今更と言われてしまいそうだが、株式投資をシンプル
に考えれば、上がるか下がるかは1/2だし、売り買いどちらをしても曲がる時
は曲がる。絶対に負けないなんて事はあり得ないし、要は株価が反対方向に
動いた時に、どう対応するかという事が重要だ。しかも売買する前からその
シナリオを考えておく。ま、これが出来るだけでも、少なくとも大損はしな
い。
私がいつも考えているのはファンダメンタルもテクニカルも重要だが、所詮
後付けのデータに過ぎない。勉強は必要だが、どんなに精通したとしても、
騙しを完璧に避ける事は出来ない。又、あまり指標に頼り過ぎるとどの指標を
信じてよいか判らなくなり、怖くて売買が出来なくなってしまう。だからもう
最初から、思いどうりには行かないものだと思って、対処していくのが一番だ
と思う。
例えば同一銘柄で売り買いを寄り付きで同時に同量行い、その後の成り行きを
見守りながら、反対玉をあるタイミングで切り、メインの玉を増し玉をしなが
ら伸ばしていく。完璧でしょう。これで株式投資はマスターだ。と思うでしょ
うが、実際にやってみて下さい。小さな利幅は取れるかも知れないが、思うよ
うに増し玉したり、利を伸ばす事が如何に難しいか。
そんな中で人間の欲望というか、損失に対するイヤイヤ感を一番逆なでするのが
損切りです。損小利大なんて今更言われなくても、株に関わっている投資家なら
誰でも知っているでしょう。人によって簡単に切れる損切りの額はいろいろです
が、例え少額でもそれが5回10回と続いたらどうでしょう。もう我慢出来ない
ですよね。もちろんその場合は手法と損切幅の見直しなどが必要になって来るの
でしょうが、でもそれでも更に損切りして、次の勝負で巻き返し、通年では利益
を出すというのが、王道のような気がします。
何故きっちりと損切りできることが素晴らしいのでしょうか。まずは利益を得る
前段階として、損失をコントロールできるという事が必須です。これができてこ
そ初めて利益を少しづつ伸ばしていく事が可能となります。しかも安定的に。我
々はどうしても利益に目が奪われがちです。誰それが1年で何億稼いだとか、1
年で資産を数倍にしたとか、テンバガー銘柄を掴んだとか。でも本当に重要な事
は、放っておけば命取りになったかもしれない場面、或いは塩漬けにして何十年
も資金を眠らせる事になったかも知れない場面を、思い切って損切りする事で凌
げたことの方がより価値のある行動ではなかったでしょうか。
それでは又。
【相場師朗】のショットガン投資法
紫垣デイトレード塾
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