大熊牧場(熊は出てこない)
カンサイのニチアサはお休みなのだが、TVerくんのお陰で30分遅れで見られる!
見られてよかった楽しい回だった。
牧場で楽しむこむぎたちがかわいい。
スタンプラリーとか各種体験イベントとか、農場の質感がリアルでいい。
県の畜産試験場とかそういう場所じゃないかなあ?
私人が経営しているとは思えぬ…。
ただ広いことにテンションが上ってしまうコムギとか、
うますぎるアイスに逆らえないユキとか、とにかく楽しい画面がいっぱいの回だった。
羊とともに走りなぜか応援されるメエメエなどヘンテコ要素も良い。
大熊さんが牧場経営しているのはなんでだろうという気がする。
熊を討伐した土地を開墾したのかな…?
いや、熊牧場もやってるかもしれねえけどさ。
その理屈で行くと烏丸さんはカラスの一家を討伐して神社を起こしてるし、
蟹江さんはサルをやっつけた山に臼とか鉢とか栗といっしょに住んでいる。さるかに合戦やないか。
アニマルタウンの歴史のようなものはチラホラ匂わされているし、
ガルガル様(仮名)が絶滅したオオカミをモチーフにしていることなどから、
人間と動物との付き合いの負の側面も描かれておかしくない。
どうやら次回、敵幹部っぽい方々が登場するらしい。
そんな展開が加速しそうな予告である。
仮面ライダーガッチャード 48話:アトロポスちゃん様退場!!
うわー! アトロポスちゃん様が死んだー!!
先週の振りから予想はできたものの、メタ的にはびっくりである。
子役退場というのは演技力的な側面から避けられることも多い。
一旦怪人態を挟んで死亡とか、消滅するにしても不思議空間の対話形式で、とか。
アトロポスの場合は、割とガッツリ敵の攻撃を食らって息も絶え絶えになって死亡、という死に際フルコースだった。
見ていて本当に10才の子どもが息を引き取るような喪失感があった。
看取るりんねちゃんも迫真である。やはりふたりは一心同体だったのか…!!
後に不思議空間での対話もあったので、やらせてみたら思いの外できたのでOAしたのかもしれない。
だが、アトロポス役の沖田絃乃さんの演技が想像を超えてきた。うーん。すごい才能が出てきてしまった。
ヘイトを全部持っていってくれたグリオン様の怪演もすばらしかった。
「お前を愛したことなど、一度もない」とめっちゃ優しく言うあのシーン。
露悪的に言うよりも最悪さが加速していてマジで最悪だった(最大限の褒め言葉である)
そんな彼も、創造主である風雅を模倣しようとする様があたかも子どものようで、
めちゃくちゃグロテスクな図式だなあと思うのだった。
そんなことはさておき「絶対許せねえ!!」がピークに達するグリオン様がラスボスになりそうなところ、
最後ギギストが突然出てきて「私が許そう!」と言い出したのは笑うしかなかった。
さらにそれにかぶせて「理解するぞ!!」とグリオンが煽り返すので手が付けられない。
完全に筆が乗っているし演技がキレている。
ガッチャードは最強の状態で終盤に突入するのだった。
爆上戦隊ブンブンジャー 24話:先生は遠くへ行ったんだ
ブンブンジャーはしっかりキッズ向け要素をお出ししてくるのだが、大人向け演出を遠慮なくお出ししてくる戦隊でもある。
今回の「遠くへ行った」がまさにそうで、最後まで真意は明言されないままだった。
取りようによっては、遠く離れたのでなかなか会えないんだなあ、さみしいな、ぐらいでも問題ない。
しかし画面や人物には演出意図があると知っている大人の目線だとわかってしまう。
大也の初恋の人というシャーシロがいかにも反応しそうな要素なのに、控えめな反応であること。
(ひょっとすると、情報網を使って調べたことがあるのかもしれない)
どこにでも届ける届け屋である大也にとっての「遠い場所」は距離の問題ではないこと。
幻に対して先斗は怒ったのに対し、大也は終始怒りも憎しみも向けなかったこと。
死別をふんわりと理解させる演出に大人はジーンと来るのだ。
これを子どもと一緒に視聴できるのはとてもいい体験だ。
そうやってしんみりしている中にいつも通りの巨大戦がぶっこまれ、
緊急車両特権で赤信号をぶっちぎっていくトンチキ攻略がお出しされる。
なんだコレ?! の視聴感もブンブンジャーだなあ。