最後はやっぱり「ヒーローの出番です!!」
ヒーローの出番である。
ダイジャークさんがAパートで退場は織り込み済み。
強いだけのヘビに勝ち目はない。
再度器として狙ったカイゼリン様も、友を得てアンダーグエナジーを退ける。
おお、、、ヒーローの輪がつながってひろがっていく!
ひろがるスカイ!プリキュアの活躍に救われた人は多い。
ヒーローを目撃した人もまた、ヒーローを心に宿す。
この街にダイジャーグの居場所はない。王苦市だったら良かったのにね。
このヒーロー性を誰もが共有して広がっている世界観はひろプリを1年見てきた感慨と共に心地よいものがある。
我々視聴者もまた、ヒーローの一部分になっている。多分。
くもパンつくるよ
異世界に住むものにとっての必然。別れはやってくる。
別れのシーンでのツバサくんの作画と台詞がヤバい。
あなたのようなカッコイイ大人になりたい。少年にそれを言わせるのか!!!
少年と大人の女性の分かれとして最高の〆じゃないか。これは教科書に載る。
あとその時の作画も本気すぎる。癖(ヘキ)マシマシだ。
最終回ツバあげめちゃくちゃ泣く。ずっともどかしい。ツバサくんは心配してバッグの中入るくらいなのにあげはちゃんは敢えて「少年」でエルちゃん気遣って。絶対お互いの気持ち分かってるじゃん。あげはちゃんのジョークに対して今精一杯の告白するツバサくん。こんなん泣くわ!!#ひろプリ #ツバあげ pic.twitter.com/I89d1iLgdI
— よいち (@yoichi66928775) January 29, 2024
そしてソラとましろの別れである。
ボロボロ泣いたのがましろだったことに衝撃を受けている。
あげはとの別れの時にも相手の心を配慮して泣かない強さを持っていたましろさんだ。
オールスターズFでは突如飛ばされた異世界で人魚に出くわしても「ちょうど私も人探ししてたんだ!」と自分のペースに巻き込む芯の強さを見せたましろさんだ。
作中で泣いたことはあったが紋田を救えなかったことが大きなウェイトを占めていたような優しいましろさんだ。
穏やかで幸せな日常の象徴である虹ヶ丘ましろが、ここまで泣くのか…。
この別れの重さをひしひしと感じる。
引き留めるセリフも良い。
「明日は休みだし」「くもパン焼くよ」
ましろさんが最後にすがったのは、いつまでも続く日常。その強さを体現する人のセリフとしてこれ以上ない。
それでも別れは避けられない。
ソラさんが残したのは142回と1回の握手。143はI love you...。
今まで何回手をつないだか覚えていますか? は教科書に載る。痺れた。
未熟で迷い続けるヒーローのソラは、別れの場面では涙をこらえて、強く去っていくことができた。
だってましろさんの前のソラ・ハレワタールは「わたしのヒーローさん」なのだから。
ここが最終回最大の「ヒーローの出番」だ。
翌日っていうか翌朝、すぐにみんなソラシド市に来ちゃうのも「ひろがる世界」を謳う本作にとって当然の結末かもしれない。
助けたお子さん(キュアワンダフルの声)に対して笑顔で「キュアスカイです!」と自信をもって答えるソラの姿は一年通した成長を感じて清々しい。
ありがとう、ひろがるスカイ!プリキュア!
ヒーローとは?
ひろプリが1年間通して描いてきたヒーローとは何だったのか?
上手いまとめではないが、力と意思という要素に分けられるのではないかと思っている。
力として描かれたのはアンダーグ帝国、特にスキアヘッドだ。誰しもの心の中にあるヒーローの力はスキアヘッドの形をしている。
ヒーローの意思を体現するのはキュアスカイだ。自分のあるべき姿に悩み、苦しむこともあるが、いざ出番となればあの疾走感で駆け出していく。あの姿は力ではなく意思と呼びたい。
言語でとらえきれないのが歯がゆいのだが、迷った時にはとにかく悩み、それを抜けた先にあのスカイパンチの爽快感が待っているはず、、と思って生きていきたい。
プリキュアシリーズの周年作品としてのメタ構造に着目されたツイートもあり、強く感心している。
ぎりぎりで解けたと思う。
— るびぎる (@RubyGillis) January 28, 2024
アンダーグエナジーはポリコレ的なもの。本質的には邪悪ではないが、既存コンテンツを容れ物にして好き勝手にする等は悪。故にバリアを張り拒絶する。
構成としてはFのシュプリームと同じ。自分の価値観で世界を勝手に変えるな、が主軸。#precure
終盤に出てきた「いれもの」という概念が糸口になってすべてのピースがすっきりハマる捉え方のようだ。
確かに、ソラのキャラクターは何をやっても様になるすさまじい魅力がある。
そこに何を注ぐか? そのような実験を1年していたのだと思うと興味深い。
私の解釈は虹ヶ丘ましろがなみなみと注がれた、である。別のものを注ぐ奴は処する。
シリーズは最終回を迎えたが、プリキュアコンテンツのファンとしては材料がそろったここからが勝負だ。
まだまだ、年単位でいろいろ考えて行くぞ! という意気込みだ。
いや、ホント異常な執念で考え続けてんだよこの界隈...。
仮面ライダーガッチャード 20話:いいオトコを虐めたダシ
怒涛のスパナ虐めだ!!
身体的にも精神的にも、保護されていたその方法すらもスパナを追い込んでいて全方面に隙が無い。
ちょっと引くぐらいだ。
過剰なぐらいたくさんの鎖でつながれまくっている様子が面白い絵になっていたが、あのくらいグルグル巻きにされててもおかしくない追いつめられっぷりである。
マルガムのデザインも「仮面をはがした」ものになっていて、ヒーローたる仮面ライダーの反転としてポイントが高い。
また2号ライダーのイデアみたいな元気なスパナくんに戻っていただきたいものだ。
王様戦隊キングオージャー 46話:ぶっ生き返す
グローディーはすでに死んでいた! お前はもう死んでいる!!
すでに死んでいるから絶対殺す力で切っても死なない。トンチみたいな話だがそうなのである。
そんなわけでグローディをぶっ生き返して、死んでるから死なないギミックを無効化するのだった。
がっつり拘束してたからそのまま処するのかと思ったけど、意外に元気になっちゃったグローディが神の怒りを再発させる。
いや、えらいことですやん!!
個人的な仇としてグローディ1人を討つのではく、王として「神の怒り」という事象にも復讐を果たす。
そんな展開が待っているのだろう。王様は大変だぜ!