わたしのヒーローさん
ソラが立ち直るカギはましろさんだ。
そう予想するのは誰でもできただろうが「わたしのヒーローさん」まで予想できた人は天才だろう。
ひろがるスカイ!プリキュアのヒーローとして完璧すぎる回答だった。
奇をてらわず基本に忠実、しかし有象無象の予想を超えてくる。
非常にプリキュアらしく、ヒーローというテーマにクソ真面目に向き合っている。
ソラが目指していたのはシャララ隊長、というか自分の心の中にあるヒーローの理想像だ。
ところがバッタモンダーの策略から逃げ出した現実の自分は理想像からほど遠い。
このギャップに苦しむ。
夢に向かって真剣に努力している人ほど、このギャップに苦しんだ経験が分かるだろう。
大人にとっても子どもにとっても、かなりリアルな悩みだと感じる。
ソラは自分で自分をヒーローと認めることができない。
それでも、ましろにとっては依然としてソラはヒーローであるのだ。
これがヒーローガールを支える柱になる。
この柱の太さはましろだからこそ、だ。
ソラシド市に来てからのソラとましろの交流の日々が一度は折れたヒーローを支えている。
誰かがヒーローだと認めてくれる限り、ヒーローはヒーローたり得る。
再び、ヒーローの出番がやってくる。
復活劇最後にして最大のピースはましろの手紙だったのだが、
それまでのソラの家族やツバサ、あげは、ヨヨさんたちの協力も良い。
いろんなことのバランスがヒーローの復活につながったのだなあ。
何度でもいうが「わたしのヒーローさん」という言葉はいい。
軽くポップな印象でも受け取れるし、
重く受け止めようと思ったらめちゃくちゃ湿度の高い言葉にも見えてくる。
ヒーローの出番です!
いざ復活したヒーロー、かっこいいんだこれが。
キュアスカイに変身直後、思いっきり前傾してランボーグに向かっていくカット。
アニメーター渾身の1枚なのではないか?
キュアスカイ復活の魅力がこれでもかと詰まっている。
この画像に「完全無欠のスーパーヒーロー」と説明を振ってもカッコよさは普通だ。
ところが「一度は心折れたが、大切な親友のためにもう一度ヒーローとして立ち上がった」と説明を振ったらどうだろう?
絵の持つ元々の躍動感に差し迫った感情が付与されてくる気がしないだろうか?
これって「キュアスカイV2」みたいな事なのだろうかw
— ヒガシ タカヤ (@U0ezrbsoMRktJYI) July 15, 2023
全体的にスペックが向上してる感じでw pic.twitter.com/vCrkWILNcO
神回っていうのは無限に見るところ、語るところがある。
バッタモンダーとはなんだったのか?
弱者としての悪役、力では抑えられ切れないテロ的な悪役、いろいろ考えてみたが、彼は結局「ヒーローのアンチ」だったのではないか?
全てを救えるヒーローなんて嘘っぱちだ。結局腕っぷしが強いだけじゃないか。俺がその欺瞞を暴いてやる。ヒーローでさえ敵わない自分は強くて正しいに違いないんだ。
ただのねじ曲がったアンチだが、理想のヒーローを追い求めるソラにとっては乗り越えなければならない現実だ。
自分がどれだけ強く正しくあろうとも、それを認めない者は必ずいる。
そんな奴と対峙して、疲弊してしまったときにどうするか?
ヒーロー以外の自分で居られる家で休み、
自分をヒーローと認めてくれた人の視点を得て自己認識を広げる。
自分を認めない人がいても、もう負けないぐらい強くなる。
それは1人で頑張るのではなく、それに負けないぐらい多くの人が自分を支えてくれていることをもう知っているから。
カバトンは「強いヒーロー」では対処しきれない相手だった。
最終的にキュアスカイは何が正しいか考え続け、カバトンを助けることでカバトンを乗り越えることができた。
バッタモンダーは「正しいヒーロー」で対処しきれない相手だった。
バッタモンダーとの決着は、どれだけ揺さぶられても負けないだけの強さを、チーム全体で得ることで乗り越えた。
アンダーグ帝国の試練はキュアスカイの強さ正しさを多面的に鍛えていっているようだ。
仮面ライダーギーツ43話:景和の願いは叶えましたよ、っていう地獄
みごとに姉ちゃんも父母も復活するが、電話越しで伺うに暴徒に襲われて死亡したっぽい。
びっくりするような地獄の展開だ。これくらいあっさりやらないと悲惨すぎる。
(が、あっさりしすぎてて変な味になってる)
無から極悪人がPOPしてきて悪行の限りを尽くす。
とりあえずぶちのめしていい悪役は貴重だ。遠慮なく張り倒そう。
もう一人、地獄を生きる男、鞍馬パパも仮面ライダーに変身する。
バックルも良いのを使ってるけど、年とってるからあんまり圧倒する感じじゃないのがリアルで良い。
王様戦隊キングオージャー19話:王様戦隊
五王国異様事案対策用戦略救命部隊!!!
分かりにくいので縦にそろえると、
五王国
異様事案対策用
戦略
救命部隊
ラクレス王に凋落の兆しが見えてきた。
決闘裁判で完全決着だろうか?
めちゃくちゃ味わい深いキャラだけに、最後まで見ていたい気がするし、
志半ばで死んでもいいような気もする。