スカイランドへの旅立ちは転校みたいなイベント
エルちゃんの靴を選ぶイベントのようでいて、ソラとましろのお別れイベントの回だった。
そんな回のEDに魔法つかいプリキュア!のキュアミラクルを出してくるのが良い。
マホウ界からナシマホウ界へ行く回はクッソ泣けるぞ。
スカイランドへの通路は通ってるみたいだから会えなくなるわけじゃない。
でもいつも一緒の生活は終わる。
これは転校のようなイベントと観たらいいのだろうか。
確かにそう思うと悲しい。
赤ちゃんのファーストシューズを選ぶイベントは、そのままソラとましろが外の世界に踏み出すことの応援であろう。
ソラにとっては自分の原点であるヒーローに再び向き合うドラマが想定される。
ではましろは?
これまでのソラシド市パートでは日常力最強のましろ無双であったため課題が見えなかった。
今回はそんなましろの課題がチラっと見えた回でもあった。
ましろは日常力が強すぎる。あげはの言葉を借りるといい子過ぎる。
夢に向かって努力する、不安定な日常を生きるソラたちにとってはその安定したましろの強さが頼もしいものだったのだが。
プリズム変身時にも「別れ」はキーワードになっている。別れに際してもましろは日常を崩さない。相手を悲しませないために自分をコントロールする強さを持っている。
別れも非日常の一つだ。本人が非日常に向かい合ったとき、いつものペースを崩せないのをましろの課題としたのは面白いなと思った。別れとの向き合い方がプリズムのテーマになるのかもしれない
これからどの程度スカイランドで過ごすのかわからないが、非日常の世界の中でましろが一皮むけるのを試されるんだろうか、というような予想をしている。
とはいったものの、ましろの日常力は強い。スカイランドでも冷静にツッコミを入れて自分のペースを崩さないような気もする。どうなる?
敵がいなくても「ヒーローとは?」は描ける
今回特筆すべきもう一点は敵が出てこなかったことだ。
ニチアサ枠で言われるいわゆる「ノルマ」をすっ飛ばした回である。
だからこそ、ひろプリにおけるヒーローとは? が明確にわかる回であった。
ヒーローとは、背中を押してくれる存在。
ご婦人がお別れを言いに行く勇気を与えたのはスカイとプリズムだった。
一方でソラとましろもご婦人の姿から自分たちの別れに向き合う勇気をもらう。
背中を押してくれるヒーローもまた、誰かに背中を押されている。
このへんの不完全さがプリキュアのヒーロー観らしくていい塩梅だなあと思うポイントである。
ひょっとしたら、相互に背中を押しあうような「お互いがお互いのヒーロー」という世界がひろプリにおけるヒーローの究極系かもしれない。
意外と早くスカイランドにたどり着いた
スカイランドへの帰還は物語冒頭に立てたメインイベントだ。
思ったより早く達成してしまった感じである。なんかプリキュアも一人足りない感じするし。
予告も参照すると、スカイランドに帰ってソラの憧れのヒーローに出会うことになるらしいので、自分の原点に向き合う話になるのだろう。
定番の展開で言うと原点が揺るがされるのだが、、、
スカイランドごと崩壊するとかとんでもないイベントが起こらないことを祈る。
あと、冒頭から変わったことと言えばアンダーグ帝国の存在が明らかになったことである。
これまでの話はソラシド市(日常)とスカイランド(夢、非日常)の対立軸だったが、今度はスカイランド、アンダーグ帝国の対立軸になるのだろうか。
なんとなく子ども、大人の対立軸になるような気がしている。力こそ全て的な価値観って社会の荒波っぽいし。
ちなみにソラシド市−スカイランドには女児ー男児みたいな対立軸も含まれてるんじゃなかろうか? という仮説も持っている。
スカイランド編で気にして見てみようと思う。
仮面ライダーギーツ33話:道長君、ええひとやんけ
全ての仮面ライダーをぶっ潰す力を手に入れたバッファの仮面ライダー狩りが始まる!
とか言って煽られているが、IDコアを奪ってゲームから脱落させて回る道長君の行動は、参加者をデザグラから救って回ってるようにも見えなくもない。
ベンとジョンも中の人念願の変身をして、ぶっ飛ばされての変身解除もして、死亡じゃなく記憶を失って退場、と安心できる展開だ。
そもそも参加者、チラミがかき集めて来たっぽいしな。
なんか創世の女神の候補っぽいツムリの力でギーツが復活したりして、バッファと再戦かと思いきや運営側と敵対する。
確かに今のギーツって創世の女神追ってるだけでバッファにヘイトないもんな。
運営vs仮面ライダーが始まるっぽい。
今回各陣営がワーワー騒いでいる状態は、製作者とテレビマンとファン兼スポンサーが主導権を巡って争っているようだ。
コンテンツ末期の象徴じゃないか? と思うような状態である。
ヒーロー本人がこの醜い争いを終わらせてくれるなら爽快だ。
王様戦隊キングオージャー9話:MVPデズナラク8世
ギラの重要性を確認し、チグハグに団結した各国の王。
側近への指令としては当然のようにギラ独占を命じる。
この「王として正しい」行動を秒でとれるのが各国の王の魅力だよなーと思うと同時に、
正しいがゆえに団結できないドラマをつくるのがうまいなあと思う。
そんな各国の王を各個撃破していった地底の王がデズナラク8世である。
「われらは増殖する、ゆえに無限! われらは死を恐れぬ、ゆえに無欠!」とがっつり悪の帝国感をアピールしてくる。
が、真社会性の虫っぽい生態なのかなあ? という解釈もできる。生態がちがえば価値観も違うよね。
それにチキューのことを思いやっていたりして、現時点では「チキュー全体」の視点を持っている唯一の王という感じもして格が高い。
各国の王単独ではデズナラク8世には勝てない。めちゃくちゃ強い。各国は国の事情を超えて団結することができるのか…?
わざわざ王がチキュー一周して1戦ずつ戦ってるのはなかなか大変だ。
実際の活動量としても、キングオージャーの物語を進めるうえでも、めちゃくちゃ働いている。
ついでに蛹に栄養を注いでまわって、戦闘も最高戦力の王とだけ。略奪とかはしてないっぽい。
デズナラク8世が文句なしで今回のMVPである。
ちなみにミミズは2つに切ったら2つとも再生するっていう増殖で増えることもできるらしい。マジで無限じゃん。