豚に使う尺は無え!
無職ソラハレワタールは学校に入れない。
5話で晴れてパートナーとなったましろをまつ時間は思った以上に長いのだった。
ソラが初めての友達に対する思いを再確認する話。
丁寧な友情物語だ。
「百合に挟まる豚」と辛らつな呼ばれ方をされていたカバトン氏に割く尺が無いというのもうなずける。
ソラの対人関係スキルは幼児並?
ソラには待っている間の自分の気持ちが分からない。
見ていて思ったのは、保育所や幼稚園の子どものようだということだ。
自分の気持ちとどう向き合って、どう行動したらいいかわからない。
なにせ初の友達付き合いだ。戸惑うのも無理は無かろう。
ヨヨさんのアシストで外出し、あげはさんの対話で自分の気持ちに気付く。
ソラのヒーロー像とは対極でいろんな人に助けてもらっているが、これもソラの魅力のなせる業だろう。
根の善性がすごいので自然に助けが集まってくる。
これもまた、ヒーローの一つの姿ではなかろうか?
っていうか、あのヒーロースペックとルックスで幼児の純粋さを持ってるのヤバイよ。
こんな感情、普通の人間に受け止められるのか?
ソラ→ましろの感情の純粋さがまぶしすぎておっさんは目がつぶれそうだ。
でもましろ嬢なら受け止められそうなんだよな。強い子だから。
最強の保育士の片鱗をみた
今回いい仕事をしたのが金属バットワンチャンギャル、あげはである。
保育士志望というだけあって、自分の気持ちに戸惑うソラを上手くリードしていた。
悩みの前に腹ごしらえ、いろいろと聞いた後の最後の一押しをアゲるメイク。
対人関係の距離の近さ、相手の悩みへの近寄り方、独自のメソッドでの激励。
素質と技術と個性がかみ合った最強の保育士、っぽく感じる役割なのだった。
メイクでアゲていくのがトロピカルージュプリキュアの要素を感じてファンとしてはうれしい。
また、メイクの力が無いと飛び立てないほどソラにとって大きな一歩であったことも感じられていい。
とてもいい友達の話だった。
ヒーローの話を担ってるカバトンの役割は終わり?
ふたりの邪魔をした結果、1秒の尺も割いてもらえない扱いをされたカバトンさん。
カバトンさんと言えば1話から続くソラの因縁の相手であり、ヒーロー・ソラハレワタールの最初のハードルである。
孤独に力を蓄えてきたこれまでのソラのヒーロー像を反転させたような悪役であり、それを記したヒーロー手帳破り捨てた悪役でもある。
物語的に、カバトンさんはソラが抱え込んでいた「憧れのヒーローという呪い」を解く相手であることが1話で予言されており、
実際に5話でソラとましろが「ふたりはプリキュア」に至って呪いが解ける回で悪役を務めている。
カバトンさんの悪役としての役割は5話で一段落しているのだ。
今回「1秒も割く尺は無い」と言われたのも納得である。
ところが退場していないところを見ると何かまだ役割をもってんじゃない? と思ってしまう。
カバトンさんにもまだまだ注目だ。来週あたりコロっといなくなるかもしれないけど。
仮面ライダーギーツ26話:浮世英寿の前世???
ジャマトグランプリをブーストドライバーUでぶっ飛ばす。
ブーストドライバーが5つもあるからそりゃあ強い。
過去のデザ神の願いに応えて出てきたものらしい。
過去のデザ神とは前世の英寿。生まれ変わった自分に力を与えるような願いを残していたのだ。
全容が明らかになったと思しきデザイアグランプリだが、まだまだ謎が多い。
英寿が追いかけてる母親ってどの人生における母親なのだろう?
そんなことすら思ってしまうのだ。
一方のジャマト側、道長はダークヒーロー一直線だ。
かつての親友の姿をしたジャマト、ナイトをバケモノと呼び弔う様子すら見せなかった。
TLで道長視点でナイトが親友ではないと判断したポイントが挙げられていて面白かった。
・焼きそばパンを「炭水化物」と人間らしからぬ呼び方をする異様さ
・高所恐怖症の親友であるにも関わらず高所を怖がる様子もなく道長に呼びかける違和感
なるほどなと思わされると同時に、画面や台詞とは裏腹に道長は親友がもう居ないことを気にしていそうでかわいそうだ。
道長にもソラの10%ぐらいの助けが欲しい。でも根がひねくれてて眩しくないからなぁ…
王様戦隊キングオージャー2話:ンコソパは技術の国。労働の下請けという辛い歴史。
さいたまスーパーアリーナがサイバーな感じに装飾された国、ンコソパ。
いつものロケ地が戻ってきてTLも一安心だ。
ちなみに1話で心配していたCG予算だが、東映の新施設LEDスクリーンでうまく撮っているらしい。
確かに1話を見直すとCGだらけの画面のように見えて、スクリーンとの組み合わせで画作りをしているようだ。
別情報では5か国の舞台は既に製作済らしいので、予算の心配はしなくていいらしい。
そんなことよりンコソパである。
さいたまというより茨城? と言いたくなるようなヤンキー文化。
国王=総長相手にもケンカ上等の国民はタイマンハッキングバトルを挑む!(カタカタカタカタ!)
ヒートアップした群衆も総がかりで総長にタイマンハッキングを仕掛ける!(カタカタカタカタ!)
しかし総長はモノともせず全員をハッキングでぶっ飛ばすのだった!(カタカタカタ! ターン!!)
何やこれ? ドンブラザーズかゼンカイジャーかというようなトンチキ絵面である。
こんな国が悪い国なわけがない。
ヤンキーノリはさらに続く。
一度はシュゴッダムとの対立を解消するためラクレスに頭を下げかけたヤンマ総長だったが、
直前で撤回し、啖呵を切る(実質宣戦布告やんけ)
これを見た国民たちは「さすが俺たちの総長だ!」と感動に涙を流すのだった。
ギラもこれには困惑だ。
さて、ンコソパ=工業高校のような演出でコミカルには描かれているが、ンコソパの国民性には歴史が感じられる。
ヤンマも言っていた通り、長年にわたる下請け、搾取の歴史からそこに戻るのは絶対に嫌だという負の記憶が国の文化レベルである。
だからこそ中央の要求をはねのける者に「王」を見出すというのがンコソパ流なのだろう。
戦隊メンバーのキャラクターだけでなく国、政治の作り込みに凄みがある。
スタートゥインクルプリキュアでもいろいろな星が描かれたが、その時に感じた作り込みに近い。
5か国を巡っていくのが楽しみだ。