大人と男がドンパチ戦う回。その意図は?
ついに正体を現したゴーダッツ様ことフェンネル。
シナモン、ローズマリーとゴーダッツの戦いが始まり、そこにブラペも参加していく。
男が戦っとる!
ブラペがいる今シリーズでは今更の驚きだが、プリキュアで見ると新鮮だ。
今回、とにかく男ばっかり戦ってたのはあえての意図があるだろうと感じている。
ゴーダッツとシナモン、ローズマリーの争いは今に始まった争いではない。旧時代の戦いだ。
それが証拠に前回展開されなかったデリシャスフィールドで戦いは閉ざされる。
この戦いにプリキュアはほぼ参加していない、と読む。
(いちおうノルマでウバウゾーは倒したけど!)
プリキュア抜きの戦いは、結構悲惨な感じで展開していった。
憎しみの連鎖的なものに拓海が取り込まれていくし、悪役はとことん恨みを募らせててとりつく島はなく、
なんやかんやでブラペもコメコメもぶっ倒れてしまった。
主人公のゆい視点だとこれがおいしーなタウンの外の世界である。
ゆいはおいしーなタウンの孫だ。そこでは全てがゆいの味方であった。
そうではない世界に最終盤でほおり込まれた。まさに物語の主人公。どう立ち向かう?
それにしたって40話まで引っ張ってこれは結構酷だわ。
デパプリは親目線で見てたので、プリキュアだから大丈夫という常識よりも心配が先に立つ。
ゆいの周りには優しくて頼れる人がたくさんいるので、どうにか助けてやってほしい。
ヒーローにも周囲の助けがあっていいじゃないかと思う。
ゆいに甘いと思われるかもしれんが孫は可愛いのだ。
42話はプリキュア以前。これから「プリキュア」が始まる?
もう少し視点を広げると、男がドカバキ戦って疲弊していく展開は「プリキュア」抜きではこうなりますよ、というシミュレーションのようなものだろう。
43話から本格的に、ジンジャー周りの因縁にプリキュアが関わっていく。
明確にプレシャスの試練が示唆される予告だったが、どのようになるのだろう?
困った時は1話、とおばあちゃんが言っていた。
振り返ればゆいのエネルギーの源泉は小さいころの思い出である。
過去が現在の自分にエネルギーを与えてくれて未来につながっていく。とてもプリキュア的だ。
それではどの過去がゆいにエネルギーをくれるのだろう?
これまでのエピソードではおばあちゃんとの思い出がほとんどだった。
そこから発展し、この1年の思い出がエネルギーの源泉になるのではないだろうか?
ゆいにとってのこの1年、大きく人の輪が広がっただろう。
その経験が、友人が、ゆいの力になるとすればプリキュア的だ。
MH最終回を彷彿とさせて今から泣きそうになる。
まあこういう予想は大体外れるので、居住まいを正して待つのが吉である。
フェンネルさんが「ブンドルブンドルー」を考えたのかなあ…?
敵対する敵の首魁はフェンネルことゴーダッツ様。ブンドル団団長である。
全ての力が手に入るなら、手を伸ばすに決まっているとのわかりやすく力を求める悪役をやってくれた。
42話のゴーダッツ様は、なんというか小物な悪役だった。
フェンネル世代だけでこの話を閉じるなら、彼は力を求め破滅した、という物語になってしまうのだろう。
もし、シナモンマリちゃんがフェンネルを打倒していたら、フェンネルの命は無いだろうし多分フェンネルのことは後世に残らない。
43話以降、世代を超えて戦いが広がっていくことで違う結末と物語があると思っている。
フェンネルにも弟子がおり、受け継ぐ先がある。
セルフィーユさんの視点からフェンネルさんを掘り下げて何か見えてこないか? と思う次第だ。
ぜひブンドルブンドルーを後世につなげてほしい。
仮面ライダーギーツ17話:デザグラにテコ入れ。番組の色が変わった。
ゲームマスターであり中間管理職であり現場監督であったギロリ兄さんが退場。
新プロデューサーの方針でデザグラもリアリティショー路線に様変わり。
裏切り要素で人間ドラマを魅せ、視聴者を意識した立ち回りを求められるようになった。
ガチの競技性が良かったのにー、という旧ファンが激怒しそうである。
とはいえ、デザグラをゲームからショーに定義を変える、という発想は見事である。
私もデザグラ=ゲームと思っていたので、どのようなルールで物語を見せるのか? という視点だったが、
ココでデザグラのジャンル自体を変えることで、仮面ライダーギーツの戦いの味も変わってくる。
デザグラには「シーズン」という概念があったが、変わるのは出場者ではなくて運営の方だったとは。
シーズン3,4が読めなくなって楽しみが増える。
ひょっとしてスポンサーとか放送枠(なにそれ?)が変わったりするのだろうか?
暴太郎戦隊ドンブラザーズ43話:椎名ナオキ=別世界鬼頭はるか
ドンブラザーズのすごいところはキャラクターの強度だ。
何を出してきて何とあわせても、キャラクターがブレない。だから面白いドラマができる。
別世界の主人公たちが出てきてもそれは変わらない。
別世界の鬼頭はるかも、こちらの鬼頭はるか同等の強いキャラクターでいろいろと情報を落としていった。
別世界の桃井がおそらくいなくなったことや、こちらの世界同様、奇人ながらも慕われていたことが伝わるのは面白かった。
別世界のドンブラザーズ、という存在自体が何か重要な情報のような気がするが、恋人やってる猿原が面白すぎてこれ以上頭が回らないのだった。