ここねちゃん総まとめ回をかざる「なんかすごい」回!!
芙羽様がここねちゃんに羽化する回。
ゴミ捨てじゃんけん、ボールドーナツ、轟さんのサボり場…というこれまでのここねちゃん回の要素を拾う文脈の見事さもあるが、一番の見どころはアニメーションの力だ。
動く絵の美しさが「なんかすごい」のだ。
30代以上の人ならわかるだろう。昔、ドラゴンボールとかでやたら迫力のある回があって驚くことがなかったか? 令和の子どもたちにもそういうインパクトを与える回だったんじゃなかろうか。
圧巻だったのが銀杏並木のシーンである。
はらはらとランダムに落ちる色づいた銀杏の葉。
漫画的な省略をしないリアルな動きに見とれながらいろいろ考えてしまった。
ここの作画良すぎて鳥肌立ちながら泣いた #precure pic.twitter.com/QGn7NQ99Xp
— 藤本ヒロシ (@fujimotohirosi) November 12, 2022
・映画みてえだ。
・予算大丈夫かな?
・アニメーターさん苦労したんだろうな…
いろいろ雑念も多いが、いったん演出意図とかを全部忘れて、この画面を見ていよう。そんな絵になるシーンだった。
とにかくここね嬢がキレイなのだ。今ならTVerで見られる。ぜひ⇒デリシャスパーティ♡プリキュア35話@TVer
「みんなここねの味方パム」
イースキ島王室直々の依頼を受けて、いちだいかいはつを請け負った芙羽夫妻。ここねちゃんも一緒にイースキ島へ引っ越さないか? というのが今回の悩みの発端である。
芙羽様と呼ばれていたころが懐かしくなるくらい、今や友達も増えたここねちゃん。
ゴミ捨てじゃんけんにも参加。家族も「一緒に居たい」と引っ越しまで考えてくれている。
相変わらず轟さんはここねの様子を見守ってくれている。
全部のシーンがここね回の回収になっていてオタクの心に響く。
懐かしのジャンケン描写でここねちゃんがクラスに打ち解けたのを表現するのが粋な演出なのです。#precure pic.twitter.com/cTPK8wjsce
— 鳴神 (@seimei7777) November 13, 2022
ボールドーナツ作画 #precure #デパプリ pic.twitter.com/XjRXQ0n4lB
— カピバラ×アルパカ=アルバラ4🦙🦙🦙🦙 (@takohachibar4) November 12, 2022
(このボールドーナツが割れてたりするあたり、手作り感と不完全ゆえの温かみがあって良い。ほんとに良い)
小さく閉じた世界は広がった。まさにパン。今まさに手から零れ落ちようとしている。
「どうすればいい?」
ここねちゃんは自分の幸せを諦めず、おパムに問うた。
自分を殺して丸く収めていたころから一歩前に出る問いであるし、一人になるかもしれないという一抹の不信感も伺える問いだ。
それに対する答えが「みんなここねの味方パム」だ。
なんだそんなことと思う勿れ。「信じて、頼って!」という力強いメッセージである。
これを言うための素地がデパプリにはある。大人と社会がなにしろ滅茶苦茶信頼できるのだ。
こういうメッセージを子どもが素直に受け取れる社会でありたい。
ディベロッパーしょうせい
見どころが多い回だったが、最後に芙羽家のメンバー、とくにしょうせいパパに触れておきたい。
ここねパパがイースキ島から請け負った仕事がデカいのだ。
名物料理の開発が話の中心だったが、グルメストリートの整備などもあり、もはや都市開発だ。
ここねパパが得意とするのは料理よりもむしろこういうでっかいビジネスなのかもしれない。
ひょっとしたらおいしーなタウンもこの人開発してたりして…。
しょうせいパパはちょくちょくここねの悩みを察せず、明るく地雷を踏むような癖がある。
今回も引っ越しを切り出したのはパパだった。確かに過去エピソードで親子一緒に居たいとここねも言っていたし、よーしいっちょ家族で引っ越すか! と思ったのだろう。
娘が友達とどれだけ仲良くなってるか想像しきれないのだ。
この男親の無神経さ、というか駄目さみたいなのは身につまされる。身につまされるからこそしょうせいパパはいいキャラだなあと思っている。世が世ならヘイトを買う役になっていたかもしれない。ギリギリ好感度を保っているのがデパプリらしいと感心しているのだった。
いやあ、もっと怒られてもしょうがないよ? ここねちゃんがいい子でよかったね。良い家族だよ芙羽家は。
仮面ライダーギーツ 10話:1面クリア。2面スタート。
デザグラがホントに終わった。そして新しいシーズンが始まった。
このペースだと年5回できる計算だ。4とか8とかならゲームっぽいのにな。
英寿の今回の願いは運営の家族になることだった。ツムリさんを姉にしてドン引きされている。景和にも姉がいるし、製作陣の変態度が高い。何なんだこの姉推しは?
それはさておき、デザイアグランプリに深く入り込もうとする主人公というのは面白い軸だ。いかにデザイアグランプリ内で勝ち抜くか? より1レイヤー高い次元の物語の軸ができた。
英寿は過去にもデザグラを制して願いをかなえている。「働かなくても暮らしていける世界」「生きてる限りデザグラに参加できる世界」などが開示された。
メタ的な話になるが、最終回までのあと数回のデザグラ優勝で運営に迫る戦略が既に練られているのだろうか?
見どころが増えた。
暴太郎戦隊ドンブラザーズ 36話:敏樹の女! とおもしろい犬
夏美が強くしたたかな女で平成が帰ってきたかのような視聴感だった。
みほちゃんのころとはずいぶん人格が違う。
一方、獣人と化した犬塚は本能のままに肉を喰らう…かと思ったら自分で料理をし始めて手当たり次第に食わせ始めた。
獣人になっても犬塚成分が濃い。というかドンブラ成分が滲みだしている。
何をやっても面白い画になる、おもしれー男犬塚。
ドンブラザーズ出演者はそれぞれに個性が光っており見せ場がある。タロウとお供だけでなく脳人、ともすれば忍者のおっさんまで活き活きしている。
見ていて楽しい戦隊なのはキャラが立っていることが強いんだろうと思わされる。