その日の献立と食材が送られてくるというやつだ。
とても便利で楽なのだが、何が楽なのか? という点については使う前と後ではイメージが違っている。
初めに思っていたのは買い物に行かなくても良いので楽なんじゃないかということだった。
確かにその点は楽だ。雨の日で外出が億劫なら今日は一日どこにも出なくていいと開き直ることもできる。
しかし買い物の頻度がゼロになったわけじゃない。
結局お菓子や飲み物、朝昼の食べ物はどこかで買わなきゃいけないので、そこそこ買い物には行っている。
買い物に行かなくても良い楽さをしのぐメリット。
それは献立を考えなくても良い楽さである。
現代人の仕事は肉体労働ではなく頭脳労働、感情労働だ。
結局のところ頭がつかれている。
何も考えなくても献立が決まり、食材が届く。
食材は使い切りで余らない。在庫管理に記憶リソースを使わなくていい。
子どもに献立の文句を言われようとヨシケイのせいだから気にならない。
料理で30分ほど体を動かすので手抜きをしている罪悪感もない。
脳に優しい生活スタイル。それが宅食なのだ。
さらにもう1点、不確定ながらも意外なメリットがあると私は睨んでいる。
ヨシケイの来ない日、つまり休日の食事などで食べたいメニューが揃うようになってきたのだ。
休日何を食べたいかは、平日何を食べたかで決まる、と思う。
平日にカレーを食べて、休日もまたカレーを食べたいものはいないだろう。
これはつまり、平日のメニューを決めているヨシケイが、休日のメニューにも間接的に影響を及ぼしているということだ。
我々の行動はヨシケイに支配されていると言っても過言ではない。
・・・という与太話なのだが、完全な嘘ではないと思っている。
平日にヨシケイを食べている人間の行動をビッグデータで解析したら、休日に何を食べてるか傾向がでるんじゃないか? というのは仮説としてあり得る。
平日にどんなメニューをどんな順番で出せば、休日にどんなものが食べたくなるのか?
十分に解がでそうな設問だと思うのだ。
ヨシケイのさじ加減一つで、土日の回転ずし屋が大盛況になったり、ラーメン屋に閑古鳥が鳴いたりする未来がやってくるのだ。
その時はGAFAに並ぶ、いやGAFAを超えるビッグデータ企業としてヨシケイが君臨しているかもしれない。。。
自分の与太話に感化されてヨシケイの株を今から買っておこうと思ったが上場してなかった。
残念無念である。
ヨシケイ以外にも宅食サービスはいっぱいあるみたいなのでこの中から化ける企業が出てくるかもしれんし出てこないかもしれない。
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