2015年11月24日
鉄道ネタ | 上野東京ラインの開通とグリーン車料金について
今回は、上野東京ラインの開通を記念に、普通列車のグリーン車料金についての私の考えを投稿します。
普通列車のグリーン車とは?
そもそも普通列車のグリーン車とは下の写真のような車両です。フカフカのリクライニングシートが付いている車両です。
出張等で普通列車で遠くまで行くときには、頻繁に利用します。→もちろん自腹です。
普通列車ですので、下の切符のような青春18きっぷでもグリーン料金さえ払えば利用可能です(一部列車除く)。
普通列車のグリーン車の特徴
私が思う普通列車のグリーン車の特徴は以下のとおりです。メリット、デメリットを記載します。
メリット
・普通列車の普通席と比べると格段に心地が良い
・ビール、駅弁を食べることができる
・車内販売がある(些少ですが、ビール、飲み物、つまみを購入できます)
・新幹線より安価(東京〜宇都宮、東京〜熱海間であれば普通列車でも無理なく往復可能)
・安心して寝ることができる(ラッシュ時はグリーン車と普通車の間の扉が施錠されます)
・全席自由席で途中でも席の移動が可能
デメリット
・朝・夕方のラッシュ時には座れないケースが多い(ただし、立席でもはるかにマシ)
・コンセントがない(長時間乗る場合は辛い)
・在来線なので揺れは普通列車の普通席と同じ(2階席は結構揺れます)
・2階建て車両には網棚がない(2階席の中間部には網棚があります)
・寝過ごしに注意(私、新宿から乗車し東大宮で降りる予定でしたが、起きたら雀宮でした)
→グリーンアテンダントによってはたまに起こしてくれます。
グリーン料金はどのくらいか?
時刻表の料金表を書き写したものを以下に示します。料金の境目は50kmです。平日料金、ホリデー料金、事前料金、車内料金の4分類の組み合わせです。
どの路線で利用できるのか?
首都圏のJR線のうち、中央線以外の幹線で利用することが可能です。
なお、青春18きっぷを利用する場合は、普通列車でもグリーン車では自由席は利用できますが、指定席では利用できません。さらに、ライナー列車乗車の場合は、運賃のみ有効でライナー券を別に購入する必要があります。ただし「中央ライナー」、「青梅ライナー」、快速「マリンライナー」のグリーン車指定席では利用できません。
上野東京ラインの開業で変化したことは?
宇都宮線(東北線)・高崎線が東海道線に乗り入れたことにより、上野駅〜東京駅間でもグリーン車が利用可能になりました。
例えば、大宮から横浜まで行くときに全てグリーン車で行くケースで説明すると、開業前は湘南新宿ラインで1枚のグリーン券で行くか、上野行きの列車で1枚購入し、東京発の東海道線でさらにもう1枚購入するという2択でした。
上野東京ラインの開業により、湘南新宿ライン、東海道線で行く両ケースでも1枚で済むことになりました。
開業前と開業後の変化は下図のとおりです。クリックすると拡大図をみることができます。容量は大きいです。
一見、東京まで伸びたので、上野東京ラインから総武線快速のグリーン車も1枚で行けるのでは?と思ってしまいます。かなり腑に落ちないのですが、以下のような例外があるそうです。
グリーン券は1つの列車に1枚必要です。ただし、首都圏エリア内で、【平日料金】【ホリデー料金】が適用される普通列車のグリーン車を同一方向に乗り継ぐ場合は、改札口を出なければ1枚のグリーン券でご乗車になれます(次の区間の乗り継ぎの場合を除く)。
・土呂以遠(東大宮方面)←大宮駅乗換→宮原以遠(上尾方面)
・十条以遠(板橋方面)←赤羽駅乗換→東十条以遠(王子方面)または尾久
・本千葉以遠(蘇我方面)←千葉駅乗換→東千葉以遠(都賀方面)
・南酒々井以遠(榎戸方面)←佐倉駅乗換→酒々井以遠(成田方面)
・浜野以遠(八幡宿方面)←蘇我駅乗換→鎌取以遠(誉田方面)
・西大井以遠(武蔵小杉方面)←品川駅乗換→大井町以遠(大森方面)
・田町以遠(浜松町方面)←品川駅乗換→大崎以遠(五反田方面)
・川崎以遠(蒲田方面)←横浜駅乗換→新川崎以遠(武蔵小杉方面)
・函南以遠(三島方面)←熱海駅乗換→来宮以遠(伊豆多賀方面)
・尾久以遠(赤羽方面)←上野駅乗換→三河島以遠(南千住方面)
・神田以遠(秋葉原方面)←東京駅乗換→新日本橋以遠(馬喰町方面)
*ただし、大船駅で藤沢以遠(茅ヶ崎方面)と北鎌倉以遠(鎌倉方面)に乗り継ぐ場合は、1枚のグリーン券で乗り継いでご乗車になれます。
もう一度おさらいしてみます
大船駅での乗換えは1枚のグリーン券で良いのに、東京駅ではダメなようです。下図は首都圏エリアのグリーン車が付いている区間です。
上記の図にグリーン券1枚で乗り継いで乗車できない区間を追記しました。赤の薄い丸が乗り換え駅、赤の矢印が乗り換えできない区間です。個人的には、大宮、上野、東京での乗り換え不可は納得できないです。基本列車ごとに1枚が原則ですので仕方ないのですが・・・。中央線のグリーン車導入までなんとかしてほしい限りです。
このケースがそのまま適用されると、総武本線で東京まで向かい、東京で中央線のグリーン車に乗り換える場合でもグリーン券が2枚必要になります。東京駅という狭い範囲でみると、同一方向ではありませんが、広い範囲でみると同一方向です。せめて乗り継ぎ割引きを導入してくれればありがたいです。
ただし、同一方面でなくても、上記に西大井の記載がないので、湘南新宿ラインで西大井に向かい、横須賀線の東京方面の列車に乗り換える場合は、1枚で問題ないのか・・・。大回りになるので検証はしていません。
JR東日本さん、その辺を少しご検討願います。
上野東京ライン(グリーン車の2階)に乗車したときの動画です。上が速度計なし、下が速度計ありです。横浜から宇都宮まで撮影しました。
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普通列車のグリーン車とは?
そもそも普通列車のグリーン車とは下の写真のような車両です。フカフカのリクライニングシートが付いている車両です。
出張等で普通列車で遠くまで行くときには、頻繁に利用します。→もちろん自腹です。
普通列車ですので、下の切符のような青春18きっぷでもグリーン料金さえ払えば利用可能です(一部列車除く)。
普通列車のグリーン車の特徴
私が思う普通列車のグリーン車の特徴は以下のとおりです。メリット、デメリットを記載します。
メリット
・普通列車の普通席と比べると格段に心地が良い
・ビール、駅弁を食べることができる
・車内販売がある(些少ですが、ビール、飲み物、つまみを購入できます)
・新幹線より安価(東京〜宇都宮、東京〜熱海間であれば普通列車でも無理なく往復可能)
・安心して寝ることができる(ラッシュ時はグリーン車と普通車の間の扉が施錠されます)
・全席自由席で途中でも席の移動が可能
デメリット
・朝・夕方のラッシュ時には座れないケースが多い(ただし、立席でもはるかにマシ)
・コンセントがない(長時間乗る場合は辛い)
・在来線なので揺れは普通列車の普通席と同じ(2階席は結構揺れます)
・2階建て車両には網棚がない(2階席の中間部には網棚があります)
・寝過ごしに注意(私、新宿から乗車し東大宮で降りる予定でしたが、起きたら雀宮でした)
→グリーンアテンダントによってはたまに起こしてくれます。
グリーン料金はどのくらいか?
時刻表の料金表を書き写したものを以下に示します。料金の境目は50kmです。平日料金、ホリデー料金、事前料金、車内料金の4分類の組み合わせです。
どの路線で利用できるのか?
首都圏のJR線のうち、中央線以外の幹線で利用することが可能です。
なお、青春18きっぷを利用する場合は、普通列車でもグリーン車では自由席は利用できますが、指定席では利用できません。さらに、ライナー列車乗車の場合は、運賃のみ有効でライナー券を別に購入する必要があります。ただし「中央ライナー」、「青梅ライナー」、快速「マリンライナー」のグリーン車指定席では利用できません。
上野東京ラインの開業で変化したことは?
宇都宮線(東北線)・高崎線が東海道線に乗り入れたことにより、上野駅〜東京駅間でもグリーン車が利用可能になりました。
例えば、大宮から横浜まで行くときに全てグリーン車で行くケースで説明すると、開業前は湘南新宿ラインで1枚のグリーン券で行くか、上野行きの列車で1枚購入し、東京発の東海道線でさらにもう1枚購入するという2択でした。
上野東京ラインの開業により、湘南新宿ライン、東海道線で行く両ケースでも1枚で済むことになりました。
開業前と開業後の変化は下図のとおりです。クリックすると拡大図をみることができます。容量は大きいです。
↓こちらが上野東京ラインの開業前
↓こちらが上野東京ラインの開業後(紫のラインが上野東京ラインです)
一見、東京まで伸びたので、上野東京ラインから総武線快速のグリーン車も1枚で行けるのでは?と思ってしまいます。かなり腑に落ちないのですが、以下のような例外があるそうです。
グリーン券は1つの列車に1枚必要です。ただし、首都圏エリア内で、【平日料金】【ホリデー料金】が適用される普通列車のグリーン車を同一方向に乗り継ぐ場合は、改札口を出なければ1枚のグリーン券でご乗車になれます(次の区間の乗り継ぎの場合を除く)。
・土呂以遠(東大宮方面)←大宮駅乗換→宮原以遠(上尾方面)
・十条以遠(板橋方面)←赤羽駅乗換→東十条以遠(王子方面)または尾久
・本千葉以遠(蘇我方面)←千葉駅乗換→東千葉以遠(都賀方面)
・南酒々井以遠(榎戸方面)←佐倉駅乗換→酒々井以遠(成田方面)
・浜野以遠(八幡宿方面)←蘇我駅乗換→鎌取以遠(誉田方面)
・西大井以遠(武蔵小杉方面)←品川駅乗換→大井町以遠(大森方面)
・田町以遠(浜松町方面)←品川駅乗換→大崎以遠(五反田方面)
・川崎以遠(蒲田方面)←横浜駅乗換→新川崎以遠(武蔵小杉方面)
・函南以遠(三島方面)←熱海駅乗換→来宮以遠(伊豆多賀方面)
・尾久以遠(赤羽方面)←上野駅乗換→三河島以遠(南千住方面)
・神田以遠(秋葉原方面)←東京駅乗換→新日本橋以遠(馬喰町方面)
*ただし、大船駅で藤沢以遠(茅ヶ崎方面)と北鎌倉以遠(鎌倉方面)に乗り継ぐ場合は、1枚のグリーン券で乗り継いでご乗車になれます。
もう一度おさらいしてみます
大船駅での乗換えは1枚のグリーン券で良いのに、東京駅ではダメなようです。下図は首都圏エリアのグリーン車が付いている区間です。
上記の図にグリーン券1枚で乗り継いで乗車できない区間を追記しました。赤の薄い丸が乗り換え駅、赤の矢印が乗り換えできない区間です。個人的には、大宮、上野、東京での乗り換え不可は納得できないです。基本列車ごとに1枚が原則ですので仕方ないのですが・・・。中央線のグリーン車導入までなんとかしてほしい限りです。
このケースがそのまま適用されると、総武本線で東京まで向かい、東京で中央線のグリーン車に乗り換える場合でもグリーン券が2枚必要になります。東京駅という狭い範囲でみると、同一方向ではありませんが、広い範囲でみると同一方向です。せめて乗り継ぎ割引きを導入してくれればありがたいです。
ただし、同一方面でなくても、上記に西大井の記載がないので、湘南新宿ラインで西大井に向かい、横須賀線の東京方面の列車に乗り換える場合は、1枚で問題ないのか・・・。大回りになるので検証はしていません。
JR東日本さん、その辺を少しご検討願います。
上野東京ライン(グリーン車の2階)に乗車したときの動画です。上が速度計なし、下が速度計ありです。横浜から宇都宮まで撮影しました。
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ご指摘のとおりです。
説明不足ですので、記事の内容を加筆、修正いたします。
ご意見を頂き、ありがとうございました。
誤解を招く表現ですので、修正願います。
このページの表にあるパターン7を見ると、
"大崎←品川→東京"の乗り継ぎでは別々のグリーン券が必要とあります。
湘南新宿ラインは運賃計算の上では品川駅を通過している扱い(実際は手前の支線を通りますが)なので、
西大井駅での乗り継ぎの場合も新たなグリーン券が必要かと思われます。