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2021年06月04日

大腸CTアカデミア 大腸CT検査は大腸内視鏡検査より、短時間の検査で院内滞在時間も少なく、さらに接触も少ない検査のため、より安全である!!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「PubMedから、今日のつぶやき」のビジョン

大腸の検査を身近に感じてもらい
大腸癌でなくなる方をなくしたい。

その思いを共有できる仲間を増やしていこう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






PubMedから、今日のつぶやき − 980 −



Peprah D, et al. Re-initiation of CT colonography services during the COVID-19 pandemic: Preliminary evaluation of safety. Br J Radiol. 2021 Apr 9:20201316. doi: 10.1259/bjr.20201316. Epub ahead of print.




論文
「COVID-19によるパンデミック下での大腸CT検査の再開に向けて:
安全性の予備的評価」
のご紹介です。

【アブストラクト】
結果:
対象期間中に224名の患者(男性118人、52.7%)が大腸CT検査を受けていた。

6mm以上のポリープが55人の患者(24.6%)で検出された。

224検査中33件(14.7%)で、COVID-19とは無関係だと判断された肺基部の変化を認め、COVID-19との関連が否定できない症例は1名だけであった。

典型的なCOVID-19いよる肺の炎症性変化は指摘できなかった。

電話によるフォローアップに回答した169名の患者のうち、大腸CT検査の受診から14日以内にCOVID-19の新たな症状(咳、発熱、無嗅覚症、味覚消失)を認めた患者はいなかった。

連絡がとれた86人のスタッフの全員にCOVID-19の感染を認めなかった。

(感想)
大腸CT検査は大腸内視鏡検査より、短時間の検査で院内滞在時間も少なく、さらに接触
も少ない検査のため、より安全だと提言が出されています。

ただ、その実証による報告は不十分です。

本報告も症例数が少ないこと、2020年5月から7月の期間は振り返れば感染者がまだ少なかったことから、少し物足りない印象はあります。

ですが、最初の検証としての意義は十分にありますね。


それでは、また。


原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33835838/



ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。







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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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