DVD映画レビュー:ミス・ポター
ミス・ポター
おすすめ度(★★★★★)
ゴールデングローブ賞ノミネート作品
かわいらしいピーターラビットと愉快な仲間たちがどうやって生まれたのかたっぷりの愛情と大自然の美しさが教えてくれる
ミス・ポターと私たちだけで秘密をわかちあっているかのような気分にさせてくれる
「大草原の小さな家」や「赤毛のアン」、「アボンリーへの道」が好きなあなたは絶対ハマること間違いなし!!至珠のほんわか物語。
人間の精神が人生に与える影響は多大だということを体感できる実話
こんな人にオススメ
- 家事で忙しい主婦のあなた
- ピーターラビットのお話を知っているあなた
- お昼ごはんを食べた後、ほんのひとときのやすらぎを味わいたいあなた
あらすじ
ロンドンの良家で生まれ育ったビアトリクス・ポター(レニー・ゼルウィガー)は幼い頃から絵を描くことと絵にまつわるお話を考えることが大好きだった。
彼女は「絵を描き続けられるなら生涯独身でもいい」とさえ思っていた。
年を重ね、同年代の女性たちが次々と結婚を終えるなかビアトリクスは自分の『友達』を本にして出版したいと考えるようになった。
出版社を渡り歩き、やっとのことで受け入れられたウォーン社でそんな彼女は一人の男性と出会うことになる…
逸話
- 世界中で今も売れ続けている「ピーターラビットと愉快な仲間たち」を描き出したビアトリクス・ポターさんの生涯を描いた伝記となっています。
- ビアトリクス・ポターさんは生涯23冊の本を書いています。
- 生涯をかけて自然保護にも精通していた彼女の生き様を知ると現在の環境問題を真に受け止めなくてはならないと思います。
- 伝記ですが、実際のビアトリクスさんの生涯とは少し違う点があるといわれています。
- ピーターラビットの出版はビアトリクス・ポターが自ら印刷して売ったものが最初であり、ウォーン兄弟が出版にたずさわるのはその後だという説がある。
- アヒルのジマイマの話が作品化した時系列が異なる。(本の出版順序が実際とは異なる)
- 結婚相手との年齢差が異なる。実際にはビアトリクス・ポターの方が年上だが劇中では明らかに結婚相手の方が年上のように見える。
- ユアン・マクレガーが劇中で歌う曲は「ダンスを教えてあげる」で、エンディングで流れる曲は「ダンスを教えてくれた」です。
- 同じ曲調ですが実は対になった曲目なのです。是非聴いてみてください。
何度見ても面白い注目ポイント
- オープニングシーンを鮮明に頭にインプットしておいてください。
- 物語はピーターラビットの絵本のように落ち着いた雰囲気なので、ものすごい山あり谷ありの人生をほとんど感じさせません。もしかすると自分でも気づかないうちに涙が流れているかもしれません。
- ミス・ポターが描き出すキャラクターたちが動きまわるシーンは思わずほんわか笑顔になってしまいます。
- お父さんが娘を説得していくシーンは世界中の父母が参考にするべきだと思います。彼のように本当に娘の幸せを願って信頼を築くことができれば円満な家庭作りができるようになるでしょう。
- ヒゲをはやした男性がユアン・マクレガーだと気がつかない人もいらっしゃるかもしれません。「ムーラン・ルージュ」で披露した歌声は健在です。
- 後半、ストーリー展開が変わってから突然増えだす農場の景色は日常の疲れをホッと癒してくれる大自然にあなたをいざなってくれることでしょう。
美しい緑が一面に映えるイギリスの農場とピーターラビットの薄い色彩が日常のイヤな思いをパーッと癒してくれる
関連作品:ピーターラビットの絵本 全24巻 贈り物セット