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2022年12月27日

素晴らしいシステム

ミスのあと.jpg

●先日のこと

グループ本社総務課より私宛に一通の書類が届きました
何やら確定申告に必要な書類だと言う事で、12月29日必着で返信してほしいとのこと
まぁ、大して記入するところもなく、到着した15日のその日のうちに記入しポストに投函しました

しかし、先週金曜日・・・つまり23日に担当者から連絡があり
総務課側での処理の手違いにより、私が返信した内容の書類では不備となるため
再度、返送するから記入し直して欲しいとの事

まぁ、良くある話ですよね
人間誰でもミスをするものです
なので、いろいろな工程でそのミスを修正する工程があるわけです

今回は、チェックしてミスを発見して、再送するという工程になったわけです
そして、それに対して私がもう一度記入し直して、29日までに返送すればよかったんです
で、昨日、再送分が届いたので、書類に記入し直して、本日27日に投函

これで、一件落着です
●もっと前

それに比べて、今稼働準備中の新システムはと言うと
これがなかなか厳しく出来ていて
ミスをしても、検出する工程がずーーーーーーっと後ろの方

なのでずーーーーーーーーーーーっと後ろの方でミスが発覚しても
ずーーーーーーーーーーーーーーっと前の方からやり直しになります
これって、時間の無駄がごっつぅありますよね

でも、この新システムのお披露目会兼操作研修会が終わった後、
その方が言った言葉は
このシステムは、人間がミスをしなければ素晴らしい動作をするシステムです。
なんです。

つまり新システムは人間がミスをしないことを前提に作られているわけです
もしミスをしたら・・・・そうです!すごく効率が落ちるわけです
こんなシステムを使用する人たちは、とても優秀な人たちでミスをしない人たちなんでしょう
●なるほど

なるほど、確かに操作する人がミスをしなければ
使うシステムは最高の性能で動作するでしょうね
でも、これを息子に伝えたとたん、息子は・・・・

大笑いしました
そして、『ミスしない人が使うんならシステムなんて要らんやん』って

これって、どういうことかと言うと
普通、システムは操作する人がミスをする前提で作られるものだと言うことです
私がさすがと感心するシステムの一つに、e-Taxがあります。

e-Tax
これはさすがに老若男女が使用するので、どんな人でも正しい入力が行えるように
知識が乏しい人でも入力ミスが無いように
徹底的にヒューマンエラー対策が行われています。

もし、この e-Tax が入力ミスチェック機能が無く
入力する人が細心の注意を払って入力することが求められ
もし、入力ミスしたら、入力ミスした人の責任だったら

殆どの人が入力ミスして、必要な税金の還付が受けられない事でしょう
今回の新システムがそのようなものです。
そうです。ミスしなければ素晴らしいシステムなのです。
●矛盾点は

総務課で私に連絡をくれた方
この人が研修会の後に例の言葉を言ってました

つまり、新システムはミスをしない人が使うものだと

でも、この方の部下(?もしくはこの方?)はミスをしました
危うく私の年末調整は来年やり直しになるところでした・・・

給与とか年末調整と言う間違えてはならない処理に於いてミスが発生する
その方がミスの原因は勘違いと言ってましたが
勘違いは人間が誰でも犯すもの、特に忙しい時は

そのような人間が使う新システム
ミスを許容しないシステム
このシステムが正しく利用できるでしょうか?

私は、既に破綻している・・・と考えています。
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IBM AS/400で稼働するシステムの開発・追加を担当して30年以上になります。使えば使うほどこの AS/400 が好きになりました。 こんなSEがいろいろな視点から様々な業務などについて語ります。
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