2021年09月04日
【独自解説】菅首相が自民党総裁選に出馬せず
【独自解説】菅首相が自民党総裁選に出馬せず
突然の決断の理由は? 専門家が独自解説
9/3(金) 19:48配信 9-4-1
菅首相が自民党総裁選に出馬せず
菅義偉首相 3日 9-4-2
(菅首相の会見)「新型コロナに専念したい。総裁選に出馬しない。総理に為って1年。コロナ対策中心に様々な国が抱える問題に全力で取り組んで来ました。そして今月から自民総裁選が始まる事に為って居る。私自身、出馬予定する中でコロナ対策と選挙活動。莫大なエネルギーが必要で在りました。矢張り両立出来ない。ドチラかに選択するべき。国民にお約束した新型コロナ感染拡大を防止する事に専念したい。国民と命と暮らしを守る内閣。来週にでも改めて記者会見したい」
菅首相が今月末に行われる自民党の総裁選に出馬し無い意向を明らかにし、その理由に付いて「コロナ対応に専念したい」と語りました。一体何が在ったのでしょうか?
読売新聞特別編集委員の橋本五郎さんと政治アナリストの伊藤惇夫さんが独自解説します。
突然の菅首相の不出馬表明に専門家は
政治アナリスト・伊藤惇夫さん 9-4-3
「数日前から、自民党の中からも菅さんが総裁選出馬辞退するのでは無いのかと云う声が複数出て居た事は事実なんです。但し、もっとギリギリ迄粘るんじゃないか・・・詰まり人事を遣った上で、それの評価を見て腹を括るんじゃないかと云うのが大体の見方だったんで、一寸意外に早かったなって印象あります」
読売新聞特別編集委員・橋本五郎さん 9-4-4
「ビックリしましたよ。一時期、非常に弱気に為って居た。処がその後の展開を見ると、形振り構わず再選戦略遣った、色んな形で。例えば総裁選を先送りする・解散する・自分が総裁に再選されて居ないのに人事を遣るとかね。今迄無い様な奇策を随分遣った。これはヤッパリ一種の執念だった」
総裁選不出馬までの動き 9-4-5
(橋本五郎さん) 「絶対、再選され様と云う執念だけど万策尽きたって云うとこじゃないですか。無投票再選遣りたかったけどもそれが出来なかった。一番の背後には自民党内の空気、これだけ低い支持率と云う事を考えた時に、総裁選でコレは再選出来ないかも知れないって事が在ったから色々な奇策を弄した。しかし全部裏目に出てダメだった、と云う事で諦めたと云う事じゃないでしょうか」
首相の決断の理由は?
菅内閣 支持率の推移 9-4-6
Q.菅さんが、自分が勝て無いと思った原因・切っ掛けは何か?
(橋本五郎さん) 「本当は、菅さん自身は結構遣る事は遣ったと思って居ると思いますよ。だけどそれはソンな評価されて居ない。それからもっと大きいのは自民党の中で『この人の下では選挙を戦えない』と云う空気が、日毎に強く為って行って、それはヒシヒシと感じたでしょう」
Q.『菅さんの下では選挙を戦え無い』と云う空気は、何時頃から出来て来たのか?
人事刷新に党内反発 9-4-7
(伊藤惇夫さん) 「可成り早い段階から。例えば世論調査はNNNでは(首相支持率)35%出て居ますけれど、他の調査なんかでは危険水域と言われる約30%切って居る様な調査が一杯出て来て居る。
今、自民党の中では、所謂安倍チルドレンと云う当選3回以下の議員が4割以上居るのです。この人達は風で通った、或いは安倍さんの顔で通った人達が結構この中に沢山含まれて居る。こう云う人達の不安感は、可成り早い段階から在って、この内閣支持率を背景にして、彼等からは早い段階から、菅さんは選挙の顔に為ら無いと。
例えば所謂〔2連ポスター〕と云うのが在るんですが、全国で張り始めて居ますけど、自分の顔とそれから党の有力者の顔を2枚合わせたポスターですが、全国で見て回っても菅さんとの〔2連ポスター〕は殆ど見掛け無いです。それだけ党内での人気が可成り低下して居た。
もう1つ大きな要素は、派閥が明確な支持を打ち出さ無かった。菅さんからして観ると、前回並みに細田派・麻生派辺りが支持をして呉れるのではないかと思って居たでしょうが、実は派閥もそう云う裏の事情を抱えて居て、若手の人達が、例えば菅さん支持だよと上が言っても、若手の人が嫌だよって云う可能性が出て来る訳です。
所謂派閥の荷崩れと言うのですが、こう為るとと派閥のトップ、幹部の皆さんはメンツ丸瞑れに為る訳です。 今回は派閥として、菅さん支持は、石原派からは一寸打ち出して居ていますけど、他の大派閥は一斉打ち出して無いですよね。ここも菅さんに取っては、アレ?と云う風に思った1つの点だと思います」
電撃不出馬の背景に・・・9-4-8
(伊藤惇夫さん) 「総裁選前の解散話が流れて、翌日に為って慌てて菅さんが火消しに回った。後で色々漏れて来る話に依ると、菅総理自身もそれを選択肢の1つとして頭の中に入れて居たのはどうも間違い無いらしいと言われて居まして、それに対して自民党の中で猛烈な反発が起きたって云うのも1つ切っ掛けだった様な気がします。
菅さんとして当初プランA、プランB位迄は考えて居たのでしょうが、その先のプランが無かったので、場当たり的にアノ奇襲奇策を打ち続けて、自爆したと云う感じはします」
五輪と首相のジンクスとは?
(伊藤惇夫さん) 「五輪のジンクスは、本当に生きて居るナッて改めて感じます。これで日本でオリンピック4回目ですけれども、総理も4回ともこの年に替わって居ます。1964年の東京オリンピックの時は池田勇人さんがお辞めに為った。72年には佐藤栄作さんが退陣して、98年長野は橋本龍太郎さんが退陣しました。で、今回ですから4分の4です」
菅内閣が短命に終わった理由は?
(橋本五郎さん) 「この内閣は何故短命に終わったかと云う理由を考えた時、最初のスタートは高い支持率だったんです。と云うのは携帯電話の料金の引き下げとか、非常に具体的なコレは国民目線の各論だったんです。
処が大きなこのコロナ対策と云う或る種の非常事態で上手く対応出来無かった。何故対応出来無かったのか。これは次の政権にも関わる事ですが1つはヤッパリズッと菅個人商店だったんです、チームとして戦略的に遣ったって云うよりは。そうすると行き当たりバッタリに為っちゃう訳です」
Q.コロナ対策の緊急事態宣言を延長する場合は、菅首相が宣言するのですか?
(伊藤惇夫さん) 「当然そうです。総理を下りるのは、次に新しい総裁が決まって、その総裁が菅総理の下で臨時国会を召集して、ソコで首相指名をされる迄は菅さんが総理大臣ですから。(緊急事態宣言の期限の9月)12日は当然未だ菅政権で菅さんが総理大臣在任中ですから、当然そう為ります」
野党の思いは?
(伊藤惇夫さん) 「2001年の森政権から小泉政権の移行が在った。森さんは、当時の総理として可成り支持率を低下させて居た時期で、私は民主党の事務局長遣って居たので、何とか森政権の下で2001年夏の参議院選挙を戦って行きたいなとズッと思って居たのですが、自民党は4月に総裁選挙を半年間前倒しして小泉純一郎総理が誕生したのです。
そこで野党がもうボロボロに負けちゃったと云うケースが在りますから、今回も野党は出来れば菅政権の下で解散総選挙打ちたかったんじゃないかなと思います」
総裁選での派閥の動きは?
総裁選を巡る構図 9-4-9
Q.今回の総裁選での派閥の動きは?
(伊藤惇夫さん) 「河野さんは麻生派ですけれども、麻生さんが河野さんを喜んで総裁選に送り出すかと云うと、ナカナカ微妙な関係では或るのです。石破さんの場合は、自分の派閥だけで17人しか居ませんけれども、国民的人気の高さと云う意味で云うと、若手から推薦人を集める事は十分可能だと思いますから、私は出馬する可能性は在るとは思って居ます。
結果的にどうもこのママの状況で行くと、岸田さんが埋没してしまうかなと云う印象が或るのです。ヤッパリ地味な方ですから。今迄は菅さん対岸田さんと云う一騎打ちの構図に為れば、岸田さんが有利だって言われたんですが、実は菅さん対岸田さんの一騎打ちと云うよりは、菅さん対管さん以外の戦いと云う意味で、菅さん以外なら岸田さんだな、ジャア岸田さんに票を入れようかなって云う流れが岸田さん有利と言われて居た。
これから恐らく何人か立候補されますから、そうすると岸田さんと云うのは強烈な個性を持っている方では無いし、国民的人気もそう高く無いので、岸田さんとしては状況としては、菅総理が総裁選出馬辞退したと云うのは、アンマリ有難い状況では無いんだろうなと思います」
(橋本五郎さん) 「大事な事は、派閥は塊ですから派閥が誰かを支持すると大きな力に為るかも知れ無いけども、こう云う状況の中で菅さんが辞めると為ると、次に手を挙げる人は、自分だったらこれ迄のコロナ対策が何処が好く無かったか、その為に自分は何をするかと云う事を明確にしないと、只人気が在るだけじゃダメです。政策論争が総裁選の意味なんです。これ遣って貰わなきゃ、困るんです」
総裁選の候補者に問われる事は?
総裁選 立候補者は? 9-4-10
(伊藤惇夫さん) 「大事な事は、これ迄のコロナ対策の何処が好くて何処が悪かったのか。何が問題だったのか。何故国民との間で、コロナ対策に関して政府と国民との間で信頼関係が築け無かったのか。
これ迄の問題点を先ず徹底的に洗い出す。その上でだからその反省に立ってこれを遣ると云う風な議論の積み上げの中で、例えば1つ焦点に為るのは、強制力を持った法改正をするかし無いか。明確に議論に為るテーマが幾つか在る訳ですから。
もう1つ言うと、コロナの感染が拡大し始めてもう1年半以上経ちますけれども、その間、一体その新たな方策と云うのは何を打って来たのか、お願いだけで遣って来たんじゃないのかなって云う処が非常に気に為るんです。
イギリスの〔鉄の女〕って言われたマーガレット・サッチャーが昔『政治では予測不能な事が起きる事を、予測し無ければいけ無い』と云う言い方をして居ましたが、何か先手先手を打って、このコロナ対策を遣って来たのか、反省点みたいなものを洗い直し、その上で何を変えて行くか。変え方には幾つかその候補者に依って違いが と思いますから、それを党員、党友あるいは国会議員の皆さんが選択するという形を取ることが一番分かりやすいと思います」
(橋本五郎さん) 「(総裁選の候補者は)大きな国家観とその戦略性が必要ですよ。一番大切なのはやっぱり、確信をもって政治をやるってこと。私はこう思うと。なんかみんなオドオドしている感じでやっているんです。
それはみんな分からないんですよ、この難しい状況の中で。しかし限られた中で、私は断固としてこれをやるんだという姿勢を示してくれれば、もう少し信頼される。それが足りないと思う」
急転直下、どう動いて行くか・・・「ポスト菅」が誰に為るのか注目です。
情報ライブミヤネ屋 9月3日放送
〜管理人のひとこと〜
安倍晋三が投げ出し、カスを掴んだ菅も最後には投げ出す事に・・・政治の劣化・政治家の劣化なのだろうか、辺りを見回しても一国の指導者・責任者としての見識や風格を備えた人間は誰一人として存在しない。何時の間にか我が国にはこの様な情け無い国へと落ちぶれてしまった。
国民の怒りに耐え切れず安倍晋三は病気を理由に政治を投げ出したが、菅が居なく為ると安倍を援護する協力者が不在と為り、国民・国家権力(警察・検察・裁判所)から身柄を拘束されるのでは無かろうか。今まで国家権力を力で牛耳って来たが、今度は彼等の逆襲をモロに受けそうな気配がする。安倍晋三の悪行をジックリと捜査して来た各種機関は、国民の応援を得てヤッと彼への訴追を開始するだろう。撤退作戦は予想以上の犠牲を損なう覚悟が必要だ。自公・安倍以来の政治の後始末は自公か野党か・・・一体どの様な形で出来得るのだろうか・・・
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