2020年04月16日
ドイツの市民が「コロナ対策」に、こんなに満足しているワケ 河内 秀子
ドイツの市民が 「コロナ対策」に
こんなに満足して居るワケ
〜現代ビジネス 河内 秀子 4/15(水) 6:31配信〜
写真 現代ビジネス
「満足して居る」が72%
世界中を揺るがす新型コロナウイルス感染症。緊急事態を前に各国のトップは前例の無い中での素早い決断を迫られて居る。危機的な状況下、各国が抱える様々な問題が露わに為り、国や政府とソコに住む人々との関係性迄もが剥き出しに為って行く様に思える。そんな中、政府に対する満足度が急上昇して居る国がドイツである。
ベルリン在住 フリーライター 河内 秀子氏
ドイツ公共放送連盟・ARDが4月2日に実施した世論調査に依れば、メルケル首相率いる連立政権に対する満足度は、2017年10月に発足した今期の政権では最高の63%と為った。又、コロナ禍の危機管理に対しては、満足して居る・非常に満足して居ると云う答えが72%と云う結果に為って居る。先月行われた同様のアンケートでは、連立政権への不満度が65%と云う結果だったが逆転した形だ。
ドイツでは新型コロナウイルスは、2月迄は感染経路もハッキリして居て飽く迄も「外から来たウイルス」のイメージだった。しかし、イタリアに程近い南ドイツでは、3月頭から連日報道されるニュースにも「もう、直ぐそこ迄近付いて居る」と云う焦燥感が見られる様に為った。
南ドイツ、バイエルン州の州首相マルクス・ゼーダー氏は3月2日、連邦政府にこのウイルスの危険を警告し景気対策を呼び掛けて居る。学校の閉鎖・外出制限も真っ先に提案・実行した。
しかし、ベルリンを含む北ドイツでは、感染者数が圧倒的に少なかった事もあって温度差が有り「パニックを煽るべきでは無い」と云う論調で、ドイツ全土では足並みが揃わ無かった。
ドイツで初めて新型コロナウイルスに依る死者が出たのは3月10日。感染者数も瞬く間に1,500人を超え、感染者数が2日で倍増する事も有った。この頃から強い危機感がドイツ全国で共有され、3月13日から大半の国立博物館・美術館や劇場は閉館・イベントは中止に為った。
食料品や日用品を売る店以外は閉店を余儀無くされ、3月16日から学校や保育園も閉鎖・3月23日からは外出制限と接触禁止に依って仕事の形態も急激に変わった。誰もが日常生活に大きな制約を強いられ、今後の経済状況への不安も有る筈だ。
ドイツの経済対策の規模は7500億ユーロ・約90兆円だ。国内総生産に対する割合で見ると日本と余り変わら無いと云う。しかし、ドイツの政府への信頼・満足度は前述の通り急激な右肩上がりを見せて居る・・・その理由は、一体何処に在るのだろうか。
市民と同じ目線で語り掛けるメルケル
先ずドイツの政府やメディアが取り組んだのが、場所や年代等に依って違いが大きい危機感を国民で共有する事だ。メディアは、正確なデータや詳細な情報の視覚的に判り易く、且つ素早い発信に努めて居る。これはフェイクニュースを封じる為にも重要な取り組みだ。
ベルリンの新聞Berliner Morgenpost紙等のメディアは、インタラクティブなインフォグラフィックを次々と出して居り、集中治療ベッド数の空き状況が判る図等も公開して居る。
又北ドイツ放送は、2月26日から、欧州最大級の大学病院・シャリテのウイルス学研究所所長・クリスティアン・ドロステン氏によるPodcast「コロナ・アップデート」をスタート。
ウイルスの専門家であり、政府のアドバイザ−でも有る人物・・・日本で言う「専門家会議」のメンバーに当たるだろうか?が、現状を伝え、現時点で判って居るデータを元に何を注意すべきかを語る。「前のデータを元に以前私はコウ発言したが、間違った見解だった」とアップデートする事も忘れ無い。視聴者からの質問にも答えて呉れる。3月からドイツ中で最も人気のPodcastだ。
アンゲラ・メルケル首相は、そう云った数字や情報を伝えるだけで無く人々の「気持ち」に訴え掛けた。3月18日、メルケル首相が行ったテレビ演説だ。ソモソモ、首相は15年間に及ぶ任期の中で、新年以外に国民に向けてのスピーチを行った事は無い。テレビ演説が行われると云うだけで、今回の事態の緊迫度が国民に伝わる。
「戦争」「見え無い敵」等の言葉で煽る事も無く「Mutti・おかん」の愛称を持つ彼女らしさを強調し大きな信頼感を得た。「沢山の人が仕事に行けず、子供達は学校に行けず、劇場や映画、お店も閉まって居ます。何よりも辛いのは、これ迄当たり前だった人との出会いが無い事かも知れませんね。そんな中で誰もが、今後どう為るんだろうと沢山の疑問や悩みを抱えて居ると思います」と、先ず問題を共有した。
その上で、何故様々な制限をする必要が有るのか、全ての人を保護して、経済的・社会的・文化的な被害を少しでも減らす為に、今必要な事は何かを説明する。
「医療崩壊が起こってしまったら何が起こるか。コレは単なる統計上の抽象的な数字の話では無く、お父さんやお爺さん・お母さんや御婆さん、パートナー等・・・人の話なのです。大企業だけで無く、中小企業・レストラン・フリーランスに取って既に厳しい状況で、来週は更に大変に為るでしょう。しかし、私は断言します。連邦政府は、経済的な影響を緩和する為、そして何よりも職を維持する為に出来る事は全てします。私達は、企業や働く人達がコノ大変な試練を乗り越える為に必要なものは全てを投入出来ますし、又そうするでしょう」
この言葉に続いて「滅多に感謝され無い人達にも、お礼を言わせて下さい」と、スーパーマーケットのレジで働く人にも心を配るのも忘れ無い。
通り一片の演説とは違う、首相の心からの言葉だと感じさせる。「メルケル首相は、そして連邦政府は、この国に住む全ての人を助ける!」と云う力強いメッセージが伝わって来た。
メルケル首相の15年間の任期の中で、最大の人気を集めたこの演説は、具体的な経済支援対策の提案が行われる前に、アラユル職種の人に大きな信頼感を与えたと言えるのではないだろうか。
前述のアンケートに依れば、ドイツ全体の経済状況の悪化に対する不安は75%で・自らの経済状況への不安を感じて居ると云う人は34%・自らの職を失うのでは・・・と云う不安を持つ人は18%だ。しかし、そんな中に在って、保健・医療機関や医師への信頼度は77%と高い。そして実に93%が、3月23日からの「接触制限」措置を支持して居る。
ベルリン「即時支援金」の背景
では、経済政策の方はどうだろう。3月末、ベルリン州政府が行った・・・ドイツが国として行ったのとは又違う新型コロナ経済対策が話題を呼んだ。日本のSNSやメディアでも数多くのニュース?が飛び交ったので、覚えて居る方も多いかも知れない。
ベルリンに住むフリーランス達に、申請から2〜3日で5000ユーロ・約60万円が口座に振り込まれたと云うものだ。申請から振り込み迄平均2日と云うその対応の早さ、金額・納税者番号を持って居て、フリーランスでコロナ危機に依って困窮状態に陥った状況で有れば誰でもと云う「無差別性」が注目を浴びたのだろう。
この即時支援・Soforthilfeには、数多くの受給者からの感謝の声が集まり、又ベルリン芸術家職業組合等からも「ベルリンの政治家が、街の芸術家達の窮状を理解して居ると云う事を証明した」と高く評価されて居る。
筆者自身、実際に受給したこの補助金の内容や背景から、その満足度の理由を考察してみたい。先ず、筆者が住むベルリンは、ドイツの首都で有りながら「ドイツでは無い」と言われる事が多い街だと云う事を理解して置いて欲しい。
連邦制を執って居るドイツでは、16有る州の権限が大きく、教育制度や文化政策等に付いては州にも立法権が有る。地方色も豊かだが、それ以上に「ベルリンは、典型的なドイツと違う」点が多く、又それを誇りにして居る節がある。
東西ドイツの再統一から今年で30年。未だ首都に為って・・・返り咲いてから日が浅い。第二次世界大戦の前から自由と芸術の街であり、東西が分断されて居た時代も反体制的でパンクな気風が有った。現在もそうした雰囲気が残って居る。
現在は、政府・行政の機能は置かれて居るものの、ベルリンの連邦議事堂で話し合われて居る事が、実際に強い影響力を持ってその外で反映されて居るかは微妙な処だ。市内に大企業は少なく、経済的な中心は他州・特に南側に在る。
ドイツは現在、アンゲラ・メルケル首相が属するキリスト教民主同盟・CDUと、ドイツ社会民主党・SPDの連立政権だが、ベルリンの州政府は2016年から、ドイツ社民党・SPDと左翼党・LINK、同盟90/緑の党・Bündnis 90/DIE GRÜNENが率いて居る。こうした特徴を頭に入れた上で、連邦政府とベルリンの経済政策を見てみよう。
ドイツ全体での経済対策の規模は、前述の通り7500億ユーロ・約90兆円だ。事業者・企業向けには、融資や救済基金等が準備されて居り、又「操業短縮手当」休業を余儀無くされた労働者の給与を国が助成する・・・の支給要件が緩和された。家賃や、様々な条件は在るものの、電気・ガス・水道・電話やネット・所得税の前払い等の月々の支払いも7月迄一時的に停止する事も出来る。
社員5人迄の零細企業や自営業、筆者の様に一人で仕事をして居る様なフリーランスには、ドイツの連邦による「即時支援金」として、3ヶ月分の運転資金に使える9000ユーロ・約107万円の申請が可能と為った。これも申請から数日で支払われる。この支援プログラムに対しては、ドイツは3月30日から500億ユーロ・約5.92兆円を確保して居る。
州のプログラム
このドイツ連邦による「即時支援金」に加え、各州が独自の「即時支援金」のプログラムを提案・実行した。ベルリンでは、3月27日から、社員5人迄の零細企業や自営業・個人フリーランスに対して、5000ユーロ・約59万円の補助金の申請がスタートした・・・4月12日の時点で、約14万件の申請が有り、州銀行傘下のベルリン投資銀行から13億ユーロ・約1540億円を支払い済み。現在は、資金切れの為申請はストップして居る。
ベルリン市の市長の一人で・・・ベルリン市には3人の市長が居る、文化・欧州担当官のクラウス・レーデラー氏に話を聞いた処、ドイツ連邦(国)からの即時支援金9000ユーロ・約107万円と、ベルリン市・州政府による即時支援金5000ユーロ・約60万円の最も大きな違いは、後者が生活を保つ為に使う事が許されて居る点だと云う。
例えば、州が給付する後者は家賃や買い物の支払いにも使う事が出来る。一方、国が給付する前者は、ビジネスマネジメントに関連したものにしか使用が認められて居ない。例えば、仕事場の家賃や資材経費等がこれに当たる。何故、国レベルでは無く夫々の州が独自の支援プログラムを出す必要が在ったのだろうか。
国の政策から零れ落ちる人を助ける
「ベルリンでは、ドイツ連邦政府からの援助金がカバーし切れ無い分野が多いと云う事が先ず一つ有りました」とレーデラー氏は言う。確かに、筆者の様な自宅をオフィスとして仕事をして居るライターやデザイナー・翻訳家・ミュージシャン等、固定経費が少ない仕事に従事して居る人に取っては、国が給付する即時支援金は余り意味が無い。しかし、仕事がキャンセルされれば補償も無く、即座に収入がゼロに為るのもフリーランスの宿命だ。
「そして又、連邦共和国は州の権限が大きく、文化は州夫々の問題と云う原則を持って居ます。ベルリンだけで無く数多くの州が、国が対象として居ないグループ・・・その中にアーティストも含まれますが・・・彼等の為の様々なプログラムを行いました」
ちなみに、日本ではアーティストへの支援が注目を浴びたが、これはドイツに於いて文化が生活の中に根付いて居ると云うだけで無く「文化芸術」が重要な「産業」の1つで有る事にも由来して居る。博物館・美術館の数は全国で約6,800。世界中で開催されて居るオペラ公演の約3分の1がドイツの舞台で演じられ、全国80以上のオペラ座がある。
特に首都で有り人口約380万人を抱えるベルリンには、劇場・博物館・美術館・図書館やギャラリー等、市内に810以上もの文化施設が存在する。それに加えクラブ等は数はハッキリしないものの、ベルリンのクラブ委員会に依ると、2019年は14.8億ユーロ・約1,754億円もの収益を挙げて居り、9,000人以上もの人が働いて居ると云う。大企業は少ない代わりにフリーランス人口の割合も、ドイツ平均の9.9%より高く11.9%と為って居る。
3月18日、個人フリーランス等を対象に即時支援金が決定。当初、申請の数は2万人と想定されて居た。金額以外はその詳細が判ら無いママに、3月27日12時よりオンラインの申請がスタート。その瞬間にサーバーが落ち、再開迄1時間が掛かった。申請の処理速度は遅く初日の申請処理は約1万人弱。
「この調子では、お金を貰うのは1ヶ月後か」「サイトの説明が不十分」等の不満も見受けられたが、翌日からは担当スタッフを増員・処理速度をアップしサイトも更新した。そして申請受理から僅か2〜3日で、指定の銀行口座に5,000ユーロのお金が振り込まれたのである。「月末と云う事も在って、兎に角早さを重視した」とレーデラー氏は云う。詳細な審査は後回しにして、現時点では無作為審査のみだと云う。
「此処で暮らす人」達の目線で信頼を勝ち得る
州の規模も異なるので簡単に数字を比較するのは難しいが、ドイツでも3本の指に入る大きな負債を抱えるベルリンと云う州・街が、何故どうしてこの様な早い決断をする事が可能だったのだろうか。「可能だった」のでは無い。「可能にした、そうし無ければいけ無かったのだ」とレーデラー氏は言う。
「勿論、最終的に何処かにツケが回って来る事は判って居ます。でも、今マサにその存在自体が脅かされて居る様な人達が居る為らば、先ず、何よりも早くそうした人々を助け無ければいけ無いでしょう。又事実として、ベルリンはドイツの中でも最もフリーランス・個人フリーランスの密度が高い街です。
その多くがアーティストですが、それだけで無く美容師やタクシー運転手・配管工でも同様です。資金繰りに大きな余裕が無く即時支援金が必要と為る職業グループも多い。ですから、ベルリン州政府は、非常に早くこの援助プログラムに合意しました」
又、この「フリーランス」には、職業の限りが無い処も重要な点だ。例えば、セックスワーカーが含まれて居る事も忘れてはいけ無い。3月16日から性風俗施設は閉鎖されて居る。3月31日、ベルリン=ブランデンブルク放送のニュースでは、性的サービス職業組合のスポークスマン、ヨハンナ・ヴェーバー氏がインタビューに答え「他の職業の、個人フリーランサーと全く差異無く、同じ様に即時支援金を申請する事が出来た」と語った。
又、東欧等から来て性風俗産業に従事して居る人達に対しては、ドイツの連邦家族省は、この危機的状況に際し、売春保護法で制定されて居た「性風俗施設での宿泊を禁止する」と云う一節を廃止し、そこに住む事を許可して居る。
この即時支援金に関しては、今後、提出された納税者番号等の情報を元に申請の真偽に付いては審査を行って行く予定だと云うが、申請の時点では「コロナ危機に依って、存在が危機的状況に在る」事だけを、確約する必要があるだけだ。レーデラー氏はしかし未だ足り無いと言う。
「日々の収入で成り立って居る小規模な民間の文化施設等は、国からの融資では助ける事が出来ません。この状況がコロナ以降も続けば返済は困難に為ります。資金繰りに困って居た人が、借金を抱える様な、更に悪い状況にしてはいけ無い。此処には返済不要な補助金が必要です。全ての問題に効く解決策は有りません。ですから、出来る限りバリエーションを考え無ければ」
レーデラー氏への上記のメールインタビューは、4月8日に回答されたものだが、翌4月9日、同氏は「ベルリンは、現在存続が危ぶまれる民間の文化施設に対し3000万ユーロ・35.5億円の即時支援を行う」と、新しい即時支援金・Soforthilfe IVを発表した。
「全ての人を救う」
「ドイツは凄い、それに比べて日本は・・・」と云う様な、単純な比較は意味が無いと思う。こう云った支援・対処が生まれる中には、感染の広がりや国境を接する国での惨状を見ての危機感の違い・政治制度や歴史・夫々の産業の貢献度等様々な背景がある。
ベルリンの即時支援を実際に目の当たりにし、メルケル首相の演説等を聞いて居ると、国を州を率いる政治家達が「ドイツで暮らす人達全てを、可能な限り救おう」と云う姿勢が、アラユル形でアピールされ、それが信頼を勝ち得て居る大きな要因に為って居ると云う実感がある。
市民・・・敢えて国民では無く「ドイツに暮らす全ての人」と云う意味を込めて、メルケル首相がテレビ演説で使った言葉を選びたい・・・が、主権者として、政策を決める政治の仕組み「民主主義」が確りと機能して居る。これが、ドイツの満足度の高さの理由では無いだろうか。
フリーライター 河内 秀子 東京都出身 2000年からベルリン在住 2003年 ベルリン美術大学在学中からライター・コーディネーターとして活動 雑誌『Pen』『derdiedas 』等でもベルリンやドイツの情報を発信させて頂いて居ます 趣味は漫画と東ドイツとフォークが刺さったケーキの写真収集 食べ歩き 蚤の市やマンホール・コンクリ建築も大好物 Twitterで『#日々是独日』ドイツの風景を1日1枚アップして居ます@berlinbau
【管理人のひとこと】
詳細で判り易いレポートを有難うございました。この様な、実際の現場の空気を知る事が出来るのが何よりの「生きた情報」なのでしょう。ドイツの国民性・・・ベルリン市の他との違いも初めて知りました。この様な社会政策を作り上げるドイツの為政者と比較し我が国を観ると、確かに政治家・官僚の根本的・本質的な違いが浮き出て来ます。立ち位置と目線がマルっ切り天と地程異なって居るのです。
日本のソレは、今でも「お上」の立ち位置と目線しか感じられ無い、旧態依然の「上からの施し・遣って遣る・・・」そのものなのですね。AAコンビの一人の財務大臣が「俺も昔、国民に無差別に配って遣ったが、何の経済的効果も生まなかった。二度と恵んで遣ら無い・・・」と云ったとか。多寡が無差別に1万か2万の支給で好景気が生まれると期待する方が可笑しいのです。布マスク2枚と同じ効果しか期待しては為ら無いと考えるのが常識。
我が国でも「無条件一人10万円支給」が本題に上がりましたが、どれだけのスピード感で執行出来るかで「非常時での官としての能力」が問われます。審議会・委員会・国会の議論を延々として・・・支給が6月頃にでも為ったら世界から笑われてしまいますよ。フランス革命前のマリーアントワネットの様に寛ぐ誰かさんを見せ付けられ、指を咬んで泣く庶民・・・がそのまま私達なのです。為政者が、マルで別世界に住む人かの様な感受性しか持ち合わせて無いのが国民の大いなる不幸なのですね。
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