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2019年12月31日

「ポスト安倍」人気急落 小泉進次郎は滝クリ結婚で何を失ったのか・・・「プリンスは必ず転落する」




 




  「ポスト安倍」人気急落 小泉進次郎は滝クリ結婚で何を失ったのか・・・
 
 「プリンスは必ず転落する」


          〜genre ニュース  政治  社会 常井 健一  15時間前〜

 文春オンラインで実施した「次期首相になって欲しいのは誰?」アンケートで、4月の調査から人気が急落した小泉進次郎環境相。その要因に着いて、ノンフィクションライターの常井健一氏に聞いた。(#1で「ポスト安倍」アンケート結果を公開中)
 常井氏は「政治家・小泉進次郎の10年」を取材して来た。大型国政選挙の度に全国を行脚する進次郎氏の背中を追い掛け、地方視察の密着も試みている。又父・純一郎氏と編んだ著作も出版して居る。



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 ロイターの調査でも期待が「大幅に後退」

 ・・・何故小泉進次郎氏の人気はここまで急落したのでしょうか。

 過つて小泉さんは、世論調査の結果に付いて問われると「アレは知名度調査だから」と素っ気無く答えて来ました。人気や期待が右肩上がりだった時期は、こう云う説明で納得出来ましたし「謙虚さ」を演出する事が出来ましたが、こうも半減以上すると、しかも他の方々と比べてもこれ程異常な下げ幅を見せると「知名度」が有るのに何故下がったのか。これ迄のロジックは成り立ちません。
 これは「文春オンライン」の異常値ではありません。ロイター通信による12月企業調査では、同じ様なトレンド、飛び抜けた下げ幅を示して居ます。

 「今年7月調査では、次期首相に望ましい人物として安倍氏と回答した企業は37%を占め(中略)小泉氏も21%と期待を集めて居た。しかし、今月(12月)の調査では安倍氏16%、小泉氏11%と夫々大幅に後退」(ロイターより)
 https://graphics.reuters.com/JAPAN-COMPANIES-SURVEY-LJA/0100B33G2BK/survey-pm.png?fbclid=IwAR0kf0aKvRg_4ZN0tHmejd3Ny576U48rS576rB55Dm4biWvvtWer_zAeXRk


 「築城十年、落城一日」

 <築城十年、落城一日・・・令和元年の小泉進次郎を一言で表現するのに、これ程相応しい言葉は無い>
 
 文春ムック「2020年の論点100」に寄稿した拙文「滝クリと結婚、大臣就任 小泉進次郎は総理の座に近づいたのか」は、この様な書き出しで始まります。その上で「人心が離れるのは時間の問題だ」と予測しました。
 文中では「彼は未だ経世済民を説く器では無い」とも指摘して居ます。単なる人気投票では無く、イザ、真剣に暮らしを考え、経済や福祉を誰に信頼して託せるか見極めると、圧倒的多数の企業人が「彼には国の舵取りを任せられ無い」と云う判断を下して居る証拠です。

 大企業のエリートなら未だしも、厳しい自然と葛藤しながら地ベタで暮らす第一次産業従事者、来る日も来る日も1円、10円を計算しながら商売して居る中小企業経営者やその社員、詰まり地域の自民党を支えて来た人々から見れば、彼の語る「暮らし・子育て・家族・働き方」にリアリティを感じ無いでしょう。これは、総理候補である以前に政治家として致命的な評価です。
 今年で初当選から10年。1年生議員の頃からこれ程テレビに寵愛され、立派なベテランジャーナリスト達が甘やかし、党内外に敵を持た無い人気政治家は居ません。

 処が、類稀(たぐいまれ)為る発信力がありながら、目立った実績が何も無い。次々と派手な政策を打ち出しますが、人気政治家として10年間も注目されて来たのに、最後迄仕上げて国民の暮らしに大きな影響を与えた政策は何か思い浮かびますか。
 世には数多の作家や編集者が存在し、出版社も彼の一挙手一投足を報じながら、一冊として骨太のノンフィクションが出て居ません。実は、私も10年も観察しながら、小泉さんを主人公にする本が成立したのは7年前の1冊目だけなのです。

 父・純一郎は「息子を必死に擁護する」

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 最近残念なのは、父・純一郎さんがマスコミの前で息子を擁護する発言を繰り返して居る事です。以前は、マスコミから質問されても「頑張って居るな」で済ませ、息子に付いて多くを語ら無い態度を貫いて来ました。マスコミに出過ぎずプライベートを語り過ぎ無い処が小泉流の巧さでしたが、最近は頻りに取材対応し、息子を擁護する。

 12月26日に、テレビ朝日のワイドショーに生出演した際も「ポエム」等と冷やかされて居る息子の言動に付いて「大臣は何を言っても叩かれる。変な事は言って無いんだけどね」と擁護しました。
 小泉親子は2人が並ばず独立して居る処に、微妙な距離感を保って居る処に強みが有ったのに、これでは好く居る「残念な親子」アンケートに並んで居る総理候補の中で、身内から擁護される過保護な政治家は他に居ますか。
 奇(く)しくも「12月26日」は、全国紙の広告欄に「進次郎 政治資金で『不倫ホテル代』」と云う週刊文春の大見出しが躍った当日でもありました。喜寿(77歳)にも為る老紳士が公共の電波を使って、世間から批判を浴びる不惑前の息子を必死に庇(かば)い、出演者からの質問を遮(さえぎ)った。そんな「父」の姿をテレビで見ながら、私は不憫に思えて仕方ありませんでした。

 小泉又次郎以来、100年以上続いて来た政治一族・小泉家も、純一郎氏の兄弟が受け継いだ一家相伝の絶妙なセンスで未熟な4代目を「未来の総理候補」と呼ばれる迄に成長させて来ましたが、クリステルさんが入って以来、抜群の安定力に変調の兆しが顕著に見られます。
 明らかにクリステルさんの存在が「変数」しかも、これ迄の小泉流とは異なる、読め無い変数に為ってしまっています。







 「親父の死後、もうどう為るか判らんですよ」

 そこで思い出した往年の政治評論家の至言があります。

 「佐藤信二は長い時間掛け無けりゃ判らんね。こう云う人の悲劇なのは、河野洋平みたいに、親父が死んでから出て来たのは未だ自力性があるんだ。親父が生きて居る間に出て来たと云うのは、親父の死後、もうどう為るか判らんですよ」(月刊「現代」1974年7月号)

 『小説吉田学校』の著者で知られる戸川猪佐武は、首相・佐藤栄作の次男と副総理・河野一郎の次男と云う当時の自民党ホープを比べてそう説いた。その後、前者は衆院8期を務めながら総裁選とは無縁のママ政治家人生を終えた。後者は紆余曲折がありながらも総裁迄上り詰めました。
 安倍晋三さんも、石破茂さんも、岸田文雄さんも、そして、小泉純一郎さんでさえも、此処で言う処の「親父が死んでから出て来た」世襲政治家です。それと比べると、一国の大臣にも為って、これ程の親父の庇護を受けて居る人気政治家は、憲政史上でも稀なのではないでしょうか。
 こうした処に「プリンス」の知られざる脆弱さがあります。ハッキリ言える事は、父が生きて居る間は、真価を見極めるのが難しい政治家です。

 「偏差値エリートでも、父の様な変人でも無い」

 ・・・常井さんは、自民党の過つての「プリンス」中村喜四郎の『無敗の男 中村喜四郎全告白』を12月に出版され、ベストセラーに為って居ます。幻の総理候補と言われた中村喜四郎フィルターを通して小泉進次郎氏を見た時の印象はどうでしょうか?

 8月の結婚報道以来、浮世離れした迷言を繰り返し、異性交遊や政治資金に纏わる醜聞、疑惑が次々と表沙汰に為り、困惑して居る表情を見る事が増えたと思います。これは、私が垣間見て来た素顔そのものでした。
 小泉さんは偏差値エリートでも、父の様な変人でもありません。言う為れば、極普通の人、等身大の30代と言って良いと思います。これ迄言動が立派に見えたのは、自民党が選挙戦略の中心に据えて来たからです。

 自民党は2010年の参院選で、初当選したばかりの小泉さんをCMに起用し、看板弁士として全国を回らせました。小泉さんはその舞台で上手に踊った事が好感度を集める切っ掛けと為った。小泉さん自身の努力は否定しませんが、閣僚未経験にして「総理候補」と迄呼ばれたのは、先に説明した小泉家の力以上に、自民党の力があったからです。
 60年以上も「宰相のドラマ」を巧みに演出して来た老舗政党の職人達が動かす舞台装置があったからコソ、等身大以上に見えたのです。実際、党の力が及ば無い場所での言動を見れば、彼が「普通の人」だと判ります。

 滝クリとの「デキ婚」発表の誤算

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 例えば、小泉さんは滝川クリステルさんと結婚しました。その時、首相官邸で報道発表を行いました。PR戦略上は「草食系」の政治部記者を不意打ちする事によって「デキ婚」の背景を突っ込まれ無い記者発表に成功したのかも知れませんが、国家的な危機管理を考えると、微塵の油断も許され無い権力の中枢で「人気女子アナ」と惚気(のろけ)る絵面は、自民党伝統の演出では有り得ません。
 「型破りな改革者」を意識して来た筈が、常識知らずの凡庸な若手議員達と同じ土俵に自ら乗ってしまいました。

 又、小泉さんは安倍晋三首相の政治姿勢に批判的で、安倍首相の思想や人柄に懐疑的な有権者、取り分け無党派層からの支持を得て人気者と為りました。処が、安倍首相の入閣要請をアッサリ受け入れた。アノ時、冷や飯覚悟で蹴って居れば、凡百の政治家では無い「闘う政治家」として一目置かれ、与野党を跨いで期待が高まった事でしょう。
 これ迄は長幼の序を重んじ、先輩の顔を立てる低姿勢を貫く事で「嫉妬の海」と呼ばれる永田町でも敵を増やさ無かった。処が、結婚を機にマルで人が変わってしまったかの様に、門外漢のポストでも飛び着いた。直前に有った参院選では全国を応援行脚する間に「年金改革をお約束する」と訴え、党厚生労働部会長留任を希望していたにも関わらずですよ。

 どの組織にも居そうな、節操の無い普通の30代は羨望の的と為り、入閣待機組からは怨嗟の声が上がりました。小泉さんの人気が高まるに連れ、大勢の陣笠議員が寄って来て、数々の勉強会は盛況を博して来ましたが、初入閣後、失言やスキャンダル、或いは実力不足で憔悴する彼を全力で擁護した同僚政治家は誰一人として居ませんでした。

 「自民党のプリンスは必ず転落する」

 これは、小泉さん特有の現象と云うよりも、5年から10年に一度、彗星の如く政界に現れる「自民党のプリンス(プリンセス)」に共通して居る宿痾(しゅくあ)だと捉えて居ます。
 若き頃の中村喜四郎さん、加藤紘一さん、船田元さん、塩崎恭久さん、野田聖子さん、田中真紀子さん、河野太郎さん、渡辺喜美さん、後藤田正純さん、小渕優子さん・・・そして第一次政権の安倍さん。プリンスは必ず躓く、しかも派手に転落するのです。

 拙著『無敗の男 中村喜四郎全告白』はお陰様で反響を呼んで居ますが、私は「平成最後のプリンス」小泉進次郎の毀誉褒貶(きよほうへん)を見続けて来た10年を踏まえ「平成最初のプリンス」中村喜四郎さんの転落した背景に迫りました。喜四郎フィルターを通して、小泉さんにも通じる「プリンスの敗因」を読み解こうとしたのが執筆の切っ掛けです。
 自民党最盛期の1980年代に頭角を顕した中村さんは、小泉さんの様な自民党の舞台装置では無く、最大派閥・竹下派の舞台装置によって「プリンス」に仕立て上げられました。独身時代は兎に角モテた。マスコミも寄って来た。大した実績も上げられて居ないのに、政治の師である「田中角栄の再来」と持て囃され、40歳の時に「初の戦後生まれ閣僚」として初入閣を果たします。

 世の中からドンドンチヤホヤされ、党の重鎮からは寵愛を受け、等身大以上のポストを任される。本当はそうでも無いのに「重鎮の側近」と見做され、次々と献金額が膨らんで行く。周囲の同世代からは羨望の眼差しを浴びます。
 しかし、自分では己の「からっぽさ」「薄っぺらさ」「実力不足」を知悉して居り「拙い」「マズイ」と言い聞かせながらも、断り切れ無く為って重責を担わされる。危無い橋を渡らせられる。地元から足が遠退き、有権者の生活感覚にも疎く為り、大事な時に耳障りな事を言って呉れる人が居ない・・・気付いた頃には、敵だらけに為り、塀の内側に堕ちて行った。

 『無敗の男』では、四半世紀にも及ぶ雌伏の時代に耐え抜いた70歳の元プリンスが、弱冠43歳、2度目の入閣として建設相と為った当時の事を後悔しながら語り尽くして居ります。








 「物分かりは早い」環境省の官僚が期待する理由

 小泉さんも明らかに実力不足を自覚して居るにも関わらず、人前で強がりを見せる程薄っぺらく為って行く。言葉の端々に「オレは特別な人間だ」と云う選民意識の様なものが出てしまって居ます。疑惑を指摘されても逃げ出し、グレタさんにも噛み突く等ドンドン空回りして行く。後見役として寵愛を受ける菅義偉さんの影響力低下も、彼に取っては誤算だったのではないでしょうか。
 果たして、就任3カ月で、就任当初の期待に応えられる様な実績は出せて居ません。しかし、環境省の官僚達は異様に期待の声を口にします。

 「頭は好く無いけど、物分かりは早い」と。小泉純一郎政権を知る幹部級よりも、若手エリートに顕著です。強かな出世株の官僚に取っては使い勝手の良い政治家に過ぎません。しかも「新しさ」さえ演出出来れば飛び突いて来る。「三流官庁」として霞が関の中でも揶揄される彼等に取って、約20年前の小池百合子さん以来、他省を凌ぐ発信力が生かせる閣僚就任ですよ。

 PR担当が変わり「言葉に力が無く為った」
 
 これ迄も、後ろに控えるPR専門家が変わる度に、全く別人に変わるのが小泉さんの特徴でもありました。好く言えば、融通無碍・変幻自在、悪く言えば、政治の背骨と為る思想や国家観が無い。ですが、それでも数年前までは「自力」が生かされ、言葉に体温と体重が乗って居ました。
 28歳で初当選して以来、被災地や過疎地・離島等、普通の政治家が行か無い場所を意識的に回って来た。社会人経験ゼロの世襲4代目が、庶民に親近感を持たれたのは、こうした「土の香り」を漂わせる仕掛けと心掛けがあったからですよ。

 処が、2017年辺りにPR担当が変わったのを機に、土の香りがデオドラントスプレーの様な匂いに変わった。別の例えをするなら、程好い塩加減の地鶏の唐揚げだったのが、ブロイラーで作った添加物ベッタリのフライドチキンに変わった様な味わいです。
 更に、参院選ではイマドキのPRコンサルタントを外部から起用し、明らかに言葉に力が無く為った。政治を、地方を、有権者を、そして自民党員や支持者達の感覚を知ら無い人々が彼の言葉を操作してしまって居る(文春オンライン7月の密着ルポを参照)

 プライベートでも、名だたるIT長者ら、雲の上に住む人達と並び、横文字の経営用語を唱える姿ばかり。極め付きが「人気女子アナ」とのセレブ婚でした。これでは国民の生活感覚と距離が出来、人心が離れるのは時間の問題です。
 民信無くば立たず。ケネディが大統領に就任した43歳を意識して居た史上最年少での天下取りは、一旦は遠退いたと言えるでしょう。

 「ポスト安倍」何故菅義偉も急失速したのか?

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 ・・・アンケートでは菅義偉さんの急失速ももう一つのポイントでした。

 小泉さんの変節も、菅さんへの接近が大きく影響して居るでしょう。寝業師や政局巧者と言われる菅さんの政治手法も、昭和の政治を知るベテランの保守政治家達に言わせれば「昔の遣り方を真似して遣って居るだけ」と言います。
 「昔のやり方」の効果を高めた背景は「官邸官僚」の存在抜きには語れませんので、懇意にするマスコミ関係者達が挙(こぞ)って菅さん個人を「平成の梶山静六」と迄持ち上げるのは聊(いささ)か過大評価に思えますし、菅さんの周辺から不祥事が次々と浮かび上がる今の境遇では贔屓の引き倒しなのではないでしょうか。

 地方党員の意向を重んずる全国政党に在って、菅さんは横浜と云う大都市から生まれた異形のリーダーとして見て居ます。少なくとも組織運動本部長に就く迄は、自民党と云う「国民政党」の全貌を意識した事が無かったのではないでしょうか。
 沖縄県知事選を始めとして、官邸主導型で候補者を擁立した地方知事選では、自分の秘書や、選挙対策、政策立案のブレーンを中央から落下傘で送り込む。現地の地方議員や有力者達から「上から目線」と見られる彼らの遣り方は、選挙中の陣営内に軋轢を引き起こす事も稀ではありません。
 その結果、土着の保守勢力を分断し、深刻なシコリを残して居ます。戦績を見ても敗北したケースも少なく無く、勝った場合でも僅差で終わり、菅流は地方組織に要らぬ対立をもたらします。

 これ迄権力の中枢に近付き難かった、新手の企業家や気鋭の論客を狡猾に受け入れて来たのも、菅流の特徴です。官邸の敷居を低くした事には功も罪もあります。海のものとも山のものとも判ら無い専門家をブレーンとして融通無碍に取り込み、改革を仕掛けて行く。
 国家の中心部に「危うさ」を内包してしまう。それと同じ手法で人事も行った。身体検査も程々に、菅原一秀、河井克行、そして小泉進次郎の「菅銘柄」三氏を抜擢する形で初入閣させた。マスコミ関係者も同じ様に懐深く取り込み、小まめに懇談を繰り返しながら情報を与えて手懐けて行く。その結果、ワイドショー政治の「スピン」に成功して来た。

 只、官邸内の重心が移れば、マスコミも態度を変えます。今、菅さんの求心力が落ち込んで居るのは、メディアのグリップが以前よりも握れ無く為ったからではないでしょうか。
 菅さんは派閥を持たず、閨閥も無い為、党内基盤も無い。地方の党組織にもどれだけ信頼されて居るかと言えば怪しい。総裁選に打って出た処で、地方票を集められる力はどれだけあるでしょうか。「令和おじさん」と呼ばれた菅さんの人気とは、砂上の楼閣の様なものなのかも知れません。

 選択肢外の山本太郎は野党の救世主か?

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 ・・・最後に、選択肢に挙げて居なかった「れいわ新選組」の山本太郎代表が8位に食い込んだ点はいかがでしょうか。

 9月に全国行脚を始めて以来、各地で街頭記者会見を見て来ました。党組織も支援団体も無く、口コミだけで、全国の主要都市、何処に行っても200から300人集める力は凄い。演説の面白さもアドリブの上手さも小泉進次郎さんを軽く凌ぐ。
 最近の小泉さんが「意外と勉強して居ない」と思われる政治家だとすれば、山本太郎さんは「意外と勉強して居る」と見直される。その強みが確かにあります。

 しかし、不思議なのですが、何処かの都市だけ飛び抜けて、300人以上を街頭に集められたと云うケースは殆ど無い。一時は保守層に食い込むと分析して居た学者も居ましたが、私が何百回と見て来た自民党の演説会とは明らかに雰囲気が違う人達が集まります。
 これ程メディアに取り上げられ、一部の論客によって無批判の内にブームが盛り上げられて居るにも関わらず、世論調査の政党支持率に表れ無い。今回のアンケートで出た数値が限界なのではないでしょうか。

 党本部の有り方を見て居ても限界を感じます。矢張り、野外フェス風の演説会を手掛けるイベント屋集団としての能力は高いのですが「イベント屋」の域を出ません。斎藤まさし氏の「市民の党」を源流とする市民派の人達が中心で、とても農山村、或いは経済界には浸透するとは思え無い独特のカラーを有して居ます。
 山本さんは「次の衆院選に百人擁立」と掲げて居ますが、町工場の様な党本部の中に全国的な選挙戦略を組み立てられそうな人材は、年末に採用された元自民党関係者位。広報体制も脆弱で、私なんか、しょっちゅう取材に行って山本太郎さんと遣り取りして居るのに、未だにプレスリリースが届きません。

 一方、参院選で集めた4億円の使途も気に為ります。これは、何れ総務省が公表するものですが、山本太郎さんが「総理大臣を目指す」と言って居る以上、「れいわ新選組」が国政政党、政権を狙う政党としての資格があるかどうかを見極める材料に為ると思います。
 私は山本太郎さんの伸びしろの大きさを感じて居ますが、今の状態で「れいわ新選組」に留まる様なら、「政権担当能力を有する政治家」には為れ無いと見ています。

 今ある「しがらみ」を見直し、もう一度、大きな党派に飛び込んで、経験豊かなトレーナーを付けた上で成長し、様々な政局を切り抜ける知恵を着け乍ら、組織の中でポストも経験する。その様なキャリアを描いて行かないと、持ち前の「やんちゃさ」も生かされぬまま、これまで居たタレント議員とそれ程変わら無い形で消えて行くと思われます。
 しかし、今回の調査で選択肢に無かった山本さんに対し、自由記述と云う形でこれだけの期待が集まる為らば、6月に行われる東京都知事選に出ても良い勝負が出来るのでは。2020年は、山本さんにとっても、水モノの人気を生かせるかどうか、大きな分かれ目に為ると思います。


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