ちび黒猫が不安を感じる少し前、
つまり、からだがフワッと浮かんで
そして、嫌な感じがした落下の感覚が
起こる少し前。
ちび黒猫は何かを見ていたのです。
彼はそのことを思い出したのです。
それは以前に見たことがあったかもしれない。
なんとなく、そう思ったりもしましたが
明確に覚えているわけではありませんでした。
高いところから下を見下ろしていた。
その記憶のみです。
そこの場所が何処なのかも
分かりません。
ただ、分かっているのは
彼は独りであったことだけ。
それが寂しい、ってわけでもありませんでした。
最初からその状態だったから。
しかし、彼には同じような
ぬいぐるみがいることを知っていますが、
彼らが何処からきて
何処へ行こうとしているのか
ちび黒猫は知りません。
ちび黒猫は、何故か前世の記憶が
残っているようでしたが
彼自身、それが前世の記憶なのかどうかも
分かっていません。
ただ、前世の彼は、自分自身のチカラで
動き回っていた、という感覚をなんとなく
感じているに過ぎません。
現実の自分にギャップを感じていることも
確かにあります。
自分の存在理由、ちび黒猫は
自分の存在理由を知りたいと強く思っています。
2017年11月06日
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