2018年06月25日
猫の冒険 その50
物体は、イメージを送り続けています。
沢山の同じようなカタチをした
しかし、色は依然として黒ではなく
水色系の色をした
カタチも色も似通っているのですが、
どれ一つとして同じではなく
単に似ているとしか言いようのない
それら集団のこのイメージには
いったい何があるのか
ちび黒猫は、理解できませんでした。
そして、黒い物体が
どうしてこんなイメージを
送ってくるのかも
皆目理解できませんでした。
そもそもなんで
その物体がいるのか
彼(ちび黒猫)は、黒い物体に聞きましたが
物体は何も答えませんでした。
しばらくの沈黙。
しかし、突然に
「きみは、つねに
見るか見ないか
その選択だけしているに過ぎない。
答えはない、あるのは選択だけ。」
その物体はまた直接、彼に入ってきました。
彼は、答えのないまま、
ただ目の前の現象を体感しているだけ、ということに
気付いたのです。
彼は、その物体が言ったことで
何となく、自分の置かれているこの状況を
考え始めました。それも、真剣に。
単に、知る、っということではなく
知りたいと強く思うようになりました。
そして、彼は冒険していることに
気付いたのです。
それは
自分探しの冒険です。
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