http://www.art-meter.com/works/?ID=AW120949
さて、猫を描くと決まると、
足とかしっぽの形状を探し始める。
形状の特定は、その対象が大きくなればなるほど
形状探査は困難になる。
しっぽにしったてそんなちょうどよい位置に
しっぽが表れるとは限らない。
無理やりこじつけても体が歪になってしまうので、
慎重に探さないといけない。
じっとスケッチブックを見つめ対話を続ける。
対話は、常に騒がしいものではなく、
沈黙の中でも起きる。
こうして対話していても、
いつも通り日常の生活の時間は過ぎていく。
そこにはいろいろなハプニングもあり、
サプライズもある。
気が付いていなくてもリアルな世界では
多くのことを体験している。
自分が無意識に選んでいるように見えても実は、
学習した知識がさり気無く手助けしているだろう。
構図にしても実体験や過去の経験の中から
気に入った構図の投影しているだろうし、
配色にしても以前に身に付けた色彩論の
カラーシステムに則って知識を総動員して
一見無意識的に行っていても
その背後で嫌らしくもこうした知識が
目まぐるしく動いていることだろう。
美的センスとか言っているが、
持って生まれたものよりも刷り込まれた偏見の方が
影響は大きいと私は思う。
誤解の無いように言っておくが、
誰でも訓練すれば写実的な技術は身につくはずだ。
-絵画の販売-