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2017年08月11日

ちぇりーれっどくりむぞん  その4

07-ちぇりーれっどくりむぞん.jpg
http://www.art-meter.com/works/?ID=AW120732

話を戻して、
何が言いたいかというと、
違う視点、ということ。
作品って、本来は純粋なもの。
そうであると信じる。私は。

しかし、作品は、イコール、商品でもある。
これは事実。例えば、
作家としても、売上を上げたいという野心があれば、
純粋に買ってもらえる絵を描くしかない。
変な、クライアントが求めてもいない
訳のわからん抽象画なんかよりも
かわいい猫の絵を描いた方が売れる。
あるいは、きれいな星空に飛び上がるイルカの絵も
奇麗で富裕層が買いそうだ。
或いは、性的興味や興奮が見える作品なんかも売れる。
芸術といえばお父さんも家族の前で堂々と
裸体画を手にすることができる。
高価な作品にするなら
富裕層が絶対買ってくれそうな作品を注意深く制作する。
作家も美女やイケメンならなおのこと
富裕層の注目を集めることだろう。

これは、私の思い込みか、
必ずしもそうではない。
誰も言わないだけ、
言っても無駄、っていうほど既に
当たり前のことの様にされている。

初心な素人がかわいそうに上手に言いくるめられ、
たいして上手くなるわけでもないのに
高い会費を払いせっせと足蹴もなく通い、
作品を飾ってあげると言って手数料をふんだくって
会場の端に飾り、
雑誌に載せてあげるといって
これまた高い出展料を巻き上げ
手ごろなコメントを誰だか知らん画家先生か評論家か
知らん連中が書き添える。
それでも、それを満足して大事にしている人たちがいる。
騙されている人たちは、それでも幸せだと思う。
自分の成果に一喜一憂し描くことで
生きる意欲をもらっているから。



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