ある外科医が、
これから手術を受けるかどうか決めかねている患者に
「この手術は90%成功します」といったら
患者がそれを信じて手術を受けたそうです。
しかし、運悪く失敗し命を落とされたそうです。
しかし、90%成功といっても、
その90%にその患者さんが入るとは
その外科医は言ってないわけです。
運悪く10%に入ってしまった。しかし、
いくら90%成功すると言われても
やってみなければ何とも言えないわけです。
つまり、生きるか死ぬか五分五分なんです。
結局。例え、99%成功する手術ですと言われても
自分が残りの1%に入っていれば死ぬわけです。
中村先生は手術は命を担保にした博打といっています。
話はかわりますが、ジャーナリスト池上彰氏は
FXはある意味ギャンブルだと言っています。
巷ではいろんな方々がFXに関して
いろいろな情報を提供しています。
経済の動向、政治の動き、その他
いろいろな要因を分析材料にして
値動きを予想しています。
一番得したり損したりするのは、
あるイベントが起こる前後です。
それが、雇用統計とかであったり云々。
しかし、そのタイミングにうまく乗っからないと
実際には儲からない。
一旦上がってもいきなり下がるかもしれない。
微妙な値動きまで専門家でも予想はとても困難だろう。
ある程度こうなる、とかまでで決して断言はできない。
これは、手術の時の外科医の発言に酷似している。
外科医の発言にしても、
「あなた」の手術は成功しますとは言ってないわけだし、
FXの専門家でもこのタイミングで買えば
あなたは必ず儲かるとは断言してないはずです。
どのようになろうとも、
人はどちらかを選択しながら生きているのですね。
右の道へ行くか左の道へ行くか。
「もし、あの時、右でなく左の道へ行っていたら、
今頃自分はどうなっていたのだろうか」と。
わたしは、こう思うのです。
もしもの選択の世界は、
今の現実よりも良くない世界だろう、と。
私は、大学受験に失敗したが、
結果的にその十年後会社を辞めて留学することになった。
当初はアメリカを希望していたが、
手続きがうまく進まず、カナダに留学となった。
そこで、親友になる人を出会い、
そして、生涯のパートナーとなる人に出会った。
結果的に最良の選択だったと感じた。
人生の節目節目で上手く行かずに落ち込んで
自分は運が悪いと思ってしまうことも度々あった。
しかし、失敗だと思いながらでも、
自分はこの方向に進むと感じ、
自分の足で一歩一歩進んだこと。
何か良くわからずに歩いているが、
歩いていると楽しいことも面白いことも
素敵なことにも出会う。
しばらくして振り返ると、
結果的に自分が最良の選択をして来たんだと気が付く。
もしもの世界を考えた場合、
おそらく今の世界は無いだろう。
親友になる人もなく、
パートナーにも会うこともなく、
自分が今生きているかも分からない。
分からない。分かりたくもない。
今以上の最良の状態が、
もしもの世界にあるとは思えないからだ。
最良の状態は、誰にとっての最良か。
自分自身にとっての最良か、
社会にとっての最良か。
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