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2017年07月26日

関係U    その5

05-関係2.jpg

http://www.art-meter.com/works/?ID=AW120357

抽象画で重要なのは何だろうか。
多くの人は、
難解なものとして抽象画を敬遠してしまったり、
妙な新興宗教的対象のように崇めたりするように、
何も考えずにとにかくすごいみたいな見方をする人もいる。
抽象画を差別化している。

普通の人物画とか風景画よりも
面白いとかよくわからないところがいいとか、
作品を語ることで
ちょっと自分が賢くなったような錯覚をしている。
私はまず、変な差別化はしてほしくないと思う。
どの作品もそこには、作家の想いがあるはずだし、
カタチだけ上辺だけのものであれば、
どんな作品であっても陳腐に見える。
作品は、どんな描き方であれ、
それを見て何を感じるかだと思う。
風景画にしても、人物画にしても
そこに描かれている対象が具体的であるために、
ついついその人とか、風景に描かれているもの、
そのものに視線が行き、単に、
モノをみているだけに終わってしまう。
「ああこの建物を描いたのね」とか
「近所の〇〇さんを描いたんだ、上手いね」
といったように、そのモノであったり人であったり
単に何が描かれているかに
単にそのものしか見てない。
だから、有名な〇〇さんの描いた絵というだけで
単に販売単価が上がる。
一般の人たちはその評価をみて判断しているにすぎない。
それは、人を単にルックスとか学歴でしか見ていないのと同じ。
有名だろうが無名だろうが自分が好きな絵を見るべきだと思う。
つまり、その作品を見てどう思うかどう感じるかだと思う。


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