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2017年08月02日

魚の記憶    その6

06-魚の記憶.jpg
http://www.art-meter.com/works/?ID=AW120532

作品の着色で何がポイントか
それは色決めである。魚を何色にするか、
これはさすがに決まるまで時間がかかる。
全体をどのようなムードにしていくか、
明るい感じか否か、落ち着いた感じにするか、
そうでないか、魚の形状の雰囲気から、
どんな感じにするかを決めるわけです。
この作品では、明るい感じにしていこうと決めた。
しかし、その決定するものは、
どこから来るのだろうか。もちろん、
形状を考慮するといったが、
それは、あくまで目安であって、
最終的に決めるのはまた別の要素のような気もする。
このところは、まさに
私本来の感覚が大きく関わるので、
対話というより、自分の希望を
作品に伝える感じだ。
「これで行きましょう」(いいよ)ってな感じで。
ここの部分のおかげで、
単にこの作品が
私が単にフィルターではないことの
証明でもある。
線を引く時であっても、
着色箇所を決めていくときでも、
自分の意識よりも向こう側の
対話による情報伝達みたいで、
単に線を引いたり着色したりする
媒体のように思えてしまうが、
実際のところこの時であってもどこかで
「ここはこれでいこうよ」(そうだね、そうするか)
みたいな対話であっても、
こちらの意見をまずいって了解を取りながら
進んでいる感じかもしれない。
線の形状などは、ゆだねる部分は多いが、
こちらの意志で曲がるところを多くするか、
はみ出しを多くするか、少なくするか、
形状の傾向は、
こちら主導で進めている感じもする。
線を引くスタイルで描き始めた時は
具体的対象を浮かび上がらせることなく
着色のみ考慮して全体の配色にも
気を使いながら不思議なパターンなるのを
面白がって着色してた。
その時はまさに私がフィルターになって
向こうの世界からの何かを
伝えている感じになっていた。





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