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2016年12月16日

アーティストであるとはどういうことか その12

先日、携帯ショップにいった。
格安のサービスの説明を店員はしていた。
私の心理としてはここの商品に興味があったので
来た訳だが
初めのうちは相手の話すメリットの
面のみの説明でも違和感なく入っていた。
しかし、料金の説明になると、
話が細かくなって比べるものがないだけあって
それが言われるように徳なのかどうかがわからない。
機能、料金、キャンペーン割引
それぞれを分けて比較しないといけない、
しかし、話のテンポが自分にとって速く感じ
多分多くの客がそう感じているかもしれない。
それがものを買わせるテクニックになるわけだが、
相手にあまり考える時間を与えない、
まくしたてるようにあれこれと説明を重ねていく。
そして、どうですか、お徳でしょう、
とつめよってくる。
今申し込まないと商品がなくなるとか、
キャンペーンが終了するとか、
相手も必死ってかんじがする。
そして同じ説明を求めると変な顔をする。
よく分らないから再度説明を要求しているのだが、
当人の説明の不十分さに気がつかない店員にとっては
聞いている客がバカだとおもっているのだろう。
言えば伝わる、そう思っているのだろうか、
あの店員は。
相手に分るように、
分っていない様子なら説明の仕方を工夫する努力が
店員にはない。
こちらは何も分らないことに怒っているわけではない
のにもかかわらず、
さも自分に非があるなんて毛頭思っていない様子。
しかし、こうした相互の不理解は
何も店員と客との関係だけではない。
アートだってそれはある。
しかし、その不理解さが寧ろ
面白い効果を生じさせることが多々ある。
それが、そのことによって
本来見えるものが逆に見えなくなっていることも確かな事だ。





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