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やすねこアート
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2016年11月16日

多くの人から影響を受ける その16の1

何をしていても、ふっと、その時の記憶が蘇る。
そんなことってないですか?
あの日あの時の事を私は忘れない。と言っても、
記憶は曖昧になり内容は不確かになる。しかし、
体験し、感じたことは忘れないと思う。
出会った人、そこで感じた事。
それは今後の私の行動に僅かながら影響を与え
それが人生に影響を与えるかもしれない。
そんな記憶の一粒。


金曜日23時。
そろそろ床に着かないと翌朝の勤務にこたえることがわかっている
にもかかわらず、だだボーっとテレビ画面を眺めている。
この時間だというのに、テレビ局では、興味深い
私のお気に入りの哲学の臭いプンプンの番組が始まっている。
眠らなければならない、けれど眠りたくない相反する心理状態の中で、
それはたぶん
本当は明日の勤務はお休みしたい衝動に駆られた反応に違いない
と確信しながらダラダラと成り行き任せで、
といった態度で見ているのだが、
実際のところその一時だけ現実逃避しているだけかもしれない
と思いながら最後の救いを哲学に求める
すがる様な気持ちも含みながら
その放送されている番組の内容を理解しようとしている。
そして、その番組も終わり、カウントダウンしながら翌日に入った。
「仕方ない」あきらめ気分で床に入る。
でも、すぐに眠れない。眠ろうと思えば思うほど寝れない。
そして翌朝は3時半起床。ボーっとした状態で身支度を済ませ、
4時に家を出る。空は薄暗く、星も見える。
吐く息で目が潤む。ゆっくりと境界の空気を感じる。
車道に出る。一台の車が通り過ぎる。
「ああ、あなたも私と同じ。今から出勤ですね。」
ウインカーを出し私も合流する。
302号線を私のペースで走る。
今の時間私専用車線。
なんてね。
信号に引っ掛かる度に一台一台と車が増えていく。
車体が紫色からオレンジ色に変わっていく。
ラジオから流れる深夜番組が早朝の番組に変わる。
5時15分、会社着。
仕事着に着替え5時30分社用車で最初の利用者宅に向かう。
市内の街並は閑散としている。
コンビニに向かうトラック、
行楽に向かう若者達がコンビニでたむろしている。
歩道に目を向ける。
ジョギングをしている人、
散歩している人、
ただ何もせずに突っ立っている人。
土曜の朝の風景。

そして利用者の住む市営住宅に到着。
ケア時間まであと15分ある。
エンジンを止め、スマホのタイマーをセットし、
ゆっくりと目を閉じる。キーっんと、耳鳴りがする。
しばらくして静寂。寒さの為なのか、睡魔が襲っているのか、
目がシバシバする。
スマホのタイマーが鳴る。
おもむろに駐車許可書をかばんから出しフロントグラスの前に置く。
車を降り、利用者の部屋に向かう。
建物の反対側に回り、入り口の昇降機のボタンを押す。
上階から昇降機が降りてきてゆっくりと扉が開くとともに
深夜の冷たい金属の匂いが流れ出てくる。
よろめきながら中に入りボタンを押す。
1階1階とゆっくりを昇っていく。
4階で扉が開く。
一歩踏み出すと正面に位置する部屋の換気扇から噴出す朝食の匂いに
ムッとする。
右に曲がり奥へと進む。
煙草の匂い、石鹸の香り。利用者の部屋の前に来る。
ポケットから合鍵を取り出しドアを開け中にはいる。
小声で一言「おはようございます」。
そして奥の部屋に向かう。利用者はまだ眠っている。
少し近寄ってもう一度「おはようございます」。
傍らにいた猫があくびをする。
ゆっくりと目を開ける利用者に再度「おはようございます」。
まずは蒲団の中で股に挟んである尿器の尿破棄、
それから利用者に今日着るものを伺い着替えをしていただき、
そしてベッドから車椅子への移乗。
キッチンに移動し朝食がとれるように配置する。
後は自分で食事が出来るように配置するわけである。
「あとは自分でやるよ。ご苦労さん」と言われたら
伝票に必要事項を記入して退室。その間30分である




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