2020年07月21日
【源氏物語・花散里】無条件の愛情で迎えてくれる存在がほしかった 〜愛着障害と、心の安全基地〜。
源氏物語
源氏の幼なじみで、妻の1人・花散里(はなちるさと)。
源氏が不祥事を起こし、失脚の危機に瀕しても、
彼女だけはいつもと変わらない笑顔で迎え入れる。
花散里にもらった安らぎを原動力に、
源氏は立ち直っていく。
僕は花散里のような、
何があっても味方でいてくれる存在がほしかった。
逃げ込んでもいい場所、心の安全基地がほしかった。
そして、
現世でそれが叶わなかった僕は、
せめて自分が誰かの花散里になれたらと思った。
ー目次ー
正妻、父親との立て続けの死別。
さらに憧れの女性・藤壺の出家が重なり、
弱っていた源氏の心が完全に折れる。
悲しみのあまり、やけになった源氏は、
政敵方の女性と無理な逢瀬を重ねる。
しかし現場を押さえられ、悪評が広まった源氏は、
政敵方の陰謀も手伝い、
かつて通ったどの女性からも相手にされなくなる。
自らの不祥事とはいえ、
都のおたずね者になってしまった源氏。
そんな逆風の中、
幼なじみの花散里だけは
変わらない笑顔で迎えてくれる。
「あなたを大切に思う人は必ずいます。
私はいつでも変わらず、あなたをお待ちしています」
何があっても味方になってくれる存在に気づいた源氏は、
「今できることをしよう」と決意する。
花散里にもらった安らぎを原動力として、
謹慎の申し出、そこからの返り咲きのストーリーが動き出す。
僕は花散里のような存在がほしかった。
何があっても、
絶対に自分の味方でいてくれる存在。
どんなことがあっても、
絶対に安全で、安心な、帰れる場所。
決して心を傷つけられることのない安全基地。
たった1人、
無条件の愛情で受け入れてくれる存在がほしかった。
心が逃げ込める存在がいないと、どうなるか。
愛情に飢え続けるも、そのうち諦めて冷める。
冷めると、生に対する執着がなくなる。
生に執着しなくなると、すべてが虚しくなる。
すべてが虚しくなると、
「もう生き続けなくてよくない?」などと言い始める。
投げやりなセリフを吐くくせに、
街中で抱っこされている子どもを見かけては涙する。
愛情に飢えるあまり、道を誤りかけた源氏。
彼の心がぎりぎりで踏みとどまり、
再起する力を振り絞れたのは。
花散里という、心の安全基地がいたから。
穏やかで、自然体で、
変わらない笑顔で待っていてくれる花散里。
彼女は都の女性からも、
源氏からも厚い信頼を寄せられていたそう。
その信頼から、
源氏の息子の母親代わりの依頼を受け、
源氏の大邸宅の一角に居を移し、重用される。
僕は花散里のような、
どんなことがあっても安らぎをくれる存在がほしかった。
だけど、現世ではそれが叶わなかった。
だからせめて、僕自身が
誰かにとっての花散里になりたいと思った。
得られなかった愛情を求める苦しみ、
愛着障害が人生にどれだけ影を落とすかを、
少しは知った者として。
ーー源氏物語を知れば知るほど、愛着障害を抱えた彼らの悲しみが伝わってくるーー
源氏の幼なじみで、妻の1人・花散里(はなちるさと)。
源氏が不祥事を起こし、失脚の危機に瀕しても、
彼女だけはいつもと変わらない笑顔で迎え入れる。
花散里にもらった安らぎを原動力に、
源氏は立ち直っていく。
僕は花散里のような、
何があっても味方でいてくれる存在がほしかった。
逃げ込んでもいい場所、心の安全基地がほしかった。
そして、
現世でそれが叶わなかった僕は、
せめて自分が誰かの花散里になれたらと思った。
ー目次ー
- 源氏と花散里、エピソード概要
- 無条件の愛情がほしかった
- せめて、誰かにとっての花散里になれたら
1.源氏と花散里、エピソード概要
正妻、父親との立て続けの死別。
さらに憧れの女性・藤壺の出家が重なり、
弱っていた源氏の心が完全に折れる。
悲しみのあまり、やけになった源氏は、
政敵方の女性と無理な逢瀬を重ねる。
しかし現場を押さえられ、悪評が広まった源氏は、
政敵方の陰謀も手伝い、
かつて通ったどの女性からも相手にされなくなる。
自らの不祥事とはいえ、
都のおたずね者になってしまった源氏。
そんな逆風の中、
幼なじみの花散里だけは
変わらない笑顔で迎えてくれる。
「あなたを大切に思う人は必ずいます。
私はいつでも変わらず、あなたをお待ちしています」
何があっても味方になってくれる存在に気づいた源氏は、
「今できることをしよう」と決意する。
花散里にもらった安らぎを原動力として、
謹慎の申し出、そこからの返り咲きのストーリーが動き出す。
2.無条件の愛情がほしかった
僕は花散里のような存在がほしかった。
何があっても、
絶対に自分の味方でいてくれる存在。
どんなことがあっても、
絶対に安全で、安心な、帰れる場所。
決して心を傷つけられることのない安全基地。
たった1人、
無条件の愛情で受け入れてくれる存在がほしかった。
心が逃げ込める存在がいないと、どうなるか。
愛情に飢え続けるも、そのうち諦めて冷める。
冷めると、生に対する執着がなくなる。
生に執着しなくなると、すべてが虚しくなる。
すべてが虚しくなると、
「もう生き続けなくてよくない?」などと言い始める。
投げやりなセリフを吐くくせに、
街中で抱っこされている子どもを見かけては涙する。
愛情に飢えるあまり、道を誤りかけた源氏。
彼の心がぎりぎりで踏みとどまり、
再起する力を振り絞れたのは。
花散里という、心の安全基地がいたから。
3.せめて、誰かにとっての花散里になれたら
穏やかで、自然体で、
変わらない笑顔で待っていてくれる花散里。
彼女は都の女性からも、
源氏からも厚い信頼を寄せられていたそう。
その信頼から、
源氏の息子の母親代わりの依頼を受け、
源氏の大邸宅の一角に居を移し、重用される。
僕は花散里のような、
どんなことがあっても安らぎをくれる存在がほしかった。
だけど、現世ではそれが叶わなかった。
だからせめて、僕自身が
誰かにとっての花散里になりたいと思った。
得られなかった愛情を求める苦しみ、
愛着障害が人生にどれだけ影を落とすかを、
少しは知った者として。
ーー源氏物語を知れば知るほど、愛着障害を抱えた彼らの悲しみが伝わってくるーー
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