2020年06月16日
【ギリシャ神話・ヘパイストス】親に謝罪を求めたら、きっと虚しくなるんだろう。
ギリシャ神話に登場する「鍛冶の神:ヘパイストス」
彼は「美男でない」という理由で、
母・ヘラから下界に捨てられた。
手先が器用なヘパイストスは、
自分を捨てた母・ヘラへの復讐を企てる。
彼はヘラへ、座ると拘束される細工を施したイスを贈る。
動けなくなったヘラに、ヘパイストスは謝罪を要求する。
だが、
何より望んでいたはずの、
母からの謝罪を聞いたヘパイストスの気持ちは…。
ヘラ
「私が悪かった」
ヘパイストス
『私はこんな薄っぺらい言葉のために今まで苦しんできたのか…』
親に苦しめられてきた人は、親に謝ってほしい。
しかし、いざ親に詫びを求めたら、きっと彼と同じ気持ちになるんだろう。
親に謝ってほしい気持ちとの向き合い方で、人生は
「親への復讐」か「幸せの追求」に分かれるんだろう。
ー目次ー
アダルトチルドレンの願い。消せない願い。
それは
「親に謝ってほしい」
あの時、悲しかったことを。
あの時も今も、自分を見てくれないことを。
寂しかったことを。
あの時にした仕打ちの意味を。
「どうして産んだんだよ!」
これは売り言葉に買い言葉で、とっさに出たんじゃない。
愛されなかった悲しみが、積もりに積もった末の言葉。
「親に謝ってほしい」
僕もつい最近まで、そんな思いに囚われていた。
今もその思いは消えない。
思い出すと、親への怒りが沸いてくる。
『今まで一度も「ありがとう」も「ごめんね」も言われたことがない』
腹の底から煮えたぎるような怒り。
ただ、
もし親が「私が悪かった」と言ってくれたら。
僕はきっと、ヘパイストスと同じ気持ちになる。
僕はこんな言葉を聞くために、今まで葛藤してきたのか?
こんな形式的な謝罪のために、怒りに支配されてきたのか?
一言で丸く収まるような、薄っぺらい謝罪をもらっても、
かえって自分を苦しめる。
なぜなら、
親が自ら変わろうとしない限り、
心からの詫びの言葉は出てこないから。
そんな詫びの言葉はずっと、
「その場しのぎ」のままだから。
ヘパイストスはその後、
父(※諸説あり)ゼウスに迎えられ、重用される。
「私を父と慕ってくれればいい」
その言葉を聞いたヘパイストスの涙に、胸を打たれた。
もしかしたら、
親に形だけの謝罪を求めても、
空虚感が募るだけかもしれない。
虚しいだけの詫びを求めるより、
心から受け入れてくれる人に出逢う方が、
何倍も喜ばしいことだろう。
わかっていながら、
親に謝ってほしい気持ちとどう向き合えばいいのか。
人生を親への復讐にするか、自分の幸せを求めるかは、
そこにかかってくるのかも知れない。
彼は「美男でない」という理由で、
母・ヘラから下界に捨てられた。
手先が器用なヘパイストスは、
自分を捨てた母・ヘラへの復讐を企てる。
彼はヘラへ、座ると拘束される細工を施したイスを贈る。
動けなくなったヘラに、ヘパイストスは謝罪を要求する。
だが、
何より望んでいたはずの、
母からの謝罪を聞いたヘパイストスの気持ちは…。
ヘラ
「私が悪かった」
ヘパイストス
『私はこんな薄っぺらい言葉のために今まで苦しんできたのか…』
親に苦しめられてきた人は、親に謝ってほしい。
しかし、いざ親に詫びを求めたら、きっと彼と同じ気持ちになるんだろう。
親に謝ってほしい気持ちとの向き合い方で、人生は
「親への復讐」か「幸せの追求」に分かれるんだろう。
ー目次ー
- 消せない願い「親に謝ってほしい」
- 形だけの謝罪は、苦しみと虚しさを募らせる
- 復讐に生きるか、幸せを求めるか
1.消せない願い「親に謝ってほしい」
アダルトチルドレンの願い。消せない願い。
それは
「親に謝ってほしい」
あの時、悲しかったことを。
あの時も今も、自分を見てくれないことを。
寂しかったことを。
あの時にした仕打ちの意味を。
「どうして産んだんだよ!」
これは売り言葉に買い言葉で、とっさに出たんじゃない。
愛されなかった悲しみが、積もりに積もった末の言葉。
2.形だけの謝罪は、苦しみと虚しさを募らせる
「親に謝ってほしい」
僕もつい最近まで、そんな思いに囚われていた。
今もその思いは消えない。
思い出すと、親への怒りが沸いてくる。
『今まで一度も「ありがとう」も「ごめんね」も言われたことがない』
腹の底から煮えたぎるような怒り。
ただ、
もし親が「私が悪かった」と言ってくれたら。
僕はきっと、ヘパイストスと同じ気持ちになる。
僕はこんな言葉を聞くために、今まで葛藤してきたのか?
こんな形式的な謝罪のために、怒りに支配されてきたのか?
一言で丸く収まるような、薄っぺらい謝罪をもらっても、
かえって自分を苦しめる。
なぜなら、
親が自ら変わろうとしない限り、
心からの詫びの言葉は出てこないから。
そんな詫びの言葉はずっと、
「その場しのぎ」のままだから。
3.復讐に生きるか、幸せを求めるか
ヘパイストスはその後、
父(※諸説あり)ゼウスに迎えられ、重用される。
「私を父と慕ってくれればいい」
その言葉を聞いたヘパイストスの涙に、胸を打たれた。
もしかしたら、
親に形だけの謝罪を求めても、
空虚感が募るだけかもしれない。
虚しいだけの詫びを求めるより、
心から受け入れてくれる人に出逢う方が、
何倍も喜ばしいことだろう。
わかっていながら、
親に謝ってほしい気持ちとどう向き合えばいいのか。
人生を親への復讐にするか、自分の幸せを求めるかは、
そこにかかってくるのかも知れない。
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