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2020年04月06日

モデル時代の経験 〜『BLUE DRAGON』(ブルードラゴン)ファンイベント、突然の降板劇〜

かつて1年ほど、札幌のモデル事務所に所属し、
オーディションに合格した仕事は3本と思っていた。

  • CMエキストラ2本
  • ヘアメイクモデル(クライアント都合で直前に無くなる)



ただ、この他にもう1本、直前で降板になった仕事を思い出した。
それが『BLUE DRAGON』(ブルードラゴン)ファンイベント。

この仕事の降板劇から、
モデル事務所の退所を決意するまでの話を書いてみる。


ー目次ー
  1. 仮面ライダーショー経験から、書類審査のみで合格
  2. 「やっぱりこの子、代えて」
  3. 事務所が"代わりの仕事"を用意してくれた
  4. この世界に入りたいか疑問を感じ、事務所を退所
  5. 本気になれない罪悪感から"逃げた"としても

1.仮面ライダーショー経験から、書類審査のみで合格

『BLUE DRAGON』は当時の人気ゲームソフトで、
TVアニメ化もされていた。

イベント開催にあたり、クライアントは
多少の格闘技かアクション経験のあるモデルを探していた。

その頃の僕は、モデル事務所とは別個で
仮面ライダーショーに出演するアクターの活動もしていた。

その活動歴から、
事務所も「これはいける」と言ってオーディションに応募。

なんと書類審査のみで合格できた。

殺陣(たて)などのアクションをするか、ブーススタッフに回るかは、
後日の打ち合わせで決めることになった。

2.「やっぱりこの子、代えて」

ヘアメイクモデルの降板劇があったのは、
『BLUE DRAGON』イベントの仕事が決まる直前だった。

「モデル時代の経験 〜ヘアメイクモデルの仕事が直前でキャンセルに〜。」

だから、仕事が無くなり落ち込んでいた中で、
何だか救われたような安堵感があった。



ところが、この世界は厳しかった。
打ち合わせの前日に、事務所スタッフから突然の電話。



「ごめん、やっぱり『この子、代えて』って言われちゃった…。」



もちろん、屈辱感はあった。

でも、ヘアメイクモデルの件で厳しさを悟っていたためか、
怒りや落胆は思ったほど大きくなかった。


「やっぱりな…。厳しいなぁ。」

そんな諦めの境地にいる感覚が、いちばん大きかった。



2回連続で、直前での降板。
決まった仕事を外されるのは、普通のことなんだろうか。

そんな疑問はあっても、
この頃には妙に切り替えが早くなり、深く考えなくなっていた。

3.事務所が"代わりの仕事"を用意してくれた

『BLUE DRAGON』イベントの降板を告げられてから数日後、
妙に落ち着いて過ごしていた僕に、事務所から連絡があった。

「この件に関しては本当に申し訳ない。
代わりにチラシ配布の仕事を用意したので、やってくれないか」


もらえるギャラは、『BLUE DRAGON』イベントの約5分の1。

それでも、当時の僕にはプライドも何もなく、
代わりの仕事を回してくれたことに感謝できた。

この仕事はさすがに直前の降板劇はなく、
無事に朝の札幌駅前に立つことができた。

4.この世界に入りたいか疑問を感じ、事務所を退所

モデル事務所を通じての仕事に関わり、撮影も降板も味わった僕は、
この世界で生きていきたいかがわからなくなっていた。

モデル事務所に所属すること自体、誰でもできるわけじゃない。
撮影は確かに楽しかったし、なかなかできない経験ができた。

だけど、僕は果たして
CMやイベントで主演級の役をやってみたいんだろうか。
どこの書店にも並ぶような、有名な雑誌に載りたいんだろうか。


そんなことを考えた結果、最後まで
「何か違う」という感覚は拭えなかった。

その後にオファーのあった幾つかのオーディション応募を断り、
僕はモデル事務所に退所の意向を伝えた。

5.本気になれない罪悪感から"逃げた"としても

「2回くらい仕事がなくなったからといって逃げるの?」

当時はそんな自問自答もした。
確かに、厳しい世界に尻込みした自分がいた。

だけど、いま考えてもいちばん大きいのは、
石にかじりついてでもこの世界でやっていくという本気が
自分にないことへの罪悪感
だった。

「せっかく自分を起用してくれた会社がある。
直前まで起用しようとしてくれた会社がある。

なのに、僕は本気で取り組んでいない。
こんな中途半場な気持ちでクライアントの顔を務めるのは申し訳ない。」




それは"逃げた"ことになるかも知れないけど、
当時の自分が考えて出した答えだった。

だから、事務所を辞めてずいぶん経った今でも、
自分で決断した清々しさの方が、後悔よりもずっと大きい。





posted by 理琉(ワタル) at 20:21 | TrackBack(0) | 人生観

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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