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2020年03月12日

親と似ている自分を見つけた時。

自分の中に、親と似ている部分を見つけた時。

親への怒りに満ちていた頃は絶望した。

怒り、悲しみ、寂しさに、少しずつ
折り合いをつけられるようになってから、
それが少し変わってきた。

絶望とは少し違う、
良い意味で開き直れるようになってきた。



どうして開き直れるようになってきたのか。

それはたぶん、
親への怒りに満ちていた頃に
とことん怒り、泣き、本気で叫んだから。

そして、その時に感じた気持ちを偽らず書きつくしたから。


こつこつ、黙々、没頭、親とそっくり

高校数学教師で女子バスケ部のコーチだった父は、
無言で不機嫌で支配的だったけど、
仕事や勉強をする時の集中力はすさまじかった。

・授業の予習
・テストの採点
・バスケ戦術の研究

徹夜で仕事し、30分だけ寝て出勤を定年まで繰り返していた。



いわゆる「良妻賢母」の母は、感情表現はあまりないけど、
家事を黙々とこなし、趣味のパッチワークやお菓子作りに
ただ没頭していた。

独り言もほとんど聞いたことがなく、ただ手を動かしていた。



・不言実行
・没頭する
・こつこつ地道に続ける
・何かに集中し黙々とこなす

僕のこういうところは、親とそっくり。


押し殺してきた怒りに気づく

初めのうちは、
自分の中にこういう気質を見つけるたびに怒りを覚え、
必死で否定し、意地になって反発した。

「あんなやつらみたいになりたくない」
「あんなやつらと似ていたくない」

彼らの血を、気質を、思考や行動パターンを
自分が受け継いでしまっていることに絶望した。


”あなたは親にどれくらい似ているか”

「親に似ている」などと言われたらゾッとするかも知れませんが、
知らない間に影響されていることはたくさんあるのです。

親に会ったことのある友人はみな気づいているのに、
気がつかないのは本人だけ、ということがよくあります。

どんな人でも、遺伝と生後に受けた影響によって
親の一部を受け継いでおり、いくら否定したくても
この事実から逃れることはできません。



『不幸にする親』第六章 より



親と似ていることで失敗した出来事
親と似ていることで衝突した悲しい経験

次々と思い出し、「どうして似てるんだよ」と泣いた。

自分の中には、吐き出せずに溜まっていた怒りが
こんなにあったんだ。

自分が無意識にしてきた我慢、
押し殺してきた悲しみが、こんなにあったんだ。


すべてを吐き出した後で、次に進める

半年か1年か、そうやって気持ちを吐き出し続けたら、
満杯だったコップの水を出し切ったんだろうか。

一歩下がって、冷静な目で見られるようになると、
次のステージに進む瞬間は、突然やってきた。



『似るのも無理ないよね。
良くも悪くも、ずっとモデルとして見てきたら、そりゃ似るよ。

ほとんどコピーされてしまってるのは仕方ない。
ここからは、良いと思うところは素直に受け継いで、
良くないと思うところは変えていくのが大切じゃない?』




「感情を否定せず、そのまま受け入れよう」

親子関係の本に、大切なこととして書かれている。

読み始めた当初はピンと来なかったけど、
悲しみをこらえたこと、怒りを押し殺したことを
1つ1つ思い出すうちに、少しずつ肌で感じていった。

僕にとって良い選択をしたと思うのは、
そこで湧き起こる負の感情から目を逸らさなかったこと。

いま住んでいるマンションの壁が薄かったら
管理会社にクレームが入りまくるくらいに、
悲しみ、怒り、叫び尽くしたこと。

出し切って、開き直り、悟りを開きかける段階へ進めたこと。
”怒りの管理”

怒りが起きたらその感覚を嫌がらず、
自分が怒っていることを自分に対して許してやる。

怒りが感情のひとつであることは、
喜びや恐れがそうであるのとなんら変わるところはない。

感情というのは正しいとか間違っているとかいうものではなく、
ただそういうものがそこに存在しているという事実があるだけ
なのである。

それはあなたの一部分であり、あなたが人間であることの証拠なのだ。


『毒になる親』第十二章 より



「だから感謝している」と思えなくても

「だから感謝している、感謝しなければ」とは
まだ思えない。

思えるようにならなくてもいいし、
なったらなったで、それでいい、くらいに考えている。

子どもの頃は
絶対で、大人の見本で、全知全能だった親。

大人になって、怒り尽くして、ようやくわかる。

親は絶対でも、大人の見本でも、全知全能でもない。
ただの未熟な中年男性と、未熟な中年女性。


そして僕も彼らと同じ、未熟な1人の人間だから。
posted by 理琉(ワタル) at 23:06 | TrackBack(0) | 家族

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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