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2020年01月03日

里帰り、『紅い牙』柴田昌弘氏の世界にひたる。

叔父と叔母が
「帰っといで」と言ってくれて、
ただいま母方祖父母の家に里帰り中。

夏に祖父の四十九日で来て以来。

小さい頃から今に至るまで、
ここへ里帰りすると必ず
帰り際に泣いてしまう。

→「帰り際の涙。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/271/0



それはそうと、帰るたび
とても楽しみにしていることがある。

それは叔父叔母が学生時代に愛読していた
70〜80年代の漫画を読みふけること。

僕は子どもの頃、実家でも漫画はたくさん読んだが、
どちらかというと自分が生まれる前の漫画を
ここで読みふけって育った。



特に好きなのが、柴田昌弘氏の作品。

20191230_210949.jpg

少女漫画の雑誌で連載されたが、
どちらかというとSFに近い。

20191231_161525.jpg

『紅い牙』シリーズと、

ここには全巻はないが
『ラブシンクロイド』が一番好き。

20191231_162052.jpg



柴田昌弘氏の作品は、僕にとって
一度読んだだけでは世界観の理解が難しい、
設定がよくわからないまま終わるというのが
第一印象だった。

だけど何度も読み返して
世界観や設定が頭に入ってくると、
どんどん面白さが湧き出てくる。

そんな深すぎる、かつ話の規模が大きい
壮大な世界にじっくり浸れるところが好き。

後味の悪いラストやバッドエンドも多く、
人生や生き方、在り方など
いろいろ考えさせられるところも好き。



昨今はこういう深い作品よりも
日常を描いた、深く考えず軽く触れられるものが
人気が高いと聞いたことがある。

僕はそういうストーリーも好きだけど、
この前読んだ『風の谷のナウシカ』原作みたいに
じっくり考えて深く入り込める漫画の方が好ましい。

小さい頃から、こういう深く壮大な物語に
日常的に触れていたのが下地としてあったから、
ナウシカ原作にこれだけはまったのかもしれない。

「『風の谷のナウシカ』原作、残酷描写にいちいち心痛める。」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/401/0



「好きな漫画」の話になった時、
僕は周りと話が合わなくなることを恐れ、
ずっと『紅い牙』『ラブシンクロイド』と
答えられずに過ごしてきた。

自分が生まれる前の作品、
カテゴリ的には少女漫画に分類、
だからなかなか「好きな漫画」と言えなかった。

書店やブックオフに行っても、
新しいものではないのでお目にかかれない。

でも、例えばネットショップなどで
手に入れるのは逆にもったない気もする。

里帰りして、この家で
少し色あせた初版本を読めることを
最高の楽しみにとっておきたいから。
タグ: 生きる

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理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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