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2019年12月21日

週明けの地下鉄、お酒の匂いは悲鳴の残響。

最近の月曜火曜と2日連続で
22時台に地下鉄に乗る機会があった。

両日とも、始発に近い駅から乗ったので
隣には誰も座っていなかったが、

都心駅で一気に人が乗ってきて、
僕の隣にお酒の匂いがまあまあする人が座った。

僕は普段、まったくお酒を飲まず、
アルコールの匂いも苦手なので、
思わず立ち上がり、遠くへ避難してしまった。



ただ、月曜火曜で隣に乗ってきた人はどちらも、
出来上がって上機嫌、ではなかった。

お酒の匂いはけっこうするけど、
疲れ切ったようにうつむいた
サラリーマンらしき男性だった。

どちらも40〜50歳くらいだと思う。

一緒に飲んだ仲間らしき人はおらず、
少し悲しそうな表情をしながら、
とぼとぼと乗ってきたように見えた。

一人で飲みに行ったのかな…?



僕は何事も、その背景を想像するたちで、
週の始まりから一人で飲みに行ったであろう
あの両名が抱える闇を勝手に思い浮かべていた。

悲しげな表情と、
帰宅する足取りが重く見えたことを合わせると、

彼らはもしかして
飲まなきゃやってられないくらい
精神的に孤立しているんじゃないかと思った。

酔っぱらって「いい気分」になっているようには
全然見えなかったから。



居場所ってすごい大切。

きっと彼らは帰宅すれば家族がいて、
職場にはたくさん人がいて、
人に囲まれてはいるんだろう。

だけど、もしその中の誰一人、
自分のことを受け入れていなかったら。

疎ましく思われたり、陰口を叩かれたり、
心を支えてくれる仲間がいなかったら。

簡単に孤独になる。

居場所のなさから、自分の存在価値自体を
簡単に疑い始める。

周りに人がたくさんいるにも関わらず。

僕は家族がいながら、家族メンバー扱いされず
悲しい思いをたくさんしてきたから、
居場所がない孤独の辛さは嫌というほどわかる。



地下鉄で隣合った数分くらいで
その人のことを論じられるわけがない。

僕がただ「そう見えた」ことを書いただけ。

「周りに人はいるのに孤独を感じてきた人間」
というフィルターを通して彼らを見たら、

席を立つほどのお酒の匂いが
悲鳴の残響にも思えた。


posted by 理琉(ワタル) at 00:48 | TrackBack(0) | 生き方

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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