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2019年01月10日

他にご質問ありますか。

(電話などの結びに)
「他にご質問はありますか?」

「あ、う、えっと…あり、ありません。」
(本当はあるけど、頭に浮かんだ言葉が口から出て来なくて後悔)

ってなりません?



ーーーーーーーーーー



さて、いきなりの出だしですが、
電話などでよく言われる、この結びの言葉が苦手です。

何についての質問なのか、暗黙的に絞ったり、
全体と通しての一般的な疑問点を出したりすることを
恐らく期待されて言われるんだと思います。

もう電話が終わるけど、ここでこの一言を入れた方が印象が良い
もしくは軽い一言二言くらいの質問くらい来るかも知れない、
というような、もっと気軽な感じと推測してます。

僕の特性上なのか、深く考え過ぎる特性上なのか、
電話や窓口対応の結びに、質問の有無を聞かれると
以下の走馬灯が回り始めます。↓



ーーーーー走馬灯ここからーーーーー

質問、質問…あり、あります。幾つも。

何日の何時から何時の間に
担当の方からお電話をいただけるとのことでしたが、

・担当の方とは何の担当でしょう
・担当の方とは男女どちらでしょう
・お電話いただける電話番号は何番でしょう
・出れなければ折り返して問題ありませんか
・etc

せっかく聞いてくれたから、がっつり質問したい、
ただ相手はもう終了ムードだから長々と聞くのもアレだ。

いやしかし、不明点を残して分かったフリもまずいから
なるべく相手の負担にならないよう手短に質問して終わろう。

よし、頭の中では質問の文章が組み上がったから、
あとは口周辺の筋肉に伝えて言葉に直すだけ。

……?

言葉が出て来ない。
まるで川を塞き止める河口堰の如く。

まずい、そうこうしてる内に
電話口の向こうから怪訝そうな雰囲気が。

一言でもいいから不明点を解消して終わりたいのに
どうして言葉が出て来ないんだろう。

「あり、ありません…。」(後で後悔と1人反省会)

ーーーーー走馬灯終わりーーーーー



クロージングトーク、定型文、社交辞令、
雑談、今度よかったら、機会があれば、考えておきます、

僕にとってこれらの言葉は、上の走馬灯を経て
ようやく定型文その他と判別できる一大事業です。

みなさん一体どうやって乗り切ってるんでしょう。

というか、広い意味で取れるようなことを言われた時、
僕みたいに膨大な量の疑問点が自動的に浮かんでるんでしょうか。

だとしたらどうやって素早く処理して、
制限時間内に的確な一言で返してるんでしょうか。



会社で働いてたり、役所やお店に行ったりすると、
ざっくりと質問を求められる機会が無数にあるじゃないですか。

「ご質問ありますか?」の一言と出くわした後に残るのは
僕の場合、フル回転してぐったりした頭、冷や汗をかいた背中と
霞んだ虚ろな眼の3つです。
”会話がうまく成立しないのは「言葉のウラが読めない」から”

社会人になると、
会議で誰に向かって言ったか判然としない指示や
その場の雰囲気で、なんとなく今後の仕事の方向性が決まり、
出席者の間で暗黙の了解になることがよくありますが、

そこでアスペルガーの人はひとり取り残されてしまうのです。


『大人のアスペルガー症候群』 第一章 より



電話口では一大事業を軽やかに終わらせ
着替えることもなく次の行動に移る強靭な精神と肉体。

慣れもあるんでしょうが、周りの人を見ていて
僕がいつも驚くのはそこです。

これだけ頭をフル回転させた後、
どこかに腰掛けて仮眠しなくても動けるなんて、
なんてタフなんだろうと。

うらやましい気持ち、
言葉が出ない自分の無力感、そして、

だから障害者手帳を持ってるんだという再認識。
悔しいです、わかっていてできないことが。



対策らしい対策と言えば、僕の脳内にストックした
対応テンプレートを引き出して、ある程度は
型通りに受け答えすることです。

頭の中の引き出し、タンスということで
「脳内Tan-su」と呼んでます。

→「言葉への変換が。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/4/0



あとは、対策とは少し違いますが
最近では「ありません」と答えるようにしています。

パターン化された想定内のことから外れるのが苦手、
この特性以外に、「同時進行が苦手」という特性も
関係してるんじゃないかと思うんです。

だから、必死に話を聞きながら、かつ質問を考えるのは
僕にはきっと難しいんじゃないかと思います。

だから、下手にその場をしらけさせるよりは
きっぱり「ありません」と言い切る、

もしくは「質問あれば改めて」作戦が
今のところ有効と実感しています。
”電話対応がうまくいかない”

・2つのことを同時に進められない
 電話の話を聞きながらメモを取るという、
 2つの行動を同時にするのが難しい人もいます。

・想定外のことに対応できない
 急に想定外のことを言われたときに、
 対応するのが苦手という人もいます。

・こうすればうまくいく
 対応フォーマットを決める
 いったん電話を切って周囲に相談
 混乱してきたらクールダウン


『もしかして私、大人の発達障害かもしれない!?』 第三章 より


慣れや訓練でなんとかなるかは不明ですが、
結びに質問を求められるトークは
今後も無数に遭遇することなので、
いちいちぐったりしてたらもたないですね。

きっぱりした対策に見えるかも知れませんが、
とにかく臨機応変ということが苦手な僕なりに、
今はこの2つが気持ち的に一番楽な方法です。


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理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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