明日死んでも後悔しない生き方をする

あの手この手で節約に節約を重ね、
何かしたいこと、ほしいものがあっても
心にブレーキをかけてお金を遣わない。

僕は今、世間的に言えば失業中だし、
実際問題、お金があるかないかで言えば
あるわけではない。



ただ、
「お金がない前提」で行動すると
できることがどんどん狭くなっていく。

無駄遣いをしようというわけではないが、
金額という面で「お金がない」よりも
重くのしかかってくるのは

お金がないから「したいことを我慢する」
「買いたいものを我慢して飲み込む」ことによる
精神的な息苦しさの方が大きい。



僕は海を見に行って、
砂浜から波打ち際を見つめてぼーっとするのが好き。

電車で2時間足らずで、
太平洋が見える広い海岸沿いの町に行けるんだけども、

そこにお金が絡んでくると
交通費が、滞在費が、などといったことに考えが及び、
生活費に打撃を与えるから行かないでおこう、となる。



お金がない前提で行動を決める。

結果、
海を見に行くことで晴れるかも知れなかった心が晴れず、
お金のかからない狭い行動範囲の中だけで過ごす。

海を見に行ったから何が変わるわけではないし、
1つの例えとして出しただけだが、

僕を最も苦しめているのが、お金に限らず
「ない前提」で動くことで我慢や制限が蓄積され、

何もできない自分を責め出すような
精神的ダメージが大きいと気付いた。

お金があると思ってるからこそ出来る行動を、
お金がなくてもやる、お金がないのにやる、ということです。

「一生お金に困らない生き方」 より

お金を遣いたいだけ遣いましょう、
というわけではなく、

お金は出すことで自然に入ってくる流れがあるから、
始めから「ある前提」で行動をしよう。

特に自分にとって価値のあるもの、
自分を豊かにしてくれるものに積極的に遣って、
自分が思う自分の価値を上げる。



この本の中で「存在給」という造語が出てくるが、
”自分にどれだけ価値があると思うか”というのは
今の僕に決定的に欠けていることだった。

「ある前提」でお金の流れを止めなければ、
結果的に自分を豊かにすることに自然と遣っていく。

自分を豊かにできれば、自分に価値があると思える。

自分に価値があると思えれば、
卑屈で無価値観に満ちていた自分の行動が変わる。



そもそも、僕は人生の大半を節約生活してるんだから、
今さら「お金がない前提」での節約スキルを磨く必要はない。

何故なら染み付いて身に付いてるから。

逆に今までほとんどやって来なかったこと、
それは「お金がある前提」でやりたいことを我慢しない生活と、
「自分はできる前提」での、ある種の自信過剰な行動。

実際、今までどれだけ節約したって
実際の金額はさして上がってないし、
何より節約を続けると逆にどんどん心が苦しくなる。

だったら、変えよう。



本を読むことは本当に多くの気付きに出逢える。

まだ立ち直ったわけではないけど、
このまま小さな意識の変化を積み重ねていきたい。