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2020年12月05日

土曜日はポワロの日 「負け犬」



どうも、梅ゆかり母さんです。
先週のポワロさん
「負け犬」(クリスマス・プディングの冒険)の感想です。

DSC_0628.JPG
今日のおやつ

あらすじ
ヘイスティングスが友人のチャールズからゴルフの試合に招待され、ポワロも同行する。彼の叔父で化学会社の社長ルーベンは金もうけだけを考える傲慢な人物。近づく戦争を金もうけの好機ととらえ、それに反対する弟とディナーの席で対立していた。翌朝、撲殺されたルーベンが書斎で発見される。その夜は何人もの人間が書斎に入り、ルーベンと口論していた…。(NHK HPより)

感想
チャールズの声が平田さんだったのにちょっと驚いた。
多分、1990年ごろ放送だったはずなので、もう活躍されていたんだぁ。

さて、今回の話は、まぁ、いわいる、殺される奴にはそれなりの理由がある。
と言いたいのだろうという話。
ちょっと、毒っ気が強く感じました。

ルーベンの性格上、恨みを買うだろう。恨みを買って、残念な死に方をするだろう。
そんなことが容易に想像できる人だったのd、
同情などしないけれど、
にしても、
ポワロさんが最後、

「犯人は、瞬間的に激怒することをせず、負け犬のようにじっと耐えー」

のセリフに、どうにもこうにも悪意を感じて、
殺人を犯すものに同情はしない。正義の人ですからね。
ただし、殺された被害者に対しても同情はしない(この場合ですけどね)

これは、オリエンタル急行殺人事件でも、似たような印象を得るんですよね。
殺されて当然の人物。いわゆる絶対懲悪という存在を作り、
犯人がそうしてしまったことへの、同情を買うというか、
殺人を犯すことはいけないことだが、ほとんどの人は犯すことなく生きている。
だが、犯してしまったものだけを咎める気は無い。
だって、殺された人がどれほどひどいか、解るでしょう?

と聞かれているような気分。

そうね、こんな悪い人が死ぬのは当然だわ。
と言いそうになる。
ふと頭をよぎる―でもそれって、別の視点では善人であることもないかい?
誰の視点で見て悪人なのか?
これが非常に難しい。

誰の目にも悪人なら、殺されようが、捕まろうが構わないが、
別の誰かの視点では善人である場合、

非常に話しがややこしくなり、面倒になる。

それを踏まえると、勧善懲悪なルーベンは、まことに被害者として描きやすい人物だったんじゃないかしら?
と、考える。


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