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2021年08月08日
日記40 7月27日 手術終わり
どうも、梅ゆかり母さんです。
「子宮全摘出手術」の話。
前回のあらすじ
とうとう子宮全摘出の日を迎え、なかなか便がでなかったけれど、
なんとかだして手術室へと向かった。
変な緊張から、今すぐ逃げたかったけれど、
楽になるからと言い聞かせ、手術台に上った。
目を覚ましたのは、というか、覚醒したというらしいが、覚醒した時には、
看護師さんたちの、「あれ? 居ない?」とかいう声。
ご家族の方を探しておられるご様子(笑)
何度か角を曲がり、建物のつなぎ目に乗り上げる。
それが気持ち悪いし、傷に響く。
動かせれる右手で腹を触ったら、めっちゃ、驚くほどペッちゃんこになっていた。
キャーーーーー痩せたわぁ
たしかに、下腹部に何かを貼っている違和感がある。
それよりも、驚くほど寒い。歯の根が合わないほど。
旦那がやってきて「よく頑張った」としきりに言っていた。
「終わったよ」とやっと右手を布団から出し、握手。
「お母ちゃんと、娘と息子に、終わったって、無事だって伝えて」
と頼む。
旦那いわく、こんなご時世だから、そうそうにおかえり願いたそうな感じだったので、
「じゃぁ、帰るからね。ゆっくり休んで」と言ったようだが、
こっちは、寒いし、痛いしで、もうちょっと居てほしかった。
……あれ?
掻き忘れていたが、10時。手術前に個室に移ったんだった。
術後の経過観察を兼ねての移動ということで、
あぁ、これなら大声出せる。
と思ったんだった。失敬。
で、個室だし、いいじゃん。と思ったが、
さすがにそのわがままは無理だろうと、手を振ってわかれる。
にしても「寒い」というしかなかった。
その後、「ど、どうしていたほうがいい? 起きていたほうがいい? 寝ていたほうがいい?」
と聞くと、「リラックスして、寝ていいよ」というので、
これが驚くけれども、リラックスした状態って、どうやるんだっけ?
て思うほど、体が硬直し、体制を考えると、息をしていることを忘れていることに気づく
だから、「息を吐く――――息を吸う。吐いて――――吸って」と吐くことを意識した。
息というのは、どんな時でも吸うけれど、吐くことは忘れがちになる。
吐き続けると、息苦しくて自然と吸う。そしてリズムをつかむと、もう意識しなくなる。
意識している間は、吸って、吐いて吐いて吐いて。と言い聞かせていた。
一時間か、二時間か経って、様子を見に来た看護師さんに、
「足動かして大丈夫? 肩とかも大丈夫?」
と聞くと、動かせる箇所は動かしてと言われた。
頭を上げるのは無理だと思うから、それ以外は動かしたほうがいいと、
看護師の妹が言っていたのを思い出して、
足をうにょうにょ
肩をうごうご
動かし、寝返っても大丈夫ならいいよと言われたので、
寝返ろうとしたら
「はひぃ―――――――」
い、い、いたーーーーーーーい
何、この痛みぃぃぃ聞いてないし
って痛みが腹に走る。
どどどどどどどど、どうも、腹の肉があるせいで、重力に引っ張られ、
もとの傷箇所よりも下がるので、痛いようだ。
はうぅぅぅぅぅぅぅぅ
だが、寝返りを打たないと、腰が痛い。
少しずつ傾斜をつけよう。
10度くらい? と布団を背中にあてがい、
垂れる肉を支えるべく腹にも毛布を敷く。
まぁ、どんくさい私ですから、この腹減布団を敷く段階で、腹を何度叩いたか。
「はひぃぃぃぃ痛い」
もしこれが個室でなかったら、まぁ、煩い人になっていたと思う。
さらに言えば、あまりの痛さに、やってきた看護師さんから、
「痛み止めいる?」と聞かれ「い¨り¨ま¨ず」と言って、点滴の痛み止めを打ってもらう。
ほどなくして痛みが治まったら、今度は足の寒気。
足は、今、フットポンプというものを巻いてくれて、足の血の巡りをよくしてくれるんですが、
巻いているそこはいいのだけど、足首から下、足の裏がものすごく冷たい。
なので、足を動かすのも、自然とひざを立て、足裏に電気毛布の温かいところをこする。
足首の上下を中心に動かしながら、
肩も、右肩を上下、左肩を上下と交互にやっては、少しずつ傾斜をつけ、
真横に慣れたのは、真夜中かもしれない。
いや、時計がないので解らないけれども。
それでも、真横になれてよかったし、腹は引っ張って痛いし、
足がぬくもってくると、熱いし。
とわがままになっていく。
電気毛布を片付けてもらい、何とか、かんとか寝返りが打てることが判ったら、
体が痛くなるまで寝ていたと思う。痛くなったら寝返ろうとするには、
無意識化では無理なのでね。
それでも、今までなら、そうそうに頭が痛くなっていたのに、
今回は頭は痛くない。ただ、
「熱があるけど、術後はみんなそうだから。
血圧が少し高いねぇ」
と言われるだけ。
あぁ、これは、ちょっとでも眠れる。
と思って眠ったら、いつの間にか朝になっていた。
今回、本当に思ったのは、
術後のしんどい時に携帯がそばに無くてよかったこと。
あったら、気になって、「今終わった」とかって送っては、
返事がきたら、返事を返さなきゃとか。
目が覚めたけど、何時だろう?
とか、そんな気にすることないことで気にして起きてしまう。
今回は、携帯を貴重品入れにしまっていたので、
そこを開けることもなく、夜を明かした。