ポンコツ社員の私が40歳で年収200万UPしたズルい方法とは？

志望大学に受からなかった人。

進学校の落ちこぼれで浪人したが、

結局無名私立大しか受からなかった人。

周りはこんな学生だらけの環境でした。


その中でも私は特異な存在でした。

東北地方を代表する進学校出身なのに、

多浪の末に入学してきたからです。


周囲からは好奇の目で見られ、

ダメなヤツというレッテル貼りをされました。

大学進学早々に失恋した上に、

年下の連中から連日バカにされるのは、なかなか辛いものがありました。

その子にドキドキしながら電話をかけました。

彼女が電話に出ました！

先日のコンパで近くの席に座っていたこと、

幹事から電話番号を聞いた旨を伝えると

「ああ、野球の話をしてた人ですね」と覚えてくれていました。


今度会いませんかと尋ねると、

「友だち同士ならいいですよ」と言われました。

これは今思えば脈なしと分かるのですが、

当時恋愛偏差値ゼロの私は天にも昇る気持ちになったのです！


その気持ちを抑えきれず、その子の声が聴きたくなりました。

数日経った深夜(3時頃だったかな)に

その子に電話をかけたのです。

もちろん出るわけないですよね。

でもその当時は、深夜に電話をかけてくるほど自分のことを想ってくれているのねと、

向こうが喜ぶだろうと勝手に考えていたのです。

結局その日のうちに折り返しの電話は、かかってきませんでした。

後日、私からかけましたが出てくれません。

何回もかけました。何十回もかけました。


ついに彼女が電話に出てくれることはありませんでした。

こうして大学最初の恋は、あっけなく終焉を迎えたのです。

そのコンパが始まった時、私の席の近くに座っていた女の子に一目ぼれしてしまいました。

すごくかわいくて胸が大きい子です。

出身はどこなのか聞いたら、東京の品川区とのこと。

その後、野球の話題を振りましたが、

全く相手にされませんでした。



気づくとその子は、福岡出身のイケメン君と仲良くおしゃべりしていました。

やはり女子も見た目重視ですよね・・クッソー！


2次会はカラオケでした。

しかし、その子は来ていませんでした。


その子のことが諦めきれません。

幹事にあの子の電話番号を知っているか尋ねると、

知っているとのことで教えてもらいました！


後日、ドキドキしながら電話をかけました。

2浪の末、大学に進学した1999年。

4月下旬に新歓コンパがありました。

私は高校時代テニスをやってた時期があり、

テニスサークルのコンパに参加しました。


そこには、他大学の女子大生もいました。

胸が大きくてかわいい女の子もいます。

しかし、男子校出身の私は、女の子とどんな話をすればいいのか分かりません。

話すとしても、野球の話くらいしか話題を振れませんでした。

「俺は阪神ファンなんだけど、君はどこのファン？」といったように。

当然、野球に興味がない子が多いので、ことごとく撃沈です・・

なので、女子の隣には極力座りたくありませんでした。

ずっとキョロキョロ、モジモジしていました。


うだつの上がらない男たちとつるんで飲みながら、

遠目でかわいい子の胸をチラ見することしかできませんでした。

入学式を終え、田舎でのキャンパスライフが始まりました。

周りの様子を見て分かったことがあります。

みんな現役合格者ばかりなのです。

偏差値が低い無名私立大なので当然です。


その中で、ごくまれに浪人の末に入学してきた人もいました。

人間という生き物は、自分と同類のものを見つけて安心しようとします。

私も、浪人経験者と仲良くなろうとしました。


話を聞くと、彼は神奈川県横須賀出身。

進学校に進んだが落ちこぼれ、浪人しても成績が伸びず

この大学しか受からなかったとのことでした。

宮城県でトップの仙台二高出身の私と境遇が重なりました。


しかし、打ち解けることはありませんでした。

お互い劣等生としての心の傷を負っており、自己肯定感が著しく低く、

人間不信に陥っているのです。

進学校の落ちこぼれであることを、さらけ出したくないのです。


現役合格者の人たちも、覇気が無いようでした。

志望していた国立大どころか、有名私立大にも不合格となり、

田舎の無名私立大にしか受からなかった・・


講義が始まるも、この大学に不本意ながら進学した人たちですから、

休みがちになる人がちらほら出てきました。

その中には私も含まれていました・・

下宿先を探すため、仙台から母親と大学近辺の物件を探すことにしました。

不動産屋から物件を見せてもらいに、現地へ行きました。


辺りは一面に広がる田園風景でした。

関東平野が広がり、地平線まで見えそうなくらい見通しが良好です。

だって何も遮る物がないのですから・・


この時、自分の来し方行く末を案じました。

「オレは宮城県のトップ進学校に合格し、東大に行けると思っていた。

だが、いつの間にか勉強をサボり、成績がどんどん下がっていった。

そして浪人しても結局、勉強をロクにしなかった。

もっと勉強しておけば、こんなド田舎の無名私立大に来ることはなかった・・」

「仙台二高という宮城県で一番の進学校出身なのに、

浪人して無名私立大に進学なんて恥ずかしすぎる・・」

自分が歩んできた人生を激しく後悔しました。

もう一度高校生活をやり直したいと・・


ド田舎でしかも3月も半ば過ぎなので、もう物件はあまりありませんでした。

やっと見つけた物件は、トラックやトレーラーが絶え間なく行き交う

幹線道路沿いの北向きの部屋でした・・・

第一志望の神戸大が不合格となり、

すべり止めで受験した私立大に進学することにしました。

しかし、衝撃の事実が判明したのです。


なんと、4月から通うキャンパスは受験会場の都心キャンパスではなく、

東京から電車で1時間以上かかる北関東のキャンパスだったのです・・・

そこは聞いたこともない地名でした。

1999年3月10日。

この日は、私が第一志望で受験した神戸大の合格発表の日です。

当日午後に電報が届きました。


祈るように電報を開きましたが・・

私の受験番号はそこにはありませんでした。

2年間も浪人させてもらいましたが、

結局国立大に受かることはありませんでした。


どのような受験勉強をすれば成績が上がるのか

その謎を解明することはできず、

ゲーセン遊びに明け暮れる浪人生活でした。

落ちて当たり前です。


不合格となり失意のどん底でしたが、

長く苦しい浪人生活に別れを告げられることで

どこかホッとした気持ちもありました。

後日、すべり止め受験した私大の合格発表の日を迎えました。

わざわざ東京まで見に行くのは時間も費用もムダですので、

発表時刻に合わせ公衆電話から指定番号にダイヤルし、

音声で通知してもらいました。


なんとか合格！

これで3浪はなくなりました・・

2浪目してしまい、もう後がないことから私大も受験しました。

受験のため上京しました。

会場は都心のキャンパスでした。

試験は、英語・数学・物理(理科は1科目選択)でした。

試験はマーク式でした。

英語は簡単、数学はまあまあの出来。

物理は力学しか勉強していませんでしたが、かなり簡単に感じられました。


それよりも、大都会東京の都心にキャンパスがあり、

その立地に魅了されました！


この大学なら国立落ちてもいいかもと思える環境でした。