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タグ / 両手剣

記事
愚者の慟哭 [2017/02/09 00:00]
回想録 2003年 06月 12日 15時頃 東京都新宿上空から巨大な白い人型兵器(初期段階では『兵器』と呼称されていたが現在は『巨人』と呼称されている)が落下。甚大な被害を同地域にもたらした。また同時刻に赤い竜のような生命体(以降『竜』と呼称)が現れ「巨人」と「竜」は交戦しているように見えたもののその攻撃原理・効用共に不明。対象に対する攻撃方法についての検討が自衛隊で検討されると同時に内閣で緊急対策室が設立される。 回想録 2003年 06月 12日 16時頃 「竜」と交..
迷宮の歌 [2017/02/08 00:00]
それは洞窟の奥深くに住まうケモノ。巨大な角。鋼の様な体躯。灼熱の吐息。牛の頭と人の体を持つ魔獣は、平和を愛する村人達から憎まれていた。恐れられていた。やがて魔獣は「迷宮のミノタウロス」と呼ばれる事になる。 その恐ろしげな見た目とは裏腹に、魔獣はとても優しかった。他の生き物を殺す事もなかったし、花があれば無骨な指で踏まないように気をつけた。洞窟の奥深くに住んだのも、出来るだけ村人を怖がらせない為だった。 ある日、洞窟の奥に少女が迷いこんできた。少女は魔獣を見ると泣き叫び続け..
不死鳥の大剣 [2017/02/07 00:00]
今は昔のお話です。ある所に光り輝く羽根を持つとても美しい小鳥が、森の奥深くで静かに慎ましやかに暮らしておりました。 ある日、森の奥に口減らしの為に捨てられた子どもが迷い込みました。飢え衰えた子どもを哀れに思った美しい小鳥は、自らの羽根を一枚啄ばみ子どもに渡しました。子どもはそれを持ち帰ると大層喜ばれ、再び家族と暮らせるようになりました。 それを聞きつけた人々が次々と森に押し寄せ、美しい小鳥に向かって自分が如何に貧しく不幸で報われぬかを訴えました。哀れに思った美しい小鳥は一..
鉄塊 [2017/02/06 00:00]
我は産声を上げる。熱く熱せられた鉄がその身を形作る時。鋼の槌が我が身を打ち叩く時。薄闇の中に燃えさかる深紅と、鋼の火花の照り返す白光が見守る中。約束された業苦を与える為に。我は鉄塊と呼ばれし武器。轟音から生まれ落ちる刃。 我は死を与える。敵の畏怖と悲鳴を喜びに変え、その鉄の肌に臓物を飾り付けて。人の命を奪う時、暗い喜びが我を満たした。人の身を押しつぶす時、自らの生まれた意味を知った。その歓喜を伝える為に、人を殺し続けた。われは鉄塊と呼ばれし武器。我は殺す。殺す。殺す。殺す。..
百獣の剣王 [2017/02/05 00:00]
むかしむかしある王国に3人の兄弟がいました。3兄弟の長男はその国をしはいする王様でした。王様はとても残酷でみんなこわがっていました。 王様は毎日毎日国民からひとりイケニエを選んで処刑しました。今日は家族の見ている前で母親の首をはねました。母親の頭は3回転ほどまわって、既に殺されたその息子の頭のとなりに落ちました。ああ、なんという事でしょう。王様はそれを見て笑っているのです。ゲヘゲヘと、気持ちの悪い声で笑っているのです。 そんなある日、王様は病気になりました。生きながらにし..
不浄なる斧 [2017/02/04 00:00]
少女は目の前に広がる光景をただ眺めていた。傍らには父親が無数の刃に切り刻まれ、母親は死にながら兵士たちに犯されている。生まれたばかりの弟は暖炉に放り込まれ、その身を焦がしていた。家族を殺した3人の兵士を、少女が涙を流して睨んでいた。 数年後、復讐を誓った少女の姿があった。1人目は軍服がはち切れそうなほど太った兵士だった。少女は楽に痩せる方法があると兵士に持ちかけた。診察をすると言って兵士を寝台に寝かせた後、両手足を斧で切り落とした。手足が無い状態で逃げようとする男を、まだ痩..
双子の牙 [2017/02/03 00:00]
ぼくたちは、うまれたときからいっしょ。 ごはんをたべるときも、ねむってゆめをみるときも。 わたしたちは、もらうものもいっしょ。 ままのおちちも、ぱぱからのやさしいことばも。 でもぼくたちは、しぬときはべつべつ。 ぼくはぱぱに、いもうとはままに、くびをちょんぎられ、しぬときはべつべつにころされた。 でもだいじょうぶ。わたしたちのちはまざり、ひとつのおのにやどる。 わたしたちはこれからもずっといっしょ。ふたつのからだはひとつにもどる。
断罪の斧 [2017/02/02 00:00]
精霊達が集う儀式があった。その年の十回目の満月の夜。月の光が差し込む美しい湖の畔に集まった彼女達は口々に今年の悪行の成果を自慢しあう。 ある精霊は自分がいかに残虐な方法で屈強な男達を殺したのか自慢していた。とある王国の精鋭の兵士だった男達は、娼婦に化けた精霊に体のあらゆる部分を引きちぎられて死んだらしい。精霊はいかにその男達が剣技を発揮できずに流した悔し涙がいかに旨いかを楽しそうに歌っていた。 次の精霊は自分がいかに狡猾かを喧伝していた。まずは小さな男の子を沼に沈める。そ..
天叢雲剣 [2017/02/01 00:00]
壁にかけたままの盾は埃をかぶっていた。鞘に収めたままの刃は錆びていた。 使わない技を忘れてしまっていた。鍛えるはずの身体を放ったままにしていた。 律する心を失っていた。 何も言わずに済むと思っていた。他人の暴力を見て見ぬふりをしていた。 どうせ変わらないと放り出していた。大きな力には逆らえないと思っていた。 信じる心を嘲笑っていた。 下らない奴等だと笑っていた。そうやって逃げ込んでいた。 所詮無理だと諦めていた。愚かしさと醜さを嘆いていた。 生きる意味を失っていた。 大..
イウヴァルトの長剣 [2015/02/19 00:00]
とある砂漠の牢獄……独房の中。一人の男が張り付けにされていた。愛するものを守るために戦い、そして破れ、己の未熟さを知る。男は今、絶望の淵に立っていた。思い出す彼女の笑顔……だが、その目に映るのは彼女の兄……。 意識が朦朧とし、死を覚悟した時、どこから入って来たのだろうか、一人の少女が目の前に立っていた。少女の目は宝石のような深紅の色。そして、可愛らしく微笑みながら、だが、大人とも子供ともわからぬ、奇妙な声でこう語った。 『俺に…俺にもっと力があれば…』その赤き目は男の心を..
囚われの女神 [2015/02/18 00:00]
遠い昔、少女が気づいたのは、とても暗く、とても狭く、息も出来ないくらい噎せ返る血の臭いの中だった。手、足、口、全ての自由が利かずただ、眼球だけで虚空の暗闇を見つめることしか出来なかった。 少女が最後に見た光は、人を糧として燃えさかる炎と、自分を絡め取る幾本もの手。その後は、闇の中で自分の体を何度も何度も、冷たい塊が貫く感覚だけが思い出せるすべてであった。「ワタシハ、……ナニ?」 突如として少女の闇は放たれた。眼前に広がるのは満天の星空、その星の輝きさえもまぶしかった。だが..
護衛兵士の剣 [2015/02/17 00:00]
聖人の護衛隊士達が所持していた剣。飾りのない質素な造りで、幾度となく戦闘をくぐり抜けてきたにも関わらず折れることはなかった。 聖人を護衛するのは14人の少年少女達。いずれも親に捨てられた孤児ばかりである。そんな子らと家族同然として聖人は共に生きてきた。 あるとき数十人の山賊に襲われた一行は、聖人を守るために決死の戦闘を行う。傷ついても何度も立ち上がり、聖人の乗る馬車を守り続ける。 やがて山賊と共に護衛隊士は全滅。救われた聖人はその働きに涙し、この剣を持った者..
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