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タグ / ドラッグオンドラグーン2

記事
北海の歌姫 [2015/03/06 00:00]
北の港の 小さな酒場 綺麗な娘が 訪れた 透き通る肌 透き通る声 酒場の男は 皆惚れた 杖を片手に 身軽な姿 店主に一言 ここで歌うわ 娘に会おうと 男は集まり ほどなく店は 賑わった 娘は歌った 美しい海 男は聴いた 美女の声 娘に恋した 男らだったが 返して一言 あなたじゃないわ ひと月ほど経ち 娘の酒場に 旅する少年 やってきた 無垢な瞳に 端正な顔 何より笑顔が 魅力的 娘は悟った この人しかない 彼に一言 あなたに決めた 明くる日娘は 少年と消え 部屋に残った..
不死鳥の囀り [2015/03/05 00:00]
かつて魔術が栄えた時代、戦いの動向は軍の魔術師が握っていた。魔術の効果には杖の力が関わっており、杖を巡って戦いが絶えなかった。特に、更なる昔、古代の付与魔術師により造りだされた杖には、失われた大魔術が封印されているものも多かった。 ある魔術師が遺跡から一本の杖を見つけ出した。彼の魔力自体はそれ程の力はなかったが、その杖の魔力は計り知れぬもので、彼はその杖の力で軍の要職に就き、一年も経つと将軍直属の魔術師となっていた。 彼の赴く戦いは負けを知らず、彼の発言力は次第に大きなも..
斉天の赤杖 [2015/03/04 00:00]
かつて偉い僧侶が。聖典を受け取る為に、三人のお供と共に、 遥か西の国を目指し旅立った。 旅の途中、立ち寄った村には、施しを行い、またある時には、 人々を苦しめる魔物の退治なども行った。 お供の一人であった、この杖の所持者は、魔物退治を得意とし、 その強大な力で僧侶を守護しながら西の国を目指した。 遂に辿り着いた西の国で、聖典を受け取った僧侶は、お供のものに 感謝し、それぞれに相応しい“名”を贈ったという。
封杖・破天の詠歌 [2015/03/03 00:00]
かの地に武具の名匠あり。 神に弄ばれる世界を憂い 神の力に打ち勝つ武具を 生み出すことを決意す。 神に抗うは、封印の力。 封印の力、即ち女神の力。 名匠は女神の力を武具に封入す。 かの女神は、 堕落した愛に生き因果に死した女神。 気高き女神。 宿るは「水」、青き恵みの力 命を宿す母なる力。
封印騎士団の呪杖 [2015/03/02 00:00]
かつて、封印騎士団団長オローが健在だった頃、気炎の直轄区の守りを任され、火炎の賢者と呼ばれた魔道師がいた。 オロー団長の良き理解者でもあり、親友でもあったその魔導師は、気炎の地をその偉大なる魔力によって、清浄に保っていた。 しかし、オロー団長が敵の刃に倒れた後、次期団長との対立により封印騎士団を離れたその魔術師は、気炎の地にて、圧政に苦しむ人々の為に、尽力を注いだ。 飢えに苦しむ人々に食料を買い与える為、売れるものはすべて売り、己の魔力を引き出す為の武器さえも売り払い、..
マナの杖 [2015/03/01 00:00]
今から十八年前……。少女は暗い森の中で佇んでいた…。母に捨てられた少女。母への想いは次第に歪み、狂気へと変貌する…。“神”は彼女の狂気に魅入り、媒介として世を制することを託した。そして…暗闇の中で赤く灯る瞳… 赤き瞳の少女は世界に混乱を招く。崩れゆく世界に心を癒される少女。しかし、その至福の時も、ある“男”の剣によって奪われる。世は治まり…男は少女を連れ贖罪の旅に出る。己の罪に背を背ける少女……だが男はそれを許さなかった。 ある日、男は突然に空を見上げた。男の瞳には激しい..
イウヴァルトの長剣 [2015/02/19 00:00]
とある砂漠の牢獄……独房の中。一人の男が張り付けにされていた。愛するものを守るために戦い、そして破れ、己の未熟さを知る。男は今、絶望の淵に立っていた。思い出す彼女の笑顔……だが、その目に映るのは彼女の兄……。 意識が朦朧とし、死を覚悟した時、どこから入って来たのだろうか、一人の少女が目の前に立っていた。少女の目は宝石のような深紅の色。そして、可愛らしく微笑みながら、だが、大人とも子供ともわからぬ、奇妙な声でこう語った。 『俺に…俺にもっと力があれば…』その赤き目は男の心を..
囚われの女神 [2015/02/18 00:00]
遠い昔、少女が気づいたのは、とても暗く、とても狭く、息も出来ないくらい噎せ返る血の臭いの中だった。手、足、口、全ての自由が利かずただ、眼球だけで虚空の暗闇を見つめることしか出来なかった。 少女が最後に見た光は、人を糧として燃えさかる炎と、自分を絡め取る幾本もの手。その後は、闇の中で自分の体を何度も何度も、冷たい塊が貫く感覚だけが思い出せるすべてであった。「ワタシハ、……ナニ?」 突如として少女の闇は放たれた。眼前に広がるのは満天の星空、その星の輝きさえもまぶしかった。だが..
護衛兵士の剣 [2015/02/17 00:00]
聖人の護衛隊士達が所持していた剣。飾りのない質素な造りで、幾度となく戦闘をくぐり抜けてきたにも関わらず折れることはなかった。 聖人を護衛するのは14人の少年少女達。いずれも親に捨てられた孤児ばかりである。そんな子らと家族同然として聖人は共に生きてきた。 あるとき数十人の山賊に襲われた一行は、聖人を守るために決死の戦闘を行う。傷ついても何度も立ち上がり、聖人の乗る馬車を守り続ける。 やがて山賊と共に護衛隊士は全滅。救われた聖人はその働きに涙し、この剣を持った者..
連合兵士の剣 [2015/02/16 00:00]
ある一族が守り続けてきた特殊な製法で鍛え上げられた剣。この製法の秘密を知るために、一族の娘が敵国のスパイだった愛する男を殺し、自らも命を絶ったと伝えられている。 その後も秘密は守られ続けたが、そのためには多大な代価を払わなければならなかった。一族は怪文書や密告を根拠に、製法を漏らそうとした疑いで、身内に対しても容赦のない拷問を行うようになったのだ。 拷問は凄惨を極め、溶かした鉄を口から流し込まれて命を落とす者や、拷問時のショックから精神を崩壊させる者が出た。 身内を信用..
人斬りの断末魔 [2015/02/15 00:00]
俺はどうしてしまったのだろうか? この剣を振るうたび、 切り裂いた首から血飛沫が飛び散るたび、 言いようのない歓喜がこみ上げてくるのだ。 真っ赤な血、街路を染める血。 俺の体を染める血。血、血。 その鮮烈な色が、両目に焼き付いて離れない。 血、血、血、血、血。 ジャパジャパと、パシャパシャと、血が吹き出る。 剣を振るい肉を斬り裂く。 温かな赤がすべてを染める。 血、血、血、血、血ぃ、血ぃぃい! 血ィィー!アガッ!アガイ..
信義 [2015/02/14 00:00]
遥か東の国の都に歌を詠むことで生計を立てている歌人がいた。自分の才能に限界を感じていたある時、質屋に飾られていた美しい刀を目にした。赤く輝く刀身に魅入られた歌人は、刀を購入し持ち帰る。 傍らに刀を置き、うとうとと寝入ると、夢枕に一匹の妖怪が現れ、歌人に取引を迫った。おまえの名をくれれば、万能の才を授けよう、と。 歌人は才を得る為に、自らの名を妖怪に与えた。契約どおり、歌人は優美な肢体と、卓越した才能を一夜にして手に入れた。 才の代わりに名を失った歌人は、次第に人の姿を失..

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