2018年06月19日
冬の女ひとり旅3 リスボンで癒される?
Winter Journey 3 Be healed in Lisbon?
サン・ジョルジェ城で危機一髪! A Close call in Sant Jorge Castle !
【2018年12月】
リスボンの顔と言えば、丘の上に聳えるサン・ジョルジェ城。
リスボン出身の友人もイチオシの観光名所。なのに結果として、私はサン・ジョルジェ城には行っていない。
というのも、サン・ジョルジェ城周辺で少し怖い目に遭ったからだ。
Sant Jorge Castle is a face of Lisbon and very famous tourist attraction. But I didn't go there.
Because I had experence that it is slightly scared around Sant Jorge Castle...
スリにご注意 Beware of pickpockets.
リスボンは坂が多い。
サン・ジョルジェ城周辺も古い石畳で、歩道などないほど狭い道をトラムや車が行き交う。
その坂道を下っていた時、ふと背中に背負ったリュックに違和感を覚え振り向くと、なんとすぐ後ろを歩く男性の手が私のリュックに入れられている!
叫ぶ間もなくその男は何もなかったかのように早足に私を追い越して行ったが、リュックのファスナーは見事に半分以上開けられていた。
幸い何か盗られる前に気付いたから良かったものの、似たようなことがその後も数回あった。
海外経験が多い割に、幸運なことに一度も危ない目に遭ったことがなかったので、油断していた。
彼らは音もなく人に近付くのが得意。坂道では特にしつこいくらい背後を気にした方がいい。
もちろんリュックは体の前で抱えるべし。(でも人気のない所でこれをやると余程の大金を持っていると言っているようなものなので、極力人がいない場所は避ける。)普通のツーリストに見える人ほど要注意!
There are many slopes in Lisbon.
Around Sant Jorge Castle, trams and cars come and go on a small way in an old stone pavement so that there is not the sidewalk.
When I went down the slope, I felt a sense of incongruity in the rucksack which I carried on my back and turn around, the hand of a man walking the back was put in my rucksack!
The man overtook me with quick steps as if there was nothing, but the fastener of my rucksack was opened more than half.
Fortunately, I had not to be stolen anything, but still, I had similar things several times after that. Although it was good because I noticed before being taken.
Luckily I had never had a dangerous experience despite I have much overseas experience so that I was careless.
They are good at approaching a person without a sound. You should mind the rear particularly annoyingly in the slope. Of course, you should hold the rucksack in front of a body.
Watch out as the person looks like a common tourist!
この日はカボチャスープとポルトガル名物プディン・フランを注文。
濃厚なプディン・フラン、大好きなんだけど、なかなか置いてるカフェをみつけられなかった〜(>_<)
ポルトガルは冬でさえ夜6時を過ぎてもまだ明るいので、お気に入りがみつかれば、街歩きが楽しい街かも♪
とっておきの場所 A special place
観光名所、丘の上のサン・ジョルジェ城へも行かずただアルファマ地区の坂道を彷徨っていると、真っ白い均整の取れた美しい建物の前に出た。
普段入場料のかかる施設にはあまり興味のない私なのだが(特に今回あまり観光気分にはなれなかったし)、なぜかこの建物には4ユーロを払ってでも入りたいと強烈に思った。
それはパンテオン(正式名称:Igreja de Santa Engracia サンタ・エングラシア教会)、霊廟だった。
白い大理石造りで左右対称の整った外観、堂々としたファサードが目を惹く。
開館直後だったので、私はその日の入館者第一号。静かな聖堂内をたっぷり時間をかけて廻ることができた。
正しい直観に導かれて入った聖堂のドームの真下、完璧な調和を感じる内部で一人目を閉じると、音が驚くほど神聖にエコーして、まるで自分の過去へと旅しているような感覚に包まれた。
人は死を前にすると、走馬燈のように自分の人生が脳裏をよぎるという。
私は死を前にしているわけではなかったが、それは少しこの世から離れたような、不思議な体験だった。
かなりの時間瞑想していたので、魂はどこかへ旅していたのかもしれない。
大切な人のことを思い出して、無性に会いたくなったりした。
静謐に包まれた、素晴らしい時間だった。
I was led by my intuition and found a fantastic architecture.
It was built by white marble stones and symmetry, a dignified facade attracts eyes.
"Igreja de Santa Engracia"
But it looked like a beautiful white pantheon and its echo of sound was amazing!
I felt like I was travelling my past in it with sounding many voices and sounds.
It was really calm and peaceful space and my inspiration was fully stimulated.
Beautiful time...
I love walking without deciding where I go. I'm a wanderer.
テージョ川の散歩道 Riverside promenade
海のようなテージョ川沿いの散歩はほぼ日課になっていた。
川沿いにどこまでも良く整備された散歩道が続いているので、ベレンの方まで足を延ばしたこともある。
温暖なイメージのあるリズボンだが、冬はそれなりに寒く、雨が降ったり止んだりする天気が多い。
晴れた日のテージョ川沿い散歩も楽しいけれど、霧に包まれた日はリスボンの違う顔が見られて、それも嬉しい。
時には雨上がりの空に架かる大きな虹に出会うことも♡
Walking along Tejo river like the sea was almost my daily routine. Lisbon in winter has often rain, so sometimes I could see a big rainbow over the sky ♡
And roasted chestnuts were delicious.
Nice promenade along the river Tejo
今を楽しむ To seize the day
世の中には、時間のない人がたくさんいる。なぜ彼らはいつもそんなに忙しいのだろう。
それは、彼らが仕事を持っているからだ。旅に出る暇もお金もないと彼らは言う。
ごくたまに旅に出ても、まるで何かに追われるかのように観光地を慌ただしく回って、ああ、また来週から仕事だ…と憂鬱になる。
ならばやめてしまえばいいのにと思うが、養わなければならない家族がいる。
親の、そして自らの老後が心配だから、今は我慢して働かなければならない。と彼らは言う。
There are many people who have no time. Why are they always so busy?
Because they have a job.
They say they have no time and no money to travel. Even they travel somewhere, they just see many tourist sights very quickly. Then feel depressed to go back to their job. But they can't quit their job, because they have family they must feed.
They keep working with patience because they worry about their parents and their own old age.
私には養わなければならない家族も、老いた両親もいない。
自分一人が生きていくのに、そんなにお金は必要ない。だから私は今を楽しむべきなのだ。
両親をすでに亡くした私は、「幸せな老後」を思い描くことができない。
それは、来ないかもしれないのだ。
順調に定年まで働いて十分な資金を残し、さて妻と二人で旅にでも出ようかな、と思った矢先に癌がみつかったりするかもしれない。
楽しみにしていたはずのヨーロッパ周遊も、体がつらくて石畳の坂道を歩く余力はもうないかもしれない。
疲れ果てて日本に戻った妻は、もう旅なんてこりごり、と言うかもしれない。
「将来」のために「今」を犠牲にすることに意味を見出せない私は、キリギリスだと後ろ指を指されようと、行きたい場所へ行き、自分の足で思う存分歩ける今を楽しみたいと思う。
I have no family that I must feed or take care of. I don't need much money to feed only myself.
That's why I should enjoy this moment.
I can't imagine a happy old age, because I already lost my parents. It might not come.
You work till retirement age and leave enough funds. Then cancer may be found just when you thought whether you shall go on a trip with your wife or husband.
You may not have enough energy to walk the slope of the stone pavement on the European tour. Your exhausted partner who came back to Japan may say that's enough.
I can't find the meaning of sacrificing "now" for "the future".
So I go to the place where I want to go and enjoy now even if people blame me that I am a grasshopper.
★Next ⇒ Winter Journey 4
サン・ジョルジェ城で危機一髪! A Close call in Sant Jorge Castle !
【2018年12月】
リスボンの顔と言えば、丘の上に聳えるサン・ジョルジェ城。
リスボン出身の友人もイチオシの観光名所。なのに結果として、私はサン・ジョルジェ城には行っていない。
というのも、サン・ジョルジェ城周辺で少し怖い目に遭ったからだ。
Sant Jorge Castle is a face of Lisbon and very famous tourist attraction. But I didn't go there.
Because I had experence that it is slightly scared around Sant Jorge Castle...
スリにご注意 Beware of pickpockets.
リスボンは坂が多い。
サン・ジョルジェ城周辺も古い石畳で、歩道などないほど狭い道をトラムや車が行き交う。
その坂道を下っていた時、ふと背中に背負ったリュックに違和感を覚え振り向くと、なんとすぐ後ろを歩く男性の手が私のリュックに入れられている!
叫ぶ間もなくその男は何もなかったかのように早足に私を追い越して行ったが、リュックのファスナーは見事に半分以上開けられていた。
幸い何か盗られる前に気付いたから良かったものの、似たようなことがその後も数回あった。
海外経験が多い割に、幸運なことに一度も危ない目に遭ったことがなかったので、油断していた。
彼らは音もなく人に近付くのが得意。坂道では特にしつこいくらい背後を気にした方がいい。
もちろんリュックは体の前で抱えるべし。(でも人気のない所でこれをやると余程の大金を持っていると言っているようなものなので、極力人がいない場所は避ける。)普通のツーリストに見える人ほど要注意!
There are many slopes in Lisbon.
Around Sant Jorge Castle, trams and cars come and go on a small way in an old stone pavement so that there is not the sidewalk.
When I went down the slope, I felt a sense of incongruity in the rucksack which I carried on my back and turn around, the hand of a man walking the back was put in my rucksack!
The man overtook me with quick steps as if there was nothing, but the fastener of my rucksack was opened more than half.
Fortunately, I had not to be stolen anything, but still, I had similar things several times after that. Although it was good because I noticed before being taken.
Luckily I had never had a dangerous experience despite I have much overseas experience so that I was careless.
They are good at approaching a person without a sound. You should mind the rear particularly annoyingly in the slope. Of course, you should hold the rucksack in front of a body.
Watch out as the person looks like a common tourist!
この日はカボチャスープとポルトガル名物プディン・フランを注文。
濃厚なプディン・フラン、大好きなんだけど、なかなか置いてるカフェをみつけられなかった〜(>_<)
ポルトガルは冬でさえ夜6時を過ぎてもまだ明るいので、お気に入りがみつかれば、街歩きが楽しい街かも♪
とっておきの場所 A special place
観光名所、丘の上のサン・ジョルジェ城へも行かずただアルファマ地区の坂道を彷徨っていると、真っ白い均整の取れた美しい建物の前に出た。
普段入場料のかかる施設にはあまり興味のない私なのだが(特に今回あまり観光気分にはなれなかったし)、なぜかこの建物には4ユーロを払ってでも入りたいと強烈に思った。
それはパンテオン(正式名称:Igreja de Santa Engracia サンタ・エングラシア教会)、霊廟だった。
白い大理石造りで左右対称の整った外観、堂々としたファサードが目を惹く。
開館直後だったので、私はその日の入館者第一号。静かな聖堂内をたっぷり時間をかけて廻ることができた。
正しい直観に導かれて入った聖堂のドームの真下、完璧な調和を感じる内部で一人目を閉じると、音が驚くほど神聖にエコーして、まるで自分の過去へと旅しているような感覚に包まれた。
人は死を前にすると、走馬燈のように自分の人生が脳裏をよぎるという。
私は死を前にしているわけではなかったが、それは少しこの世から離れたような、不思議な体験だった。
かなりの時間瞑想していたので、魂はどこかへ旅していたのかもしれない。
大切な人のことを思い出して、無性に会いたくなったりした。
静謐に包まれた、素晴らしい時間だった。
I was led by my intuition and found a fantastic architecture.
It was built by white marble stones and symmetry, a dignified facade attracts eyes.
"Igreja de Santa Engracia"
But it looked like a beautiful white pantheon and its echo of sound was amazing!
I felt like I was travelling my past in it with sounding many voices and sounds.
It was really calm and peaceful space and my inspiration was fully stimulated.
Beautiful time...
I love walking without deciding where I go. I'm a wanderer.
テージョ川の散歩道 Riverside promenade
海のようなテージョ川沿いの散歩はほぼ日課になっていた。
川沿いにどこまでも良く整備された散歩道が続いているので、ベレンの方まで足を延ばしたこともある。
温暖なイメージのあるリズボンだが、冬はそれなりに寒く、雨が降ったり止んだりする天気が多い。
晴れた日のテージョ川沿い散歩も楽しいけれど、霧に包まれた日はリスボンの違う顔が見られて、それも嬉しい。
時には雨上がりの空に架かる大きな虹に出会うことも♡
Walking along Tejo river like the sea was almost my daily routine. Lisbon in winter has often rain, so sometimes I could see a big rainbow over the sky ♡
And roasted chestnuts were delicious.
今を楽しむ To seize the day
世の中には、時間のない人がたくさんいる。なぜ彼らはいつもそんなに忙しいのだろう。
それは、彼らが仕事を持っているからだ。旅に出る暇もお金もないと彼らは言う。
ごくたまに旅に出ても、まるで何かに追われるかのように観光地を慌ただしく回って、ああ、また来週から仕事だ…と憂鬱になる。
ならばやめてしまえばいいのにと思うが、養わなければならない家族がいる。
親の、そして自らの老後が心配だから、今は我慢して働かなければならない。と彼らは言う。
There are many people who have no time. Why are they always so busy?
Because they have a job.
They say they have no time and no money to travel. Even they travel somewhere, they just see many tourist sights very quickly. Then feel depressed to go back to their job. But they can't quit their job, because they have family they must feed.
They keep working with patience because they worry about their parents and their own old age.
私には養わなければならない家族も、老いた両親もいない。
自分一人が生きていくのに、そんなにお金は必要ない。だから私は今を楽しむべきなのだ。
両親をすでに亡くした私は、「幸せな老後」を思い描くことができない。
それは、来ないかもしれないのだ。
順調に定年まで働いて十分な資金を残し、さて妻と二人で旅にでも出ようかな、と思った矢先に癌がみつかったりするかもしれない。
楽しみにしていたはずのヨーロッパ周遊も、体がつらくて石畳の坂道を歩く余力はもうないかもしれない。
疲れ果てて日本に戻った妻は、もう旅なんてこりごり、と言うかもしれない。
「将来」のために「今」を犠牲にすることに意味を見出せない私は、キリギリスだと後ろ指を指されようと、行きたい場所へ行き、自分の足で思う存分歩ける今を楽しみたいと思う。
I have no family that I must feed or take care of. I don't need much money to feed only myself.
That's why I should enjoy this moment.
I can't imagine a happy old age, because I already lost my parents. It might not come.
You work till retirement age and leave enough funds. Then cancer may be found just when you thought whether you shall go on a trip with your wife or husband.
You may not have enough energy to walk the slope of the stone pavement on the European tour. Your exhausted partner who came back to Japan may say that's enough.
I can't find the meaning of sacrificing "now" for "the future".
So I go to the place where I want to go and enjoy now even if people blame me that I am a grasshopper.
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