2020年05月07日
セントロ・ハバナを隔離状態に キューバ・ハバナ
セントロ・ハバナ、感染の危険がもっとも高い地域
Radio Habana Cuba、2020年5月7日、Tribuna de La Habana
今週金曜日(5月8日)の夜8時(現地時間)から、首都ハバナのセントロ・ハバナ市を隔離状態とする、とハバナ県防衛評議会(CDP)が決定した。
「これは封鎖というわけではなく、新型コロナウイルス感染症に対処するために定められた措置の拡張に過ぎず、社会的距離、疫学的状況、保健従事者、住民の保護、社会的コミュニケーションに関連したものである」、とCDPのルイス・アントニオ・トーレス・イリーバル議長は述べた。
対象地域について当局は、すべての道路を封鎖するのは都市交通を妨げるためおこなわず、その代わり、認可された機関の車を除いて、バスは同地域を停車せずに通過させることを決定した。
また、セントロ・ハバナおよびルジャノー・モデルノ(サン・ミゲル・デル・パドロン)とラティーノアメリカーノ(エル・セロ)各人民評議会地区に対して、CimexやCaribe、Caracolといったホテル外グループの固定店舗および販売所で商品を購入する際に有効な身分証明書カードを各世帯に配布することを促進する提案が存在している。
身分証の携帯者は成人に限られ、今回の提案は待機列の秩序と統制に貢献するものである。身分証の携帯者だけが必要な物資を購入に出かけ、一度だけ待機列を作ることができる。また同地の住民は、他地域から来た購買者よりも優先して、購入をおこなうことができる。
今回の決定事項の一つには、人びとの混雑を避けるために、商品の量や営業活動を強化することも含まれた。
ハバナ当局は、危険の認識によって戦い続けなければならず、このことが指示の順守につながり、また首都ハバナのなかで脆弱な環境にあるとされている12の人民評議会地区における活発な調査を向上させなければならない、と強調した。
ハバナ全体の感染率は住民10万人あたり38.5人を示しており、このうち以下の7市が県平均を超えている。コトーロ、セントロ・ハバナ、プラサ・デ・ラ・レボルシオン、レグラ、ラ・アバナ・デル・エステ、サン・ミゲル・デル・パドロン。
県保健局のカルロス・アルベルト・マルティネス・ブランコ局長は、コトーロは社会保護ケアセンターでのクラスター発生により最大の感染率を示しており、同センターは4月20日以降隔離措置として封鎖が維持されているが、利用者の感染事例は86件、労働者の100%は陰性となっており、危険は地区ではなく同施設で続いている、と説明した。
また、昨日の感染事例13件のうち、コミュニティーでのクラスターに関係したものは1件もなく、5件は県施設の保健労働者である。
この日最多の感染者報告があった市は、ハバナ・デル・エステで7人だった。
すべての感染事例は感染源が明らかになっており、残念なことに、グアナバコア市とサン・ミゲル・デル・パドロン市のルイス・ディアス・ソト病院で2人の死者が報告されている。
ハバナでは10件のクラスター発生が存在し、そのうち9件はコミュニティー、1件は施設でのものである。
保健施設で感染した労働者については現在167人の保健従事者がおり、131人は県付属センターに対応しており、最大の疫学的危険を定義する病院はサルバドール・アジェンデ病院とルイス・ディアス・ソト病院である。もっとも感染被害を受けているのは看護師と医師であり続けている。
脆弱な住民は調査における鍵であり続けており、バーチャルの自己調査では呼吸器症状および陽性者との接触を申告する人びとがいるが、彼らには保健当局が適時訪問している。
病床数のゆるやかな増加が続き、これまで364人の感染者が入院しており、そのうち328人が回復している。ハバナではこの病気で36人が死亡している。
会見では、集中治療室の患者たちの容体が論じられ、次亜塩素酸ナトリウムの過剰生産が賞賛された。
すでにレグラ、グアナバコア、ラ・アバナ・デル・エステ、サン・ミゲル・デル・パドロンはPrenvengHo-Vir(キューバのホメオパシー薬)を受け取っており、この薬を必要とするすべての人びとへできるだけ早く対応するために、残りの市への配布が続けられる、と発表された。
同様に、サービス労働者用の長靴の生産を保証するためにPROVARI(内務省管轄の製造会社)による管理が続いていることが知らされ、また、賃料保証による労働者の救済については、主に医師においてプラスの影響を与えており、医師たちは対象範囲を改善するために他の医療施設に配置換えを行っていることも伝えられた。
ハバナ県防衛評議会
カルロス・アルベルト・マルティネス・ブランコ県保健局長
Centro Habana en aislamiento desde este viernes
http://www.radiohc.cu/noticias/nacionales/222098-centro-habana-en-aislamiento-desde-este-viernes
米国の女性平和団体コードピンク キューバ医療団をノーベル平和賞候補に推薦
キューバは、米国による封鎖と不当な圧力の犠牲者であるにもかかわらず、世界のさまざまな国々へ自国の医療従事者を派遣し続けている
Cubadebate、2020年5月7日
米国の組織コードピンクが、多くの国々で新型コロナウイルス感染症と戦っているキューバ医療団をノーベル平和賞に推薦している。
米国の女性平和団体コードピンクは、ノーベル平和賞委員会に対し、ノミネートの締め切り日がすでに過ぎているにもかかわらず、キューバ医療団を今年の候補者リストに含めることを検討するよう呼びかけた。
米国の活動家団体コードピンクは、世界中で十分な支援を集めるか、または委員会メンバーを説得できれば、キューバ医療団をノミネートする可能性がまだ存在すると考えている。
「ドナルド・トランプが中国を攻撃し、他国から個人用保護具を奪う(注1)一方で、キューバ医療団は世界中で新型コロナウイルス感染症と戦っている。キューバのヘンリー・リーブ国際医療派遣団は現在、およそ20か国でコロナウイルスと戦っており、ノーベル平和賞に値する」、とコードピンクは公式サイトで声明を発表した。
コードピンクはまた、ヘンリー・リーブ援助隊は、世界的にパンデミックと戦うために取り組んでいるが、これは、世界保健機構(WHO)全体よりも多くの医療従事者を海外に派遣しているキューバ公共保健省によって手配された、キューバ医療システムの一部に過ぎない、と強調している。
23のヘンリー・リーブ医療援助隊を構成しているキューバ医療専門家1466人は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの最中に、ヨーロッパ、ラテンアメリカ・カリブ、アフリカ、中東の全22か国に派遣されている。キューバは、米国による封鎖と不当な圧力の犠牲者であるにもかかわらず、世界のさまざまな国々へ自国の医療従事者を派遣し続けている。
ドミニオ・クーバ (@dominiocuba) 2020年5月2日
イタリア、ベネズエラ、ニカラグア、スリナム、ハイチは、キューバ人が誇りとしている援助と連帯という、キューバの医療援助を受けている国々の一部である。少なくとも2万9千人のキューバ人医療従事者が、国際的に高い評価を得て、最も支援を必要としている人びとを助けるために世界60か国に派遣されている。
新型コロナウイルス感染症と戦うキューバ医療団の動画
ヘンリー・リーブ援助隊のキューバ人医師たちの歴史
(注1)トランプ米大統領は、「国防生産法(DPA)」に基づき、新型コロナウイルスへの対応に必要な「N95」マスクなど個人用保護具の輸出を禁止する命令書に署名した。
(HispanTVより)
Organización estadounidense pide Nobel de la Paz para médicos cubanos por combatir COVID-19
http://www.cubadebate.cu/noticias/2020/05/07/organizacion-estadounidense-pide-nobel-de-la-paz-para-medicos-cubanos-por-combatir-covid-19/#.XrVyBWgzbIU
キューバ郵便 保管中の国際郵便の国内配達を実施へ 新規受付は休止のまま
Radio Rebelde、2020年5月7日
キューバ郵便は、新型コロナウイルス感染症の影響により、4月3日にサービス休止として以来、同国に到着しており、現在同組織の倉庫に保管してある郵便物の配送および宛先への配達を再開する。
ACNに届いたプレスリリースによると、キューバ郵便企業グループは顧客に対して、同国にすでに届いており、宛先への配達が保留され倉庫に保管してある国際郵便物の宛先への配達のみが再開される、と通知している。
キューバ郵便は、数日内にこれらの宛先への配達を徐々に開始するために、配下のすべての会社やサービス部門でこの作業を組織し始めている。
Restablece Correos de Cuba entrega de bultos postales a domicilio
http://www.radiorebelde.cu/boletin/restablece-correos-cuba-entrega-bultos-postales-domicilio-20200507/