2020年07月06日
アルフレド・デスパイネとユリスベル・グラシアル 7月17日に日本に向けて出発
アルフレド・デスパイネ(左)とユリスベル・グラシアル(右)
JIT、2020年7月6日
キューバ野球連盟(FCB)はきょう(7月6日)、アルフレド・デスパイネとユリスベル・グラシアルが7月17日に日本に向けて出発する、と発表した。
数少ない利用可能な旅程を分析したあと、ソフトバンク・ホークスとの恒常的な対話において、現在の状況にとって安全で適当な経路が実現した。
これにより、このすぐれた2名の野球選手は7月17日にエアフランスのパリ行きに搭乗し、ハバナ出発が22時55分、到着が翌日の14時5分となる予定である。
7月18日の23時30分に、両選手は同じくエアフランスの大阪行きに乗り換え、7月19日の18時20分に到着する。
FCBとソフトバンクホークスは、この渡航が予定通り実現することを信頼しているが、搭乗地・乗り換え地・到着地における新型コロナウイルスの状況次第では、最後まで変更の可能性が生じうる、ということは認識している。
FCBは、両選手の日本への入国を保証するために、ソフトバンクホークスと流動的な対話を維持している。日本では新型コロナウイルス感染症のパンデミックに対処する厳格な安全措置が敷かれている。
「われわれは、デスパイネとグラシアルが契約遂行を実現するための安全かつ迅速な選択を、休みなく続けている」、とイヒニオ・ベレスFCB会長は本紙に語った。
「ソフトバンクホークスチームは、キューバを含む全世界での新型コロナウイルス感染症の影響によって生じた現在の状況を解決するためになされた双方による努力を評価している」、と会長は最後に述べた。
Despaigne y Gracial viajarían a Japón el 17 de julio
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=147751
2020年07月01日
キューバ人捕手アリエル・マルティネス 中日ドラゴンズ一軍昇格へ
アリエル・マルティネス
JIT、2020年7月1日
中日ドラゴンズはきょう(7月1日)、同チームの育成選手として3年目のキューバ人捕手アリエル・マルティネスを、支配下選手登録70人枠に加えることを発表した。
24歳の選手アリエルは、自身のフェイスブックで一枚の写真とコメントを通じて、背番号57のユニフォームを着ることを知らせ、「いま自分が順調に進んでいることを最高に感じている」、と記した。
野球専門サイト www.beisboljapones.comの記事によると、チームの与田剛監督は、「マルティネスはひじょうによく打てており、日本人投手とのコミュニケーションなどあらゆる面でそのプレーを改善してきている。それでわがチームの一軍でさらに重要な役割を果たしてほしい」、と説明した。
「今回のチャンスをもらってとても満足している。このチームで3年間取り組んできて、いま自分の最初の目標にたどり着いた。チームの先輩のキューバ人選手がやってきたことをまねて、勝利に貢献したい」、とアリエルは話した。
「アリエル・マルティネスは中日ドラゴンズの一軍に昇格する。成功おめでとう。キューバ野球の偉大な捕手の系列に君は属している。完全なる支援を。」、とキューバ野球連盟はツイッターに投稿した。
マルティネスの一軍デビューは、ベストストッパーのなかにピナールの右投手ライデル・マルティネスを擁するメンバーの一人として、すぐにでも実現しうる。
この2選手とともに2020年の日本プロ野球リーグでプレーするのはピナール・デル・リオの左腕抑えリバン・モイネロで、強打者アルフレド・デスパイネとユリスベル・グラシアルの到着を待っているところである。
デスパイネとグラシアル、モイネロは、日本シリーズ昨季王者のソフトバンク・ホークスに属している。
Receptor cubano entra a roster principal de Dragones de Chunichi
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=147711
メキシカンリーグ今シーズン中止に ロエル・サントスらグランマ3選手出場できず
ラサロ・ブランコ
La Demajagua、2020年7月1日、Leonardo Leyva Paneque記者
メキシカン野球リーグ(LMB)の2020年シーズンが中止となり、グランマの3選手、ロエル・サントス・マルティネス、ライコ・サントス・アルメイダ、ラサロ・ブランコ・マトスは、同リーグに参加する可能性を断念した。
同リーグの中止は、同国における新型コロナウイルス感染症のいまだ緊張した状況によるものである。そのため、サントス両外野手はオルメカス・デ・タバスコに、ブランコ投手はサラペーロス・デ・サルティージョに加わることができなくなった。
LMBの声明は、観客や選手、ベンチ首脳陣、審判、関係者たちの安全を保証するための条件が存在しないと述べている。
LMBのオラシオ・デ・ラ・ベガ会長は数週間前に、無観客では決して試合はおこなわない、「そうでなければ経済的持続性が存在することは不可能である。メキシコでの野球は、大部分において、球場で観客が残す経済的流出から成り立っている」、と語っていた。
グランマのもう一人の選手、アルフレド・デスパイネ・ロドリゲスは、日本リーグで三連覇を達成しているソフトバンク・ホークスに加わるためにすぐにでも日本に渡航するのを待っている。
ロエル・サントス
ライコ・サントス
Peloteros granmenses no jugarán en México por cancelación de la temporada 2020
http://lademajagua.cu/peloteros-granmenses-no-jugaran-mexico-cancelacion-la-temporada-2020/
2020年06月28日
アルフレド・デスパイネの大飛球 2017年WBCオーストラリア戦の記憶
アルフレド・デスパイネ、オーストラリア戦で勝負を決める本塁打を放った瞬間
Granma、2020年6月28日、 Ricardo López Hevia記者
「そうだ!いけるぞ!われわれのほうが上だ!」。これはどんなチームのダグアウトでも通常聞かれる、主将が誰よりも大きな声で同僚たちを叱咤激励するフレーズの一つである。団体スポーツでは、リーダーが優勝をもたらす。
キューバ野球には、自身の背後に全員の信頼を抱える、そういう選手の一人がおり、そのことが満塁での本塁打を実現させた。
わが国の野球にすでに不可欠な存在となっている背番号54番のアルフレド・デスパイネは、ときおり多くの才能の成長を妨げている限られた景色を打ち破った。デスパイネはサンティアゴ・デ・クーバから移住した。サンティアゴ・デ・クーバは、彼がその自身の本塁打のようにとても遠くまでたどりつけることがわかっていて、彼にその打撃での偉業を実現させるために、手放した。デスパイネはグランマに到着し、そこで歓迎され、夢の扉が開かれた。
デスパイネは若いころから能力の違いを際立たせた。すでにそのころ、彼のなかには、栄光ある世代を引き継ぐ存在として見るべきものがあった。子どものころから、いとも簡単にフェンスの向こうにボールを運んでいた。キューバ野球は彼に期待し、そして彼は、その打撃と熱意で、試合を決めるためにやってきた。
国内リーグで本塁打を連発し実績を残したデスパイネは、2007年のALBA大会でキューバ代表チームに選ばれた。ベネズエラチームとのこの大会での、熱狂の中でおこなわれた試合のひとつで、彼は偉大なヒーローとなった。足を負傷し、ほとんど歩けなくなったが、2本塁打を放ち、チームの勝利を決めた。
2017年は、間違いなく、アルフレド・デスパイネにとってキャリア最高の年となった。グランマチームで国内初優勝を果たし、日本プロリーグでは優勝とともに本塁打王に輝き、メキシコ・クリアカンでのカリビアン・シリーズではキューバチームで中心的活躍を果たした。さらには第4回WBCでは、二次ラウンドに進出するというチームの目標にもっとも貢献しなければならない主将として出場し、それを実行した。二次ラウンド進出がかかったオーストラリア戦では、満塁の場面に登場し勝利を決める本塁打を放ち、4対3という接戦でキューバに勝利をもたらした。デスパイネは大飛球でその名を刻んだ。
彼が本塁打を打つたびに私は、その大飛球を打った球は何だったか質問していた。いつもはただ笑っているだけだったが、その日は次のように答えた。
「自分が試合を決めるとわかってたよ。内角に投げてきたのを見て、すばやく開いたら、ボールが止まって見えて、これで決まりだと叫んだよ。これらの大飛球はバットだけで生み出されるものではないんだ。で君は、もう写真は撮ったのかい?」。
キューバTV(2017年3月10日)
Los largos flys de Despaigne
http://www.granma.cu/deportes/2020-06-28/los-largos-flys-de-despaigne-28-06-2020-22-06-21
2020年06月18日
ライデル・マルティネス 日本でトレーニング中
ライデル・マルティネス
Radio Guamá、2020年6月18日、José Raúl Aragón Espinosa記者
ピナール・デル・リオのライデル・マルティネスが加入している中日ドラゴンズは明日金曜日(6月19日)、日本プロ野球リーグ開幕でヤクルトスワローズと対戦する。
ポストシーズンのあいだ、ライデル・マルティネスは2回登板し、その最初の登板では少し不安定なところがみられたが、そのあとの登板では優位に立ち、防御率を下げることができた。
新型コロナウイルス感染症の影響によって日本リーグの開幕は二度延期され、選手たちがトレーニング段階でその最大の能力に達することが阻害された。
現在、マルティネスはレギュラーシーズンでベストのパフォーマンスを発揮するため、チームの施設内でトレーニングを続けている。
この若き救援投手は、日本にいてもキューバの状況を注視しており、国でとられているすべての措置に従うようキューバ国民に促した。
ライデル・マルティネス トレーニング中
ライデル・マルティネス キューバ国民へメッセージ
Lanzador vueltabajero Raidel Martínez con buen estado de salud para el inicio del béisbol japonés
http://www.rguama.icrt.cu/lanzador-vueltabajero-raidel-martinez-con-buen-estado-de-salud-para-el-inicio-del-beisbol-japones/
アリエル・マルティネス 「レジェンド」フアン・カストロに捧げる本塁打
アリエル・マルティネス
JIT、2020年6月18日
アリエル・マルティネス捕手は今週水曜日(6月17日)、外野左翼へ大本塁打を放ち、それを先日キューバで亡くなった往年の名選手フアン・カストロ・ガルシアに捧げた。
この悲しい死去のニュースを知って、日本チームと契約しているこの若き選手は、フェイスブックにこう書きこんでいた。「こんなに野球に尽くしてくれて本当にありがとう、レジェンド」
そのあと、中日ドラゴンズ対阪神タイガース戦9回表の3対3の同点の場面で本塁打を放ったこの試合の終了後に、アリエルはその打撃の動画シーンを添えたもう一つの感動的な投稿をおこなった。
「グラウンドに出たくてしかたなかった。9回にチャンスが与えられてそこであの打撃が出せた。ありったけの思いを込めてフアン・カストロに捧げる。レジェンドはどこにいようともわれわれを支え続けてくれるんだ」、とアリエルは記した。
第59期キューバ野球リーグで王者マタンサスの一員だったマルティネスは、ひじょうに特別な環境のなかで今週金曜日(6月19日)に開幕するシーズンに向けたドラゴンズの主要メンバーの座を狙っている。
そのスキルと若さで、マルティネスは2021年WBCや東京五輪に向けたキューバ代表チームにおける捕手陣の不可欠な選手の一人である。
中日対阪神 ファーム練習試合ダイジェスト(2020年6月17日)
Ariel Martínez dedica jonrón a fallecido Juan Castro
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=147623
2020年06月14日
元キューバ代表の名捕手 フアン・カストロ死去 66歳
フアン・カストロ
Cubadebate、2020年6月14日、PL
ピナール・デル・リオおよびキューバ代表チームの往年の名捕手、フアン・カストロがきょう(6月14日)、ハバナで死去した。66歳だった。
カストロは、キューバ野球史上最高の守備力を持った捕手として多くの専門家から評価されており、地元チームのピナール・デル・リオのロヘリオ・ガルシア、ヘスス・ゲラ、オマール・アヘテ、フリオ・ロメロといった偉大な豪華投手陣をリードした。
世界アマチュア大会王座や、ピナール・デル・リオチームによる国内リーグ王座を何度も獲得している。
キューバTV(2020年6月14日)
Fallece Juan Castro, leyenda del béisbol de Cuba
http://www.cubadebate.cu/noticias/2020/06/14/fallece-juan-castro-leyenda-del-beisbol-de-cuba/#.XubUmEUzbIU
2020年06月13日
ユリスベル・グラシアル最新インタビュー キューバ代表として結果を出したい
ユリスベル・グラシアル
Cubahora、2020年6月13日、Lilian Cid Escalona記者、Andy Lans Garcia記者
ボカ・デ・カマリオカの朝は輝かしい。マタンサス県のバラデロから数キロメートルのところに位置するこの地は、昨季日本リーグのMVPの拠点である。
ユリスベル・グラシアルは体力トレーニングをおこないながら、日本への出発を待っている。若い選手たちが同地の小さな球場で彼に付き添っている。キューバで最も完成された野球選手として複数の専門家から評価されているグラシアルは、日本リーグではソフトバンクホークスと、第59期キューバリーグではマタンサスと、王座制覇を果たしたところである。
グラシアルはトレーニングのあと、本紙とインタビューに応じてくれた。
- 昨季のマタンサスチームは、それまでのシーズンとどこが違いましたか。
現在のわれわれは野球の経験と知識に関して成熟した。過去のシーズンの首脳陣に感謝しなければならない。ビクトル・メサが作業チームを引き連れてやってきてから、われわれはベース間の走塁や守備でのポジショニングなどの詳細を掘り下げた。
昨季のわれわれはコーチ陣によって多くの自信を与えられた。それが、これまでのシーズンでの成長に加わって、キューバでの王座獲得を後押しした。
日本リーグ(NPB)での2019年シーズンで、ユリスベル・グラシアルは410打席で打率.319、出塁率.365、長打率.595の打撃成績を残した。長打46本のうち、28本が本塁打だった。得点は61、打点は68だった。OPS.960は彼の打者としての完成度を明らかに物語るものである。
グラシアルは日本リーグのプレーオフ決勝においてMVPを獲得した。この日本シリーズで、ソフトバンク背番号27のグラシアルは、打率.375、3本塁打、6打点をあげ、読売ジャイアンツを4試合で粉砕した。
キューバのマタンサスに戻ったユリスベルは、マタンサスチームに加わった。プレーオフの10試合で出塁率.313、14打点をあげ、マタンサス優勝への主要な貢献をなした。
- 2019年はキューバ代表として重要な2大会(プレミア12、パンアメリカン・リマ大会)に参加しましたが、日本リーグでの実績レベルのものを出せませんでしたね。原因は何ですか。
準備していたにもかかわらず、期待された結果が出せなかったことは自覚している。思うに、ある国から完全に別の国に渡航する際の時差がわれわれに影響を及ぼした。キューバ代表となるたびに全力を出しているのだが、物事がつねにうまく回るとは限らない。
野球チームは9人の選手で構成される。その責任はたった2〜3人の選手で負えうるものではない。しかしながら、将来すぐれた成績を獲得するという希望を私は持ち続けている。
アルフレド・デスパイネとグラシアルは、最近加入したウラディミール・バレンティンとともに、リーグ三連覇チームの打線でクリーンナップを占めている。オランダ国籍のバレンティンは、日本リーグ通算288本塁打、763打点をあげており、大リーグのシンシナティ・レッズとシアトル・マリナーズでの経験も持っている。
- デスパイネ・グラシアル・バレンティンのトリオからは何が期待できますか。
ひじょうに強力な打線になる。ただし、ホークスには実績のある打者たちがほかにもいる。われわれ3人のベストとソフトバンクチーム全体のベストが期待されている。われわれキューバ人選手とラテン系選手は勝利獲得のための100%の力になっている。
Yurisbel Gracial: Mantengo la esperanza de conseguir resultados con el Cuba
https://www.cubahora.cu/deporte/yurisbel-gracial-mantengo-la-esperanza-de-conseguir-resultados-con-el-cuba
アルフレド・デスパイネ最新インタビュー グランマの「サムライ」
アルフレド・デスパイネ
La Demajagua、2020年6月13日、Leonardo Leyva Paneque記者
アルフレド・デスパイネ・ロドリゲスにとって、日本に戻る願望を隠すことはほとんど不可能になっている。それも無理はない、その地球の裏側の地で彼はすべての人生を野球にささげてきたのである。
デスパイネは現在の新型コロナウイルスの状況に対して楽観視しており、「状況がよくなり続けて、空港が開くことを期待している。それが唯一足りないことだ」、と語る。6月19日の日本リーグ開幕には間に合いそうにはないが。
デスパイネはソフトバンクホークスで3年連続日本一を成し遂げており、来季にむけた自身の目標を次のように明確にしている。「通常シーズンより短期になるが、ケガをすることなく、得点をあげ続け、最多の本塁打を打ちたい」。
社会的隔離の最中にも自身のトレーニングをおろそかにすることはない。「いつもの通りにやっている。打撃ケージでの練習とウエイト、それから持久力をつける反復練習をしている」、と語る。
この日々のルーチンは負傷から回復したあとに開始した。「日本に行き診てもらったが治らなかった。キューバに戻ってから、磁気とパラフィンをもとにした治療で回復が始まった。おかげさまで外科手術には至らなかった」、とデスパイネは強調する。
デスパイネはまた、ここ数か月間の休養期間も最大限に味わっている。「7〜8年前からこんなに家族と過ごした時間はなかった」、と語り、自身の息子が野球選手になる可能性も指摘する。「いけると思うよ。アンヘル・オルテガ先生が息子にアドバイスしてくれている」。
今月17日に34歳になるデスパイネは、さらにプレーしたいと明かす。「体調はいいし、これまでスケジュールに問題は出ていない」。
アルフレド・デスパイネ
キューバTV アルフレド・デスパイネ インタビュー(2020年6月15日)
Despaigne, el Samurai granmense
http://lademajagua.cu/despaigne-samurai-granmense/
2020年06月11日
アルフレド・デスパイネ 最新インタビュー 自宅でトレーニング中
アルフレド・デスパイネ
CMKX Radio Bayamo、2020年6月11日、Yunel Hernández Batista記者
グランマの強打者アルフレド・デスパイネは、新型コロナウイルスによる社会的隔離という状況から、自宅で家族とのふれあいとトレーニングとをかねている。
アルフレド・デスパイネ最新インタビュー
Alfredo Despaigne se prepara físicamente en casa (audio)
http://www.radiobayamo.icrt.cu/2020/06/11/alfredo-despaigne-se-prepara-fisicamente-en-casa-audio/