2020年03月31日
ある現役カメラマンからの引用で、私が勝手に説明します
<業界用語集>
コミュニケーションとして、もちろん大事です。
昔、映像の勉強をしていない社員が、上司の恩情でカメラマンとして昇格してきたが、私に対して、「あまり映像用語を使わないで欲しい。」と言ってきた。
その時、思った。
こんな人間をカメラマンにさせる会社に魅力を失った。
<カメラワークの基本>
これが一番大事。
プロ中のプロと言われたければ、自分にしか出来ないカメラワークを確立することです。
<カメラワークには意味がある?>
例えば1分ニュースを撮影したとし、殆どが固定撮影(Fix)なのに、ワンカットだけズーム又はパンニング又はティルティングをした行為には意味があるからです。
逆に固定のない撮影は、素人に多いですが、とにかく動かしたがるカメラマンには、ポリシーが無いとか、何を表現したいのか見えなくなりますね。
但し、同録撮影は別です。
例えば、1カット10秒として、2カット撮り20秒撮影ても、音が途切れます。
なので、音を聴きながらの撮影の場合は、ズームをしたいのではなく、編集の為に、画面サイズを変更しています。
だから、優秀なディレクターの場合、音をつまむ(部分カット)時、サイズが変わっており、ジャンピングカットにならず、また、インサートカットも要らないので、凄く喜んでくれます。
私は、これで東京のディレクターから信頼され、関西の撮影では指名していただきました。
つまり、ただ映すのではなく、インタビュー内容や指導している人の話を聴きながら撮影できて、初めて一人前のカメラマンとして認めていただけます。
<撮り方の約束事とは>
簡単に申しますと、「編集のことを考えながら撮れ」と言うことです。
同じサイズの連続撮影はしない。
するなら、「別の被写体を撮れ」です。
そして、寄り・引きがハッキリする映像であれば、編集する時に違和感がなくジャンピングカットにもなりません。
また、音の始まりや終わりを意識して録画するですね。
<上手いカメラマンとは?> マルチカメラ偏
フォーカス・ズーム・アイリスと全て手動操作ができたり、カメラワークが滑らかだったり、感情移入した可変速ズームが出来たり、現場でのマナーを守ることも大事です。
マルチカムとは、ここでは中継録画などで説明すると、ファインダー内のタリーランプ(今使われていることを示す赤いランプ)が点いている時が、本番撮影なので真剣に撮影します。
そして、消えたら瞬時に別の被写体を撮ったり、場合によっては戻ってくることもありますので、状況判断も必要です。
そこで、上手いというか優秀なカメラマンは、将棋のように何手も先を読み、こう来たらこうするという画面サイズを心の中に用意しています。
また、送り返しボタンを常に押しながら、他のカメラマンが何を撮影しているかを見極め、それと重ならない(同じ映像)ようにし、自分の用意している構図を瞬時に決めることが出来なければなりません。
私の場合、迷ったら引き映像にすると、スイッチャーも混乱した場合、一旦、引きに逃げて仕切り直しとしタリーランプをよくいただきます。
他のカメラマンもこれに準じて、自分の役割分担に戻れるようになります。
<生の現場(被写体)から目を離すな!>
被写体の動きの先が見えていて予測撮影ができることです。
スポーツや舞台のダンサーにしても、今、誰がメインかを把握し、周りの動きも捉えながら、絶対にメインの人物を画面からはみ出さないようズームワークも必要になります。
だから、電動ズームでは間に合わなくなり、やはり、手動ズームが出来なければ、一流のプロには成れません。
<他のカメラマンから絵を奪え!>
これは、私も新米の頃、先輩カメラマンからよく奪われました。
悔しかったですね。
しかし、それが嬉しく勉強になったのです。
今度は奪われないように先を読みタリーランプが、点いた時は嬉しかったですね。
いつの間にか成長していることを認めさせたものです。
<自分の撮りたいように撮るには?>
これは、ディレクターやスイッチャーから信頼されてなければ、自分の撮りたい映像が撮れません。
言い換えれば、「こんな映像が撮れますけど・・・」と、タリーランプが点いていない時に、スイッチャーに見せつけるのです。
そうすると「後でもらうから残しといて」とか、「そこからズームしてくれるの」とか、インカムで連絡してくれます。
なので、言われてから撮るのではなく、自分で撮りたい映像を、瞬間に決めアピールするのです。
そして「また頼むな」といってくれるようになり、信頼関係にもなります。
<ディレクター指示は絶対なもの?>
そうですよ。
ディレクターを怒らしてはなりません。
まず、指示どおりの撮影をしての自分の映像ですから、そこの暗黙のルールを守りながら、プラスαとして撮影することですね。
<絵を見れば、すぐにレベルが解ってしまうのがカメラマンの仕事>
そうですよ。
だから、基本に忠実であり、一つ一つのカメラワークに感情移入や魂を込めるのです。
小手先の技術だけでは、いつか相手にされなくなります。
そして、映像用語や他のカメラマンの映像を観て自分のものにしたり、誰もしていない高度なカメラワークを身に付けることが最高のステイタスとなります。
以上
ありがとうございました。
コミュニケーションとして、もちろん大事です。
昔、映像の勉強をしていない社員が、上司の恩情でカメラマンとして昇格してきたが、私に対して、「あまり映像用語を使わないで欲しい。」と言ってきた。
その時、思った。
こんな人間をカメラマンにさせる会社に魅力を失った。
<カメラワークの基本>
これが一番大事。
プロ中のプロと言われたければ、自分にしか出来ないカメラワークを確立することです。
<カメラワークには意味がある?>
例えば1分ニュースを撮影したとし、殆どが固定撮影(Fix)なのに、ワンカットだけズーム又はパンニング又はティルティングをした行為には意味があるからです。
逆に固定のない撮影は、素人に多いですが、とにかく動かしたがるカメラマンには、ポリシーが無いとか、何を表現したいのか見えなくなりますね。
但し、同録撮影は別です。
例えば、1カット10秒として、2カット撮り20秒撮影ても、音が途切れます。
なので、音を聴きながらの撮影の場合は、ズームをしたいのではなく、編集の為に、画面サイズを変更しています。
だから、優秀なディレクターの場合、音をつまむ(部分カット)時、サイズが変わっており、ジャンピングカットにならず、また、インサートカットも要らないので、凄く喜んでくれます。
私は、これで東京のディレクターから信頼され、関西の撮影では指名していただきました。
つまり、ただ映すのではなく、インタビュー内容や指導している人の話を聴きながら撮影できて、初めて一人前のカメラマンとして認めていただけます。
<撮り方の約束事とは>
簡単に申しますと、「編集のことを考えながら撮れ」と言うことです。
同じサイズの連続撮影はしない。
するなら、「別の被写体を撮れ」です。
そして、寄り・引きがハッキリする映像であれば、編集する時に違和感がなくジャンピングカットにもなりません。
また、音の始まりや終わりを意識して録画するですね。
<上手いカメラマンとは?> マルチカメラ偏
フォーカス・ズーム・アイリスと全て手動操作ができたり、カメラワークが滑らかだったり、感情移入した可変速ズームが出来たり、現場でのマナーを守ることも大事です。
マルチカムとは、ここでは中継録画などで説明すると、ファインダー内のタリーランプ(今使われていることを示す赤いランプ)が点いている時が、本番撮影なので真剣に撮影します。
そして、消えたら瞬時に別の被写体を撮ったり、場合によっては戻ってくることもありますので、状況判断も必要です。
そこで、上手いというか優秀なカメラマンは、将棋のように何手も先を読み、こう来たらこうするという画面サイズを心の中に用意しています。
また、送り返しボタンを常に押しながら、他のカメラマンが何を撮影しているかを見極め、それと重ならない(同じ映像)ようにし、自分の用意している構図を瞬時に決めることが出来なければなりません。
私の場合、迷ったら引き映像にすると、スイッチャーも混乱した場合、一旦、引きに逃げて仕切り直しとしタリーランプをよくいただきます。
他のカメラマンもこれに準じて、自分の役割分担に戻れるようになります。
<生の現場(被写体)から目を離すな!>
被写体の動きの先が見えていて予測撮影ができることです。
スポーツや舞台のダンサーにしても、今、誰がメインかを把握し、周りの動きも捉えながら、絶対にメインの人物を画面からはみ出さないようズームワークも必要になります。
だから、電動ズームでは間に合わなくなり、やはり、手動ズームが出来なければ、一流のプロには成れません。
<他のカメラマンから絵を奪え!>
これは、私も新米の頃、先輩カメラマンからよく奪われました。
悔しかったですね。
しかし、それが嬉しく勉強になったのです。
今度は奪われないように先を読みタリーランプが、点いた時は嬉しかったですね。
いつの間にか成長していることを認めさせたものです。
<自分の撮りたいように撮るには?>
これは、ディレクターやスイッチャーから信頼されてなければ、自分の撮りたい映像が撮れません。
言い換えれば、「こんな映像が撮れますけど・・・」と、タリーランプが点いていない時に、スイッチャーに見せつけるのです。
そうすると「後でもらうから残しといて」とか、「そこからズームしてくれるの」とか、インカムで連絡してくれます。
なので、言われてから撮るのではなく、自分で撮りたい映像を、瞬間に決めアピールするのです。
そして「また頼むな」といってくれるようになり、信頼関係にもなります。
<ディレクター指示は絶対なもの?>
そうですよ。
ディレクターを怒らしてはなりません。
まず、指示どおりの撮影をしての自分の映像ですから、そこの暗黙のルールを守りながら、プラスαとして撮影することですね。
<絵を見れば、すぐにレベルが解ってしまうのがカメラマンの仕事>
そうですよ。
だから、基本に忠実であり、一つ一つのカメラワークに感情移入や魂を込めるのです。
小手先の技術だけでは、いつか相手にされなくなります。
そして、映像用語や他のカメラマンの映像を観て自分のものにしたり、誰もしていない高度なカメラワークを身に付けることが最高のステイタスとなります。
以上
ありがとうございました。
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