それまで数人雇用してみたものの、直に辞めて行ってしまった。
誰がどうしてそんな人達を雇用したのか、採用者の見識眼を疑う程であった。
現千葉勤務の社員は今回の彼を熱望していたようであり、辞めていった数人が有難かったかもしれない。
そして待っていた彼が入社した時、周りは金の卵のように大事にした。
フーンと思って見ていたが、「なるほど、中々ハッキリしているし、仕事の覚えも良いようだし、上下関係もキッチリしている事から可愛がっているんだな」と、思わざるを得なかった。
30歳になったとか、5月に子供が生まれしっかりと育児参加して奥さんを補助し労わっているようである。
一緒に仕事をする機会も多く、日常の私生活の話までするようになった。
私にすれば孫迄行かないが、40歳以上の年の差があり可愛くてならない。
他のパートも恐らくそんな温かい目で見守り接している事であろう。
そんな彼が休日に料理に迄手を広げてきたようである事を車中話してきた。
聞けばカレーをルーで作るのでなく調味料の配合で作っていると、現在三種類のスパイスをメーンにしたカレーを作り始めたとの事。
私も東京勤務になってしまった人から、仕事で同乗するたびに、その間料理の耳学問の講習であった。
当初は嫌であったが、彼の熱意に敗けて、其の日聞いたレシピ通りに調理してみる日が始まったのである。
後日再び、同乗の折調理結果を報告した物であったが、今彼にそれをしようとは思わないが、教えていただいたカレーのレシピをプリントアウトし渡した。
興味ある料理と今まで作った料理のレシピ綴り
おまけとして、ポタージュスープのレシピも渡した。
レシピをめもるように言われた時、「我が家はみそ汁の家だからポタージュなんて不要」と当初は断った者の、作ってみたら美味しく栄養たっぷりに魅了されそれから幾度作ってきた事か。
これは新生児が生まれた彼には案外一番良いレシピのプレゼントになったかもしれない。
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