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2018年12月06日

貯金は家計全体で30%、個人では60%、寄付は12%。そして株式も仮想通貨も下落更新中。

最近の私はどちらかと言うと投資よりは投機にかなり偏っている。

仕事が忙しくなってきたので2019年はより一層忙しくなりそうだ。

なので投資・投機に時間をかける時間がかなり減ってきた。

もう高騰、下落ではらはらするのは心理的に良くないので安定的なもので落ち着いていこうかなとも思う。

でも現在貯金は収入の家計全体で30%、個人では60%、寄付は収入の12%はしている。



夫婦で倹約家で身の程に合った生活をしていればあっという間に貯金は貯まる。

その貯金を上手く運用しながら運用したいし、リタイア(引退)後は増やしながらも老後を楽しんでいきたい。

11月から始めた株式投資は現在保有している銘柄はけっこう下落中。

でも中長期で見ればまた回復することであろう。

と、同時に結局ハイリターンを狙いすぎている自分のポートフォリオを反省しコツコツ増える運用もするべきと考えた。

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やはり定期的に安定的に入る運用を考える必要がある。


2018年09月06日

「死」が頭をよぎりました。

こんにちは、女子投資家TORINITYです。

実は10日ほど続く頭痛が続いていました。

先日はその頭痛の痛みのピーク。

今まで体の健康に問題があったことが無くてさすがに10日も続いている頭痛にはビビりました。

インターネットで「頭痛」を調べるといろいろな怖い記事が載っていて、ますます恐怖にかられました。

「明日は仕事だしこのままだとまた何時間も我慢しなくてはならないな・・・」ともう18時をとっくに過ぎていたのですが営業している病院をネットで探しました。

あってもなかなか精密検査は出来なかったり緊急外来扱いになってしまうとか条件が合わず諦めていたのですが頭痛がもっとひどくなり私の不安もピーク。

もう一度調べてみると21時までやっている病院がありました。

家から電車で何とか受付締め切りまで間に合いそうですぐ出発。

夫は外せない用事、仕事で不在。

子供達を仕方なく自宅に置いて出発しました。

photo-1486049252259-45184399c5b2.jpg


比較的土地勘がある場所の病院で迷わず余裕で到着。

もう閉店間際であまり待たされることなくすぐ診察。

いろいろ事情、症状を話してすぐCTを撮りに行きました。

一見小さな病院でしたが地下もあり総合的な病院のようでした。

実は数週間前背の高い本棚の上に箱を置こうとしたのですが、のそ箱の中にガラスの瓶が入っていました。私よりも背が高い本棚で箱がかなり傾いていてガラスの瓶が私の頭に落ちてきました。

それで油断していた私は大きな激痛に襲われました。

そのガラス瓶があたった場所と頭痛の場所が近かったので脳内出血???と考えたのでした。

ネットで調べると「すぐに検査を!」と書いてあったから大きな不安を抱えて診察とCTの撮影に挑みました。

photo-1512615199361-5c7a110a8d11.jpg


結果としては特に問題が無く、薬飲んでみましょうということになりました。

実際処方された薬飲んだらかなり症状が良くなりました。

やはり早とちりだったかもしれません。

でも私は「死」が頭に何度もよぎりました。

残された家族は?

残された資産は?

資産の中でもクリプトアセット(暗号通貨資産)はどうすればいいのか!


いろいろな心配もよぎりました。

結果的には深刻な状況ではなかったのですが結論としては

・いくら資産形成が順調でも死んでは意味がない。
・健康をもっと考える(食事面でも)
・1日1日を最善尽くす
・今日ではなくても人生の終わりは明日かもしれない

など考えました。

資産形成もですが人生を考える機会になりました。




2017年08月16日

投資における失敗にはある程度寛容を。

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こんにちは、女子投資家・暗号通貨アドバイザーのTORINITYです。

昨日は女子投資家の友人とランチしてきました。

私のお気に入りの店をその方も気に入ってくださって嬉しく思います。

美味しくランチを頂きながら互いの投資失敗談に花を咲かせていました。

日本は失敗に対して寛容ではありません。

ですから私もあまりこのブログでは失敗談を載せることは多くはありません。

ですが昨日その方に

「早めに失敗して良かったですね、私も失敗して本当に良かったですよ」

と笑顔で話しているのを聴いて何だか気持ちが晴れました。

自分の中では黒歴史、墓に埋めたい過去でしたが確かにそのような失敗を通してかなり判断力を多少持つことが出来たのかなと思いました。

また失った分絶対に取り戻す!という意気込みで猛烈に投資と金融の知識を積んでこられました。

人によって考えは違いますが私はそう考えます。

友人(女性)は高校生の時にお父さんが亡くなり悲しみの中、お父さんが残してしまった巨額の借金を若くして背負うことになりました。

住んでいた家も無くなり母と二人大学進学を諦めてバイト5つを掛け持ちしました。

大学生になっていく友人知人を見ながら悔しかったはずでしょう。

彼女はそのあと金融関係の仕事に就きましたがどんな相手にも(例え相手が生活保護のような弱い立場でも)誠実に対応することを上司から徹底的に学びました。

20歳になるころには店長の座まで駆け上ります。

そして10年、彼女は仲間と起業します。

持ち前のガッツと努力でどんどん成長しセレブになっていきます。

30代で資産◎億円・・・・を目前にして10億近い損失を出してします。

私は正直彼女殺されてしまうんじゃないかと考えていました。

それくらい切羽詰まった崖っぷちになっても彼女は屈しません。

数か月後彼女は見事に乗り越えました。

きっと10代で乗り越えた経験が彼女を強くしたことでしょう。

世間では彼女たちの歩みを「失敗者」的に考えるかもしれません。

しかし私は彼女たちの歩みに敬意を持ちます。

桁が違いますが私も自分の失敗を負の歴史として考えるのは今後はやめようと思います。

皆さんも投資というといくつか失敗の経験があるかもしれませんがあまり悪く考えすぎないでください。

それよりは失敗の原因をよく考えて向き合ってこれ以上損失しないように成長していきましょう。


TORINITY

・女子投資家
・暗号通貨技能アドバイザー
・資産形成コンサルタント
・心理カウンセラー


10年ブラック企業で安月給・残業・壮絶なパワハラで苦悩の末独立。
ただ今子育て奮闘中。趣味はART 
現在は保険・海外積み立て投資(個人年金)・暗号通貨・不動産を中心にFINANCEを研究中


Torinityと投資の話で盛り上がろう。タイムラインなども見ておいてください。たまにお得な配信をします。
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2017年08月10日

勝てる投資家、負ける投資家 『ありがとう』の反対は何か分かりますか?

勝てる投資家、負ける投資家 『ありがとう』の反対は何か分かりますか?



こんばんは、女子投資家Torinityです。

私の好きな投資家で内藤忍さんというかたがいます。

いろんな書籍を書いているかたです。

さすが東大出ているので文章がレベル高いです。

なるほど、と思う文がありましたから一部をシェアします。





「愛の反対は憎しみではなく、無関心」
というのは、作家でノーベル平和賞受賞者のエリ・ヴィーゼル氏の言葉のようです。


では、「ありがとう」の反対は何になるのでしょうか。


ありがとうの反対は、
「ばかやろう」でもなく
「ごめんなさい」でもありません。

ありがとうの反対は


「当たり前」です。


毎日の生活の中で、当たり前と思っていることがたくさんあります。しかし、朝起きてから、夜寝るまでに自分の周りに起こる出来事を見直してみると、それは当たり前ではなく、多くの人の力を借りて、何とか成し遂げていることばかりであることに気が付きます。

「当たり前」はそれを失った時に初めて、そのありがたさに気が付きます。】

FB_IMG_1501760810645.jpg



いろんな投資家の方々と交流させていただく毎日ですが



『勝てる投資家』


結局


『負ける投資家』が見えてきます。




投資家に限らなくても人生において勝てる人、負ける人がいます



勝てる人の特徴は

○謙虚

○人とのコミュニケーションが上手

○ポジティブ

○よく学ぶ



逆に負ける人は


○傲慢

○人が嫌い、コミュニケーション取れない

○頭が回り過ぎているのかネガティブ

○たいして学ばない




最大の難点は

「ありがとう」

が言えない、という点です。



そう、なんでも当たり前。



感謝が出来ない。



実に良くしても全然感謝しない。



そしてみんなから認められたい、注目されたい、チヤホヤされたいのでそうされないと不機嫌。



投資家としては努力もしないで儲かることだけ考える、このような姿勢では絶対に勝てません。



まぐれで一瞬儲けても続きません。



自分の資産です、自分の人生です。



真剣に取り組んでいきましょう。












2017年07月12日

私の好きなCSルイスの言葉

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「私は非常な苦しみを受けている人々の中に、魂の大いなる美しさを見た。
 ほとんどの人々が、日を経るにつれて大きく成長していく。
 落ちていくのではない。
 そして遂にその苦しみが最悪の条件の中から
 不屈の精神、愛と素直な心という宝を生み出すのを見た。」

C・S・ルイス

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TORINITY

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こんなん始めてみました。目指せBest10!

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2017年05月11日

投資家が母の日にプレゼントするものは

こんにちは、torinityです。

間もなく母の日が近づいていますね。

皆さんもお母さんに、お世話になった人に何かプレゼントしますか?

私は今年は羽振りよく豪勢なプレゼントを最初考えていましたが、最終的には手作りプレゼントを丹精込めて造りました。

私の息子たちを描いた絵です。

私はアーティストとしても活動しています。

たまにですが売れます。(^o^ゞ


私の好きなことを応援するために両親はいろんな形でお金を作り私に『出資』してくれました。


ですから私の作品を受けとるとこでささやかながらも母はリターンを受けることでしょう。


額は私のイメージに合うのが無くて手作りで造りましたが、納得いくよう作れて満足しました。

母も喜んでくれました。

ちなみに材料費と送料は全部で‥2000いかないくらい。

楽しく親孝行していきましょう!Screenshot_20170511-181729.jpg

母の日のプレゼント、迷っていたら女性の視点で相談にのります(*´▽`*)
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2017年04月03日

富裕国があっという間に破綻国へ

松島修さんの載せた記事でなるほど。と思う記事がありましたのでシェアさせていただきます。

マネーリテラシー積まないといけないですね。


Screenshot_20170403-081428.jpg


■富裕国があっという間に破綻国に
ナウル共和国という国があります。
太平洋にある、バチカン市国、モナコ公国に次ぎ、世界で3番目に小さい国であり
島国としては世界最小です。

国土面積は、21平方キロメートルで、東京都の約1/10。

人口は1万人程度しかいません。

この小さな国が、1980年代には一人あたりのGDPでは世界でトップレベルの裕福な国でした。

1980年代の国民1人あたりGDPは
日本が約1万ドル
米国が約1万4千ドルだった時
ナウル共和国は2万ドルでした。

税金はかからず、
国からお金が支給(ベーシックインカム)
電気・病院など公共サービスは無料
結婚すると国が新居を与えてくれます。
個人住宅の片付けや掃除のため国が家政婦をやとってくれる。

働かなくても、国からお金が支給され、それだけで暮らすことができたのです。

これを聞いて、そのような国に住みたいと憧れた人も少なくないと思います。

この国が裕福になった理由は、この島国がリン鉱石で形成されていたからです。

国全体が、アホウドリなど海鳥の糞が堆積され、良質なリン鉱石となり
リン鉱石は化学肥料の原料となるため高値で輸出できたのです。

当初、漁業で自給自足の生活をしていた彼らは
リン鉱石を元に1968年に独立国家となりました。

リン鉱石の採掘作業を行うのは海外からの労働者達であり、
お店を営むのも外国人となり、
国民は働くことを忘れ、
国から支給されるお金を消費するだけの生活になりました。

価値を生み出すのはなく、消費するだけの生活です。

仕事をするという概念すら無くなっていきました。

しかし、無計画に島全体を掘って掘って掘りまくったゆえ
美味しい話は続かず、どんどん衰退していったのです。

最盛期には年間200万トンの鉱石を輸出していたナウルも資源の枯渇が進み、
2002年時点で数万トン、
2004年時点で数千トン規模にまで採掘量は減少。

かつては森で覆われていた地表は、灰色の大地になってしまいました。

世界トップクラクラスの裕福だった国が、あっという間に破綻してしまったのです。

唯一あった銀行(国立銀行)は破綻
預金の引き出しも出来なくなってしまいました。

ナウル大統領官邸は国民の暴動により焼失。

海外と繋がっていた電話回線が不通になり、国全体が音信不通になってしまったそうです。

働いて稼ぐ必要がなかったことから、
彼らは、働くことや、働く意味が分からないので
仕事をしません。

失業率は9割、残りの1割の95%が公務員。

働くとはどういうことかから教育が必要になりました。

政府も無策だったわけではなく、
海外(オーストラリア、ニュージーランド、ハワイ)の
不動産(ホテル・マンション)買いまくりました。

リン鉱石から不動産に換えたものの、
保有していた不動産も売却して食いつなぐことになってしまいました。

また、財務大臣でさえ金融知識がほとんどない素人だったゆえ、
怪しげな案件によって投資する時点で多くの資金が消えてしまったようです。

そこで、タックスヘイブンを目指そうとしたものの、貧すれば鈍す、
国が犯罪を助長するようなマネーロンダリングや不法パスポート発行などをしたことから
犯罪支援国となり信用も失墜してしました。

国は破綻、国民も破綻、失業者だらけです。

犯罪も増加。

世界で有数の富裕国が、あっという間に、破綻国になってしまいました。

ここから学ぶことが沢山あります。

・お金は大切ですが、お金があれば幸せになるわけではない

・人はすぐに堕落する(奴隷マインドになりやすい)

・計画性が大事(王は計画的)

・投資するにも知恵を使う必要がある(王は知恵を使う)

・仕事には尊い価値がある(王の価値観)

仕事とは
「使命を達成するチームとして、自分の役割を全うすること」
と定義できます。

そして、仕事は使命であり、
「世の中を良い方向に永続的に変革すること」
です。

ビジネス・投資・トレードや、その他全ての分野で成功するためには
使命を知り
使命に進み
王様マインドを身に付けることが大切です。

世の中の考え方は、奴隷マインドが主流になってしまっているので
王様マインドをしっかり身に付ける必要があります。

2017年03月02日

お金がないから○○できないと嘆く前に。


-「幸せとは、旅行で得られるものではない。また所有できるものでもなければ、獲得するものでもなく、身につけることのできるものでもない。幸せとは、愛と恵みと感謝に秒々刻々生きる霊的な経験である」


--デニス・ウェイトレー、著作家・モチベーショナルスピーカー

もちろん、お金があれば選択肢が増えますね。

でも感謝の心がないと

例えお金の心配がない状態でも相変わらず新しいお金の心配を抱えるし、きりがないです。

私も必死に資産形成のための勉強、研究をしますがもしお金で目標を達成したときに転落するのも簡単なことでしょう。

だからそうならないようにお金を持つことで不幸にならないで、そして今からも幸せで歩むために感謝を忘れません。

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2017年01月26日

これからの時代の【成功】について、考える。

これからの時代の成功、というテーマについて書きたいと思います。


ちょっと長くなりそうですが、大切なことなので、丁寧に書きます。
 
実際、他にも書きたいことは山ほどあって、今日書いてもあと999個あるぐらいのイメージです。

そして、今日書いたあとにまた1個ぐらい生まれてくるであろうと思うので、永遠に言いたいことはなくなりそうもないです。
 
今日のテーマは、これからの時代の成功、についてです。
 
これについては、大変シンプルです。
 
まず一つ目 時代の流れを読むこと
 
そして二つ目 時代の流れに合致した目標を立てること
 
三つ目 自分の専門性を絞ること
 
四つ目 実際の成長にはある程度の時間がかかるが、毎日コツコツやれば確実に進んでいくので、ただ淡々とそれを続けること
 
以上です。
 
これから各論を説明します。
 
まず一つ目ですが、時代の流れを読む、ということについてですが、
 
私が、誰にとってもわかりやすく、これからの時代を考えるとするなら、以下のような表現になります。
 
しかし、これからを考えるその前に、まず、前提としてこれまでの時代について表現します。
 
産業革命というものによって、大規模、効率、大量生産、それによって社会は便利に、現代人の生活は近代化して向上しました。
 
需要以上に供給できる仕組みが考え出されて、多くの国民は、その仕組みの上で仕事をしていくことが当然となれたわけです。
 
一方で、労使の利益相反が起きましたが賃上げ交渉と企業自体の成長もあいまって、国民の一人当たりGDPも昔に比べ成長したわけです(ただしここ20年はよこばっている)
 
全体としてみれば、大企業が繁栄して、雇用が生まれ給与がもらえてみんなが近代生活を歩むことができ、まして、会社には利益が出て、納税もされて、政府が回り、利益が投資家に共有されることで投資家も成長した。
 
その世界では、一般の国民にとっては、いかに素晴らしい大企業を見つけてそこに入り込むかという技術が重宝されてきました。
 
それを図る尺度として学歴、資格を中心に、最近では容姿なども影響すると言いますね。
 
選ばれる人材となり、会社から貴重だと思われ続ける人材を目指す。
 
この良い会社に選んでもらいたいという現象自体は今後も続いていくことでしょう。そして、それで良いと思います。近代国家の象徴です。
 
ただし、あえてこれまでの時代の問題点を述べるとすれば、
 
情報や知恵が偏って存在していたという点です。
 
労働者や勤労者側からすると、資本階級側の考えなど知る由もなく、情報は特権的と言うべきか、少なくとも特殊な層が情報や知恵を持ち、それを持つものが得するというように、不合理に不公平にしか流通していませんでした。
 
確かに物やサービスは、大量生産できるようになったかもしれませんが、お金や情報が自由に行き来するには、不十分でした。
 
常にどこかに富や知恵は偏在していて、知恵がある層と知恵がない層、それだけの差によって、人生が変わるのは、嘘ではなく事実です。
 
知る者からすれば窮屈な世界に、その人は窮屈だと意識せずに閉じ込められている人もいれば、逆に、特殊な情報や知恵によって自由になった人もいます。

搾取されていることに気付かずに搾取されている人もいれば、搾取しているけど搾取していることを悟られないようにしている人もいます。
 
要は不公平な時代だったわけです。
 
もちろん国家の成長モデルは、まずは近代化を目指す、皆が一律底上げで豊かになることを目指す、で良いわけですが、一度近代化されると、次の問題が生まれます。人間や企業間での利害衝突や労使間の不公平感、また、さらに社会全体が、次に一体何を目指すかという目標の見えない時代です。
 
これらを回避するためには、情報と知恵を付けることでそれが可能ですが、情報と知恵が偏在しすぎていたため、不利な立場に置かれる人は、たいていの場合負けてきた、気づかない、という歴史があります。
 
例えば、労使で対立しても最終的には、使用者が勝ちます。それがこれまでの時代。
 
しかし、これからの時代は、そうとも言えなくなります。
 
下手すると大企業の声よりも、個人一人の声の方が拡散する場合もあるからです。
 
大企業はこれまでのようにずるいことをブラックボックスに入れて処理していくことはできず透明性をもって、真に公明正大にやっていかないと、いずれたった一人の個人に負けちゃることもあるでしょう。
  
だから、大企業ほど、個人のネット活用力を恐れている存在もないのです。
 
中国が徹底的に検閲するのは、一党独裁、社会主義という特殊な政権ですから、その転覆すらも国民が例えばネットで団結したら、起こりえないとは言えないことを本質的に理解しているからだと思います。
 
中国政府は最も国民が使うネットの力を理解し、恐れているということ。
 
また、これからの時代においては、情報と知恵の偏在がネットによって原理的には解決しました。
 
もちろん、情報や知恵がネットに書き込まれない限りは無意味ですが、構造的には情報の非対称性を全て解消していこうとすることは可能になりました。これまで見えなかった色々なものがデータ化され、それが見える化していっていますね。不動産取引データや顧客の声など含め、ビッグデータも塊として登場してきています。
 
実は、皆さんは、このことの価値、すごさをあまり実感し、理解していません。
 
情報が偏在しているということは、ほとんどイコールで富の偏在も起きています。
 
これまでの時代はそうでした。
 
その状況を覆すにも、情報や知恵が足りず、いや、足りないというよりは、そもそも認識すらしていないため覆すという概念がなかった、あるいは、知りたくても知れない情報が多すぎた、わけです。
 
また、お金についても、日本人は日本円で稼ぎ、日本でそれを使う。このことは当たり前であり、悪いことでもなんでもありませんが、たった一つ忘れているのは、お金というのは、本質的には、世界を飛び回っていて、最もリターンが高いと思われるテーマを目がけて、ものすごい速度で流動的に流れ続けているんです。トレンドが去れば次のテーマにマネーは流れます。日本がバブル時代の不動産土地価格や日経平均株価に戻れないのは、日
本はもうトレンド自体ではないからです。安定先進国です。
 
マネーはトレンドを追います。一度トレンドが弾けると、そこを回復することは直後にありません。長い時間をかけて、再びトレンドになるか、あるいはファンダメンタルズの強かったトレンド対象はやがてファンダ自体でゆっくりと回復しますが、そもそもファンダメンタルズの弱かったトレンドは、一生その水準を回復しないことがほとんどです。
 
つまり、もともとお金というのはグローバルな存在です。そして、移ろいやすいです。新しいトレンドを常に探しています。
 
そして、情報というのもグローバル存在です。
 


一層のメリットを享受できるのは、情報の受け手だと思います。
 
情報というのは、使い方によって情報を有価値化できるのです。情報を価値あるものに変えられるかどうか受けて次第なのですが、人によって数字で言えば、100倍にできる人もいたりする、というのは、本当です。


その情報を行動に変えたり、お金を載せて投じたりという具体的アクションがないと情報は情報のままですが。
 
これまでの時代は、労働者は労働者でした。
 
しかし、これからの時代は、労働者は、別物に変わりゆくことができます。
 
思うに、これから先進国(日米欧等)の国民には、次のようなテストが課され、振るいにかけられます。
 
一例ですが、
 
人を動かす言動を巧みに用いることのできる人材であるか?
 
無駄な仕事を無くす構造転換を考え出し形にできる人材であるか?このことは規模の大小を問わず、より生産的な仕組みを作る力です。
 
人間特有の感情や思想、想い、などが豊かで、クリエイティビティがあり、ユーモアのある人材であるか?
 
これらを総称すると、特に、創造性です。
 
私の言葉で言えば、創造性とは、差別化です。
 
これまでの時代においても、差別化、差別化と叫ばれてきましたが、それは目標であり、大量生産で品質よりも量であるがゆえの、差別化できない悩みがあればこそ、差別化が叫ばれていた、という感覚。
 
結局それは正しくて、だけどできた人は少ない。
 
現在、差別化された企業や人だけが各業界トップにいると思います。
 
これからの時代は、差別化こそが、お題目ではなく、死活問題として重要なのですが、差別化の意味としては、そもそも、何かが違うわけです。
 
その何か、という違いを考え出すためには、クリエイティビティが必要なのです。
 
どの時代にも、面白い人はいたと思うかもしれませんが、それは構造的に不可能だと思います。
 
面白い人が世に知られるチャンスはほとんど、なかったからです。
 
また、差別化と言えば、例えばわかりやすく言うと、異性からモテるというのも究極的に考えると、特定のコミュニティの中で差別化された結果になると思っています。
 
かつては高身長、高学歴、高収入に代表されるように大量生産時代に相応しく、恋愛市場でも定められた性能表の数値が大変良い人がモテたということでそれはそれでわかりやすかった。
 
かつての資本市場においても同じことで、わかりやすくステレオタイプ的な性能表が高い人は、企業からモテた。
 
しかしこれからは個性を世に認めさせることができるかどうかによっては、おじさんがモテたり、かっこよくなくてもモテる人が出たり、ルックス、高身長、高学歴、高収入だけがモテるというわけではなくなると思います。
 
恋愛が偏在し、不成立が多くなる。
 
これまでは普通に則り行動することが得をした時代だったかもしれませんが、これからの時代は、普通に則って行動していると損をすることが多くなります。
 
恋愛論じゃないので、途中で閉めますが、私が言いたいことは、差別化されているか、この言葉なのですが、薄っぺらく捉えないで下さい。
 
個性が突き抜けていて、それでいて社会に調和しているということです。
 
何より個性と言っても、経済的にも普通より成功していないと話にならないのです。普通を捨てさり、個性をお金に変えるのは、それほど難しいことです。
 
そして二つ目 時代の流れに合致した目標を立てること
 
時代に逆行した生き方としては、選ばれる人材を目指そうとするほど、待遇は金太郎あめにされます。
 
こちらが企業や人を選ぶ側になることが大事です。選ぶ側になるということは、前提として数多くの人から求められていなければならないです。
 
そして、時代の流れ的には、創造性、面白さ、クリエイティブ、個性が評価される時代が来て、かつ、情報とお金と人が世界を流動的に移動します。
 
情報は、探そうと思わないと探せません。お金がどこに向かっているかもよく見ていないと掴めません。人は移動したいから移動し、移動せざるをえないから移動します。
 
より良い環境を求めて、情報も人もお金もどこかに流れていきますが、より良い環境を自ら作り出すか、それらの流れをチャンスに変えることが思いつきます。
 
ここに書いたキーワードに合致する流れに乗ることが大切で、あとは各自個別の状況がありますから、応用して考えるべきです。こういう時に、私のコラムを参考に応用して考えられないというのは、脳が弱いということです。すると、これだけ情報チャンスの時代に、それを掴めないという結果になりますから、ここは苦労してでも良く考える癖付けをしていく必要があります。
 
三つ目 自分の専門性を絞ること
 
これからの時代は、普通の人は、所得が下がる仕組みです。恋愛市場ではモテないということになります。もちろんこれまでの時代にあっても代替可能な人材は、市場平均の相場賃金で雇用されていた(言い方悪いですが取引されていた)わけですが、これからの時代はもっと過酷です。
 
猫の手も借りたいではなく、猫でできることはパソコンやソフトウェア、ロボットでも、できるよね、人は要しないとなり、また、同じ作業なら安売りしてくれる労働力(これも言い方悪いですが、後進国の労働力)に流れるのが資本主義の本質です。
 
なぜなら、利益を出すのが事業の本質ですから、利益を出すために代替可能なものはより安いものが選ばれるというのは、当たり前のことなんです。何ら悪いことではありません(トランプさんは、減税するから自国の高い労働力を買ってくれよ、と企業に交換条件を出しており、この本質を捻じ曲げようとしているが、減税という餌を代わりに用意しているのは、評価できるとも言えます)。
 
これからの時代は、何があなたの専門なのかがより明確でなければ、高い価格であなたを取引してくれる人はいなくなります。良い意味で自分を高い価格で取引してもらうためには、高度かつ狭い専門性が必須です。
 
ただ、ここで言う専門性とは全てのアカデミックが対象とはなりません。実益があり、誰かがそれに価値を付けて資本と交換しようと思ってくれるものでなければ、いわゆる宝の持ち腐れです。当たり前です。いかに高度の技術を開発している会社でも、その技術を買ってくれる人がいなければ、存続できない、これは市場が需給の結果として、成立していることの当然の帰結です。
 
供給だけあっても価格決定には至らず、GDP上存在していないのと同じだからです。
 
これからの時代に高価に取引してもらえる専門性は何か?これをもとに考えるべきです。
 
そして、趣味でやっている程度では全ての習い事や勉強についても意味がありません。買いたいと言って値段が付けてもらえるほど価値のあるものでなければならない。あるいは、それ自体が富を生み出す技術でなければならない。
 
売るという観点で言うと、値段が付くように見せるのがマーケティングですが、そもそも本質的に何等かの価値を継続的にもたらす専門性でなければ、見せかけを作って存続はできないようになっています。
 
四つ目 実際の成長にはある程度の時間がかかるが、毎日コツコツやれば確実に進んでいくので、ただ淡々とそれを続けること
 
人の成長ほどあいまいで目に見えにくいものはありません。
 
数字なら、数字が客観的に表現してくれるから良いですが、数字にならない人の成長過程があります。あとで数字にもなって帰ってくるパターンですが、臨界点を超えるまで人の成長は数字化できないことも多いんです。
 
そんな時、変化を感じられないとやる気が起きないという問題が出てきて、たいていは、そこで辞めますね。
 
しかし、私は過去振り返りどんなに、自分の成長があいまいだと思う対象事項であっても、やり続ければ成長は確かにあると確信できているので、断言可能です。
 
ただし、コツコツ毎日やっていないことは全てものになっていません。続けることは、専門性の唯一の必要条件です。
 
そして、なるべく繰り返す中で、ちょっとずつ改善していくこと、よく考えながら、正しい方向に努力しているか、チェックをすることが大切です。
 
以上を総合すると、時代の流れという目には見えないものを見て、それに合致する目標を立て、そこで自分の存在意義としての専門性を磨き、コツコツたんたんとやっていくしかないのです。
 
大切なことは、今後、情報とお金と人の流動性の部分で大きなチャンスがあります。そして、その源泉となるのは、全て情報と知恵です。問題はその情報と知恵に色を付けて、形にして、有価値にできるか、その力です。そして、人として差別化されるためには、個性を開放することが大事なのですが、その個性を社会に認めさせ、調和するためには、個性で結果を出さないとなりません。今後普通にとどまることで、年々状況が悪化していく場
合もあります。
 
今日書いたことの本質を捉え、応用し、実行していくのは、皆さんの務めです。また興味がない人は、それで良いことだと思います。厚かましくも私の考えを書きました。
 
与沢翼コラム

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2017年01月18日

失敗から学ぶこと。

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恥ずかしくてたまらない話ですが、投資で三連発こけました。

といっても何とか資産が溶けたのではなく戻ってはきますが。

つまり、投資先を間違えた、ということですね。



資産形成を急ぎすぎるとこのようになるものですね。(;´д`)

でもある意味慰められるのは私のまわりにとんでもない桁の損失を生んでもまだ頑張る方々がいることです。

今日もHIYPなどに手を出して後悔していた私に論理的に励まして下さる方にお会いできました。

HIYPに限らず最近のネットであちこち現れるLPなどを用いた情報商材、ビジネススクールたるものがありますよね。

だいたい平均して入学、入会に30-50万円ほどかかります。

だいたいパターン的に次の段階の商材が80万円(20%ほどがさらに入金するそうです)、
次の段階の商材が200万円が平均的にかかるそうです(こちらも20%が入金するそうです)。

なんと入会、入金だけで1億6千万円ほど集まるそうです。

だいたい集めるがために広告費用を3000万円ほど使うので残りが1億3000万円ほど残るそうです。

こんなに入金しておいてようやくその商材に投資できる金額の平均は合計3000万円ほどだそうです。
(一人辺りの平均はだいたい10万円ほど。)

運用といっても何せ集金できてしまっている金額が1億何千万なのでもはやなにもしなくても配当を出すことは出来ることでしょう。

彼らはたいてい『お金は保証されています』と話すことでしょう。

保証というより1億も集まればその中から保証と配当を適当にすれば良いことなので。

そして数年配当したら『飛』べばいいことでしょう。

たいていのビジネススクールはこのようなポンジスキームで運用されているそうです。

一番残念な人は会費を全額払って(約320万ほど?!)、一応約束された配当を少し受け取って飛ばされるというパターンです。

初心者はだいたいこのケースじゃないでしょうか。

でもなかにはある程度リスクを取ってわざわざそれも使って資産運用に挑む方もいるそうです。

しかも、このような構造を全部頭に入れた上で。

それは最低限の入金をしておいて精一杯投資金額を入れるそうです。

仕掛ける側としては一番嫌なパターンだそうです。

それで利益確定してきたらパッと抜ける。

これでハイリスクハイリターンを得るそうです。

私にD9club等を勧めた友人はこの構造を知った上で運用しているんだなと思いました。

私もただマイナスに考えるのではなくてせっかく入れたのなら上記のことを頭に改めていれてハイリターンを得るようにしたいと思いました。

でも利益確定したら今後はやらない。( ̄▽ ̄;)




続いては失敗から私たちは何を学ぶか、の記事を見つけたので載せておきます。



ビジネスの社会では、生き残ったものが最終的に勝ちを収めます。当然ですね。資本主義社会において、マーケットの大きさが同じならライバル(参入者)が多ければ多いほどパイの奪い合いは熾烈を極めます。一方ライバルが少なければ、それだけ労少なくして、多くのパイを手にできます。現在のように時代の流れが速いときほど、今の勝ちパターンはすぐに古くなってしまいます。古くなるのが目に見えている勝ちパターンを新たに覚えるよりも、失敗のパターンをたくさん知り、それと同じ轍を踏まないように工夫する方が、勝ちが少なくても生き残る可能性は高くなります。

 各所で「成功体験」を捨てなさい、とよく言われているのは読者の皆様もご存知の通り。会社対会社といっても、分解していくと結局は個人対個人になります。法人営業、個人営業と分けて研修などが行われていますが、法人営業といっても担当者対担当者ということを考えれば、分けて考える意味はそれほどないこともお分かりいただけるでしょう。結局はその人の対人能力がモノをいうのです。個人の英知の結晶が会社の判断となっていくのを考えると、個人の失敗の蓄積が会社にも役立つというのはここまでお読みの方はなんとなくお分かりいただけたかと思います。

 今回は失敗こそ財産、そのようなことをご紹介させていただきます。

失敗をすることによって得られるメリットは次の3つになります。

@失敗への免疫をアピールできる
A警戒されない
B話す内容に気を使わなくてよくなる
 1つずつ説明します。1つ目の「失敗への免疫をアピールできる」ですが、ご自身が誰かに何かをお願いする時のことを考えるとわかりやすいでしょう。

 ここに二人の部下がいます。一人は育った環境も温室育ちで何も失敗経験がない人、もう一人は育った環境は一般的ですが、たくさんの失敗を重ねてきた人。この二人のどちらかに少し難しめの仕事を頼む場合、どちらに頼むでしょうか? 失敗経験がない人を選ばれる方もいらっしゃるでしょう。それも一概に間違いではありません。

 その理由はいたって明快で失敗経験が全くない人というのは失敗をイメージすることができません。ですので、本人の中で失敗をしないような動きをしっかりとしてくれる可能性があります。ただ、この失敗経験のない人の弱点は、失敗をする可能性は最初から選択肢として除外して思考行動する、というところにあります。ただでさえ経験が浅い中で更に失敗の可能性を除外するということは、本当に限られた選択肢の中でしか思考行動しない、ということになります。ですので、このような人に何かの頼みごとをするのは単純作業に限った方が無難だということになります。

 一方、失敗経験がある人、その経験が豊富であればあるほど、いわゆる失敗慣れしており、失敗のたくさんの症例も知っていることから様々なリスク分析をした上での大胆な思考行動を期待できます。また、失敗経験がある人は、やり直しや練り直しに慣れていますので、自然とスピード感溢れるレスポンスが期待できます。

 自分が頼まれる側に回った場合を考えても、失敗経験があれば、それを活かした提案ができます。提案に対して多かれ少なかれ、反対意見や反論はつきものです。そういったときでも失敗した後の時間的、金銭的、リソースのリカバリー方法まで含めた提案ができるようになってきます。「過去にこのような失敗事例がありましたが、その対策として」と付け加えるだけで、この人はそのような不測の事態が起こっても、慌てず、落ち着いて遂行できる人と印象づけられます。

2つ目の「警戒されない」ですが、何事も警戒されると、計算通りに物事が進まなくなってしまうのが世の常です。これも自分に置き換えると非常にわかりやすいのではないでしょうか? 安心できる人物の発する言葉と、警戒している人物が発する言葉、どのような捉え方をするでしょうか? 答えは明白ですね。安心できる人物の発言であれば、発した言葉そのまま受け取ることでしょう。ですが、警戒する人物の発言であれば、裏に何かあるのではないだろうか、いわゆる邪推するのが一般的な反応です。警戒されるということは、発言のみならず、行動、場合によっては善意まで邪推される危険性を秘めています。

 失敗経験と警戒される・されないが、どのように関係するか不思議に思われた方もいらっしゃるでしょう。これは、「短所は愛される」という人の心理からきているものです。物語や映画のヒーローを持ち出すまでもなく(ストーリーの創作には必ずそれを演出に含めるような設定をしています)、人間には弱点を応援したいという心があるのです。この心の裏には、優越感を持ちたい、という人の願望が含まれているのですが、優越感を一面的一時的にでも抱くと、警戒心は消えてしまいます。心の自然な感じ方を考えればお分かり頂けると思いますが、優越感を覚える相手に対して、それと同時に警戒心を持つことは至難の技です。

 失敗経験を多く経験している人は、短所を持っているというイメージを持たせます。これが相手の警戒心を解き、懐に飛び込むチャンスを呼び込むのですね。

失敗した人=克服方法も知っている人

 3つ目の「話す内容に気を使わなくなる」、これは意外と盲点になりがちですが、とても重要です。メールなどの普及により、ちょっとしたお願い事であればIT機器を使うことも多くなってきましたが、お客さんとの打ち合わせや、社内での重要な会議、大切な話などはやはり、人と人が直接会うことは無くなりません。ビジネス上、人と会わなくても完結できてしまう職種の人もいると思いますが、プライベートの充実にはやはり対人コミュニケーションは避けては通れません。

 そのときの会話でどんな会話が好まれないでしょうか? もっと端的に言えば、どんな人が好かれないでしょうか?

もっと端的に言えば、どんな人が好かれないでしょうか? そうです、自分の自慢話ばかりする人です。自慢話をときには織り交ぜることで、こちらの実績を知ってもらうことも必要ですが、その話が中心になってしまうとうんざりしてしまいます。

 ですが、それが失敗経験の話だったらどうでしょうか? 「いやあ、先日こんな失敗をしましてね」という友人知人の話は面白く聞けるのではないでしょうか? 「私も昔こんな失敗をしてね」という上司の話なら、勇気付けられるのではないでしょうか?

 そうです、失敗経験を話す限り、相手を不愉快にさせることはないのです。それどころか、話ネタに困ったときは、失敗話を話題にすればいいことになります。「お客さんに失敗話をするのはどうしたものか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その失敗経験を乗り越えたり、克服したりしていれば、失敗を話さないよりもより信頼を得られます。「この人は困ったときも安心だ、先回りしてなんでもわかってくれている人だ」と。

 失敗経験を上記の3つのように使うだなんてずるい、と感じた方もいらっしゃるかもしれません。ですが、中国人社会では、「賢い=ずるい」「ずるい=賢い」と表現されることが多くあります。言葉が不自由な状況でもビジネスを成功させていく華僑流処世術がここにあります。ずるさを知りつつ、それを使わない。あるいは少しだけ周りの幸せの為に使ってみる。なので、「ずるゆる」なのですね。
それでは“ずるゆるマスター”の事例をみてみましょう。

 中堅流通会社に勤める企画部課長補佐Cさんは、最近自分の伸び悩みを感じていました。なんとも言えない閉塞感を覚えており、「このままでいいのだろうか」と考え込んでしまうことも多くなってきました。

 課長補佐という中間管理職ですので、部長や課長からの業務命令もありますし、係長以下部下の人たちへの指導もこなさなければなりません。部長や課長は業務上の権限もあり楽しそうに仕事をしているように見え、一方で部下は呑気で楽そうに見えてしまいます。

 「僕はこのままで終わってしまうんじゃないだろうか。部長にはなれないにしても課長、次長と階段を登っていけるのだろうか。ひょっとして、部下の彼ら彼女らに抜かれていくんじゃないだろうか」

 考えれば考えるほど、気分はドンドン滅入っていきます。考え込んでも仕方ないのでインターネットで「部下育成」や「出世方法」などで検索して出てきたセミナーに参加してみたり、どこかの誰かが書いたウェブサイトやブログを熱心に読んだり、試したりしているものの気持ちは晴れません。書店や図書館にも足を運ばなければ、と思いつつも日々の業務の疲れでどうも気が進みません。

 今の状況を課長に相談すれば、「課長の器ならず」の烙印を押されそうで怖いという思いもあり、かといって同期に相談すれば、弱点を晒すようでそれはそれで危険だと感じます。部下に冗談ぽく話してみようかな、と考えたこともありましたが、それも部下からの信認がなくなりそうで怖くなりやめました。

 「そうだ、W部長に相談してみよう」。W部長は、最年少役員の呼び声高い実力者でありながら、「仏のW」と囁かれるほど、優しく面倒見がいいことでも社内で有名です。一時は閑職の立場になったこともありますが、見事復活を果たし、今ではみんなの憧れの的です。

チャンスがあるのにチャレンジできない理由とは?

 その夜、CさんはWさんとある居酒屋で向かい合わせに座っていました。

 「部長、というわけでとても悩んでおります」

 「そうなんだ、正直に話してくれてありがとう。ところでC君、社歴も15年くらいになるよね。何か最近学んでいることとかはあるかい?」

 「いえ、特にこれといって何かにチャレンジしているということはありません」

 「企画部は中小企業診断士の資格取得を奨励しているのをもちろん知っているよね? それに名乗りをあげれば受験予備校に行っている時間も残業代が出るからね。合格すれば、報奨金も出るし等級もひとつ昇格する、ということはC君の等級だったら課長になれるんじゃないのかい」

「はい、それは知っていますが、もし何年もかかって合格しなければ、一生このままの等級に固定されるのが怖いですし、上司にも部下たちにもあの人は要領が悪い、勉強ができない、残業代ドロボーと思われそうで非常にリスクだと考えております」

 「チャレンジして、合格しなかった人をC君はそのように評価するのかい? また、チャレンジして合格した人にはどのような感情をもつのかな?」

 「はい、チャレンジして合格しなかった人を見れば、正直安心した気持ちになるかもしれません、自分が恥をかかずにすんだ、と。でもその人をバカにするようなことはありません、もしかしたらそれまで以上にその人を大切にしたくなるかもしれません。また、合格した人に対しては自分もそうなりたいと思うものの、自分とは違うコースの人だと考えると思います」

 「なるほど、合格した人は違うコースの人か。知っていると思うけど、僕は中国支社にいたことがあるんだ。今の中国支社だと出世コースだけど、20年前の中国支社といったら、何もやることがない。まあ、言ってしまえば僕は、自分から辞めると言うのを待たれる立場だった。でも僕はその時に腐らず、中国古典を一生懸命勉強したんだよ。C君も『四書五経』というのは聞いたことがあると思うけど、そのひとつの『中庸』に今のC君にぴったりの言葉がある」

 「はい、ぜひとも教えてください」

失敗を避けることは「三徳」を放棄すること

 「『学を好むは知に近く、力行は仁に近く、恥じを知るは勇に近し』。これの意味はね、〈知〉を身につけるには学ぶ意欲を持たなければならない、知っていればたくさんのことに対応できるという意味だね。〈仁〉になるには耳学問として知っているだけではなくて常に実践していること。〈勇〉つまり勇気を身につけるのは恥をかくこと。ということになる。今のC君は失敗を恐れて〈知〉も〈仁〉も〈勇〉も放棄した状態になっている。それで元気が出るわけはないよね」

 「はい、おっしゃる通りです」

 「資格試験を受けろ、と言っているわけではないんだよ。失敗を恐れていると仕事そのものや周りの仲間との関係がおかしくなっていくっていうことをわかって欲しいんだ。失敗は君の財産になる、これは僕が断言してもいい」

 「部長、ありがとうございました。失敗をしてもいいんだ、と聞いたらなんだか明日からの仕事が楽しみになってきました」

失敗なんて怖くない。失敗しても可及的速やかに対処すればいい方向に向かっていく。“ずるゆるマスター” Wさんは、『中庸』の言葉をうまく使ってCさんのモヤモヤ感を15分で取り去ってしまいました。

 完璧ではないのに、晴れ晴れとした顔をいつもしている皆から人気のあの人は、失敗を怖がらず失敗経験をしっかりと活かし、〈知〉〈仁〉〈勇〉を持った“ずるゆるマスター”かもしれません。

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数年前ブラック企業の壮絶なパワーハラスメントに嫌気がさして独立。 幼子が複数いるので保険を検討するのをきっかけに「資産運用」を知り投資の世界に入りました。 現在 保険を使った積み立て、海外の長期積立て投資、海外不動産、暗号通貨、株式投資、トランクルーム投資、駐車場投資など運用中。失敗しながらまだまだ勉強中です。
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