2017年07月18日
鋏(はさみ)の錆落としは手間がかかりますが
「師匠から頂いた大切なものだから」の一言で
刃物は、保管の仕方を間違えるとすぐに錆がまわります。
大切なものであればなおのこと、丁寧に錆よけの紙(防錆紙)に包むか、刃物用油(高精製の椿油かホホバ油など酸化しにくい不揮発性油)を塗布してから新聞紙で包むと良いかと思います。ついでに墨か乾燥剤も一緒に梱包しておくとベストです。
鋏の研ぎの需要はとても多いように思えます。包丁の研ぎは、金物屋さんやスーパーなどでも研いでもらえる場がありますが、鋏は特殊でそれなりの技術が必要です。
包丁以上に、握り具合など手に馴染むとなかなか買替えが難しくなる事も要因だと思います。
研ぎだけはで、切れ味の回復が難しく研ぎの履歴(回数)による合わせ具合の調整が必要にります。包丁と滋賀って2枚の刃の微妙な調整がもっとも神経を使います。研ぐだけでは使えないからです。
そんな訳で、手間ひまと技が必要になり、できる職人が少ないのかもしれません。
しかし、先出しの「師匠に頂いた大切なものだから」といわれると、だったらもっと大切に扱われてもいいのにと瞬間思いますが、そこはプロ。いろいろ訳があるのだろうと、錆具合が思い切り気になります。
研ぎ場で、一番の高難度研ぎが生き甲斐だったので、お断りするわけには行きません。
お受けしました。
こういうの、実に楽しいのです。時間があればですが。
お客様には、念のため「切れ味は期待しないで下さい」とお伝えしますが、「内心は元通り以上」とつぶやいています。
一生懸命やればここまで出来ました。
磨きも思った以上に錆を取り除く事が出来、新たな刃付けも無事完了。切れ味も整えました。
こういうのは、結構気を使います。
錆が思ったより深かったり、細かなひびが現れたり、刃と刃の合わせがバカになっていたりするなど、調整に時間がかかります。
うまくいって良かったです。
こういう手間と気力で研ぎ切ったものほど、案外遣いの方が引き取りに来りして引き渡し時の確認もあっさりしたものだったりします。
ま、それでいいのです。達成感を充分に頂きましたから。
刃物は、保管の仕方を間違えるとすぐに錆がまわります。
大切なものであればなおのこと、丁寧に錆よけの紙(防錆紙)に包むか、刃物用油(高精製の椿油かホホバ油など酸化しにくい不揮発性油)を塗布してから新聞紙で包むと良いかと思います。ついでに墨か乾燥剤も一緒に梱包しておくとベストです。
錆に覆われた園芸ばさみ(大久保鋏)
鋏の研ぎの需要はとても多いように思えます。包丁の研ぎは、金物屋さんやスーパーなどでも研いでもらえる場がありますが、鋏は特殊でそれなりの技術が必要です。
包丁以上に、握り具合など手に馴染むとなかなか買替えが難しくなる事も要因だと思います。
研ぎだけはで、切れ味の回復が難しく研ぎの履歴(回数)による合わせ具合の調整が必要にります。包丁と滋賀って2枚の刃の微妙な調整がもっとも神経を使います。研ぐだけでは使えないからです。
そんな訳で、手間ひまと技が必要になり、できる職人が少ないのかもしれません。
しかし、先出しの「師匠に頂いた大切なものだから」といわれると、だったらもっと大切に扱われてもいいのにと瞬間思いますが、そこはプロ。いろいろ訳があるのだろうと、錆具合が思い切り気になります。
研ぎ場で、一番の高難度研ぎが生き甲斐だったので、お断りするわけには行きません。
お受けしました。
こういうの、実に楽しいのです。時間があればですが。
お客様には、念のため「切れ味は期待しないで下さい」とお伝えしますが、「内心は元通り以上」とつぶやいています。
一生懸命やればここまで出来ました。
磨きも思った以上に錆を取り除く事が出来、新たな刃付けも無事完了。切れ味も整えました。
こういうのは、結構気を使います。
錆が思ったより深かったり、細かなひびが現れたり、刃と刃の合わせがバカになっていたりするなど、調整に時間がかかります。
うまくいって良かったです。
こういう手間と気力で研ぎ切ったものほど、案外遣いの方が引き取りに来りして引き渡し時の確認もあっさりしたものだったりします。
ま、それでいいのです。達成感を充分に頂きましたから。
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