2021年04月10日
イギリス フィリップ殿下 死去 99歳 エリザベス女王の夫
イギリスのエリザベス女王の夫、フィリップ殿下がロンドン郊外のウィンザー城で9日、亡くなりました。99歳でした。
イギリス王室は、エリザベス女王の夫のフィリップ殿下がロンドン郊外のウィンザー城で9日、死去したと発表しました。
フィリップ殿下は、体調を崩してことし2月16日にロンドン市内の病院に入院し、その後、別の病院で心臓に関する処置を受けたあと、再び、もとの病院に戻り療養を続けました。
そして、先月16日、およそ1か月の入院を終えて退院し、ウィンザー城に戻っていました。
ビクトリア女王のやしゃごにあたりギリシャの王族として生まれたフィリップ殿下は、1947年に即位前のエリザベス女王と結婚し、チャールズ皇太子をはじめ4人の子どもをもうけました。
また、エリザベス女王とともに多くの公務に出席し、結婚から70年以上にわたって女王を支えてきました。
何事にも慎重なエリザベス女王とは対照的に、率直な物言いは時に物議を醸すこともありましたが、結婚50周年にあたってエリザベス女王が「これまでの人生でいつも私に力を与えてくれた。私も、家族も、彼に負うところはあまりにも大きい」と述べたことは広く知られています。
2017年にはすべての公務から退き、それ以降、公に姿を見せることはほとんどありませんでした。
フィリップ殿下とは
フィリップ殿下は1921年にギリシャの王族として生まれましたが、政情が不安定になったことで幼い時にギリシャを離れました。
その後、イギリス海軍に入り第2次世界大戦に従軍。
1947年に即位前のエリザベス女王と結婚したあとも海軍に残りましたが、1952年のエリザベス女王の即位にともなって公務に専念するようになり、女王のすべての海外訪問にも同行しました。
このうち、1975年にはエリザベス女王とともに日本を訪れ、都心でパレードを行ったり、京都などを訪問したりしたほか、NHKの大河ドラマ「元禄太平記」の撮影を見学しました。
また、1987年にはフィリップ殿下にちなんで「日本学士院エジンバラ公賞」が創設され、自然保護などの分野に貢献した研究者が表彰されるようになりました。
一方で、人種などにかかわる発言が伝えられてたびたび批判されたほか、97歳だったおととし1月にはみずから運転する車で事故を起こし、その後、運転免許を返納しています。
2017年にはすべての公務から退き、それ以降、公に姿を見せることはほとんどありませんでした。
英ジョンソン首相「フィリップ殿下は女王を忠実に支えた」
イギリスのジョンソン首相は9日、首相官邸前で声明を読み上げ「フィリップ殿下はイギリスだけでなく、英連邦や世界の国々のあらゆる世代から愛情を得てきた。エリザベス女王を忠実に支えてきた」と述べました。
そして、国民から愛され尊敬されてきた存在であっただけでなく、家族にとっては、愛情の深い夫や父、そして、祖父や曽祖父だったとして、エリザベス女王や家族である王室のメンバーに対し、哀悼の意を表しました。
米バイデン大統領と夫人「功績は生き続ける」
イギリスのフィリップ殿下の死去についてアメリカのバイデン大統領とジル夫人は9日「アメリカ国民を代表してエリザベス女王と王室の皆様、イギリス国民に深い哀悼の意を表します」とした声明を発表しました。
声明では、フィリップ殿下が第2次世界大戦に従軍したほか、環境保護などに取り組んだとして「イギリスや英連邦の人々、それに家族のために尽くされた。殿下の功績は家族の中だけでなく、取り組まれたすべての事業の中で生き続けるでしょう」としています。
そのうえで「ジルと私は女王と、殿下の子ども、孫、ひ孫の皆さんに思いを寄せています」としています。(NHKニュースより引用)
御冥福をお祈りしますm(._.)m
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イギリス王室は、エリザベス女王の夫のフィリップ殿下がロンドン郊外のウィンザー城で9日、死去したと発表しました。
フィリップ殿下は、体調を崩してことし2月16日にロンドン市内の病院に入院し、その後、別の病院で心臓に関する処置を受けたあと、再び、もとの病院に戻り療養を続けました。
そして、先月16日、およそ1か月の入院を終えて退院し、ウィンザー城に戻っていました。
ビクトリア女王のやしゃごにあたりギリシャの王族として生まれたフィリップ殿下は、1947年に即位前のエリザベス女王と結婚し、チャールズ皇太子をはじめ4人の子どもをもうけました。
また、エリザベス女王とともに多くの公務に出席し、結婚から70年以上にわたって女王を支えてきました。
何事にも慎重なエリザベス女王とは対照的に、率直な物言いは時に物議を醸すこともありましたが、結婚50周年にあたってエリザベス女王が「これまでの人生でいつも私に力を与えてくれた。私も、家族も、彼に負うところはあまりにも大きい」と述べたことは広く知られています。
2017年にはすべての公務から退き、それ以降、公に姿を見せることはほとんどありませんでした。
フィリップ殿下とは
フィリップ殿下は1921年にギリシャの王族として生まれましたが、政情が不安定になったことで幼い時にギリシャを離れました。
その後、イギリス海軍に入り第2次世界大戦に従軍。
1947年に即位前のエリザベス女王と結婚したあとも海軍に残りましたが、1952年のエリザベス女王の即位にともなって公務に専念するようになり、女王のすべての海外訪問にも同行しました。
このうち、1975年にはエリザベス女王とともに日本を訪れ、都心でパレードを行ったり、京都などを訪問したりしたほか、NHKの大河ドラマ「元禄太平記」の撮影を見学しました。
また、1987年にはフィリップ殿下にちなんで「日本学士院エジンバラ公賞」が創設され、自然保護などの分野に貢献した研究者が表彰されるようになりました。
一方で、人種などにかかわる発言が伝えられてたびたび批判されたほか、97歳だったおととし1月にはみずから運転する車で事故を起こし、その後、運転免許を返納しています。
2017年にはすべての公務から退き、それ以降、公に姿を見せることはほとんどありませんでした。
英ジョンソン首相「フィリップ殿下は女王を忠実に支えた」
イギリスのジョンソン首相は9日、首相官邸前で声明を読み上げ「フィリップ殿下はイギリスだけでなく、英連邦や世界の国々のあらゆる世代から愛情を得てきた。エリザベス女王を忠実に支えてきた」と述べました。
そして、国民から愛され尊敬されてきた存在であっただけでなく、家族にとっては、愛情の深い夫や父、そして、祖父や曽祖父だったとして、エリザベス女王や家族である王室のメンバーに対し、哀悼の意を表しました。
米バイデン大統領と夫人「功績は生き続ける」
イギリスのフィリップ殿下の死去についてアメリカのバイデン大統領とジル夫人は9日「アメリカ国民を代表してエリザベス女王と王室の皆様、イギリス国民に深い哀悼の意を表します」とした声明を発表しました。
声明では、フィリップ殿下が第2次世界大戦に従軍したほか、環境保護などに取り組んだとして「イギリスや英連邦の人々、それに家族のために尽くされた。殿下の功績は家族の中だけでなく、取り組まれたすべての事業の中で生き続けるでしょう」としています。
そのうえで「ジルと私は女王と、殿下の子ども、孫、ひ孫の皆さんに思いを寄せています」としています。(NHKニュースより引用)
御冥福をお祈りしますm(._.)m
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