2021年02月06日
南海トラフ評価検討会「特段の変化観測されず」
南海トラフで巨大地震が起きる可能性を評価する定例の検討会は、「特段の変化は観測されていない」とする見解をまとめました。
専門家でつくる検討会は、南海トラフの想定震源域やその周辺で観測されたデータを分析しました。
想定震源域では、四国西部と中部で「深部低周波地震」と呼ばれる小規模な地震が、先月10日から30日にかけて観測されたということです。
これに伴い、周辺の複数の「ひずみ計」などでわずかな地殻変動が観測されましたが、想定震源域のプレートの境目が深いところでゆっくりとずれ動く、「短期的ゆっくりすべり」が原因とみられるということです。
また、紀伊半島の南東沖で、「浅部低周波地震」と呼ばれる小規模な地震が、先月26日から29日にかけて観測されたということです。
地震に伴い海底などでは観測を始めた2010年以降で最大となる地殻変動が観測されましたが、プレートの境目が浅いところでゆっくりとずれ動いたことが原因とみられ、今後も研究が必要としています。
このほか、紀伊半島西部から四国中部、それに九州でこれまでの傾向と異なる地殻変動が観測されていますが、プレートの境目が年単位でゆっくりとずれ動く、「長期的ゆっくりすべり」が原因だとしています。
以上を踏まえ、検討会は「大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」とする見解をまとめました。
(NHKニュースより引用)
普段からの防災意識は忘れてはいけないですね
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